IMAGING RESOURCEがCP+ 2019でのソニーにたいするインタビュー記事を掲載しています。
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スポーツ向けAPS-C登場の兆しか?
主なポイントは…
- ソニーは一眼カメラ市場にそれほど悲観的ではない(チャンスとリスクがある)
- AI技術をベースとしてAFシステムの開発に注力している
- AI AFを動作させるのに十分なパフォーマンスをα9やα6400は持っている
- APS-C市場の拡大を狙っている
と言ったところでしょうか。
数年前から噂情報が出てる「α7000(mini α9)」は依然として登場する気配が無く、APS-C用レンズのリリースもありませんが、今後の動向には期待できそうですね。インタビュー中でも述べられているように、来年のオリンピックまでに何らかの動きがあるかもしれませんね。
- CIPAによると一眼カメラ市場は8%の出荷台数減となっているが、それはソニーαシリーズには当てはまらない。(単純計算で)今後2年間で80%未満となるかもしれないが、(キヤノンが言うような)出荷台数半減とはならないだろう。
- フルサイズミラーレスは成長株の一つだ。
- 2018年のスマートフォン出荷台数は10億台と言われている。レンズ交換式カメラはそのわずか1%程度だ。スマホユーザーの1%がカメラい関心を持つだけでビジネスは2倍となるだろう。キヤノンは売上が半減すると述べているが、その逆もあり得るのである。
- APS-Cへ注力するかどうかは多くのメディアから質問が来ている。もう少し我慢して欲しい。我々は一つのブランドを作るためにフルサイズミラーレスへ集中してきた。そして第2段階はAPS-Cによるカメラ事業の拡張だ。まず最初にα6400をリリースした。
- (アメリカでは)α7 IIを999ドルまで値下げする市場実験を実施した。その結果、多くのハイアマ層がα7 IIユーザーを購入した。これはハイエンドAPS-Cの層と被るため、フルサイズかAPS-Cのどちらが最善かは検討中である。
- キヤノンはEOS RPをリリースし、フジフイルムはハイエンドAPS-Cを作ろうとしている。不思議なことにターゲットは重複しており、ソニーはそのどちらの手法も取ることが出来るので悩んでいる。
- ソニーのAI技術は独自の高速プラットフォームが土台となっている。例えばE-M1Xは汎用プロセッサーを2基搭載してAI技術を導入している。
- AI被写体認識の対象を選択方式にするのは簡単だが、自動的に切り替えるのは非常に難しい。
- AI認識の被写体の種類を10種類、20種類…と増やしていくと選択が非常に煩雑となる。このため、我々は瞳検出に限定して動物に対応した。
- α6400のプロセッサーはα9と同世代であり、AI技術を動作させるのに十分なパフォーマンスだ。そして、コンシューマーほどプロよりも良好なオートフォーカス性能を必要としている。
- 積層型センサーのコストは非常に高価なので、コンシューマー向けカメラに搭載するのはまだ難しい。
- (オリンピック関連製品についての話題で)ソニーは400mm F2.8を皮切りとしてスポーツに焦点を当てている。そして我々はAPS-Cの分野にも焦点を当てている。ワンマウント戦略のためユーザーがフルサイズからAPS-Cへ動くのはとても簡単であり、サブカメラとしても利用できる。
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