2020年6月4日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開されています。「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」用にも見えますが、24-300mmや30-180mmと言った焦点距離の実施例も含まれていますね。
- 【公開番号】特開2020-86305(P2020-86305A)
- 【公開日】2020年6月4日
- 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
- 【出願日】2018年11月29日
- 【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社- 【課題】 小型でかつ全ズーム範囲にわたり高い光学性能を有するズームレンズを得ること。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 24.30-294.97 24.72-280.00 24.72-232.80 F値 4.12-6.49 4.12-6.49 4.12-6.41 半画角 37.76-4.19 37.55-4.42 37.55-5.31 像高 18.82-21.64 19.00-21.64 19.00-21.64 全長 148.20-23944 153.10-238.39 142.45-214.45 BF 12.23-64.46 14.32-51.45 15.78-57.20 実施例4 実施例5 実施例6 焦点距離 24.74-269.98 25.95-200.00 28.00-220.00 F値 4.50-7.10 4.50-7.10 4.12-6.49 半画角 38.67-4.58 36.21-6.17 34.16-5.62 像高 19.80-21.64 19.00-21.64 19.00-21.64 全長 144.04-246.62 147.00-216.53 145.54-209.15 BF 13.50-65.57 31.56-75.59 11.43-26.01 実施例7 焦点距離 30.42-180.00 F値 4.00-6.85 半画角 31.99-6.85 像高 19.00-21.64 全長 175.01-247.76 BF 12.22-39.24 類似特許:【公開番号】特開2020-86304(P2020-86304A)
パッと見た限りでは「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」用と思われる特許出願ですが、中には「30-180mm」や「24-300mm」などの興味深い実施例が含まれています。これらが実用化される可能性は低いと思われますが気になるスペックですね。30-180mmが面白いズームレンジとなっていますが、特に明るいレンズでもコンパクトなレンズでも無い模様。
やはり広角側でフルサイズのイメージサークル(一般的に像高は21.64とか21.63とか)をカバーしておらず、画像処理による引き延ばしが必要に見えます。
今後もこのように画像処理を積極的に使ったRFレンズが登場するかもしれませんね。個人的に割り切る所は割り切り、利便性や個性を際立たせたレンズであれば大賛成。「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」も実際に使ってみてなかなか良かったと感じたレンズです。
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