2020年10月22日付けでニコン・コニカミノルタ連名の気になる特許出願が公開されています。「NIKKOR Z 85mm f/1.8 S」用の特許に見えますね。35mm F1.8 Sと同じく共同開発の可能性あり。
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
- 【公開番号】特開2020-173366(P2020-173366A)
- 【公開日】2020年10月22日
- 【発明の名称】撮像光学系,撮像光学装置及びデジタル機器
- 【出願日】2019年4月11日
- 【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【課題】明るいF値とフォーカス群の軽量化とを両立しながら、無限端から至近端に至るまで収差が良好に補正され、画像全体で均一な画質を得ることが可能な撮像光学系,それを備えた撮像光学装置及びデジタル機器を提供する。
実施例1 実施例2 実施例3 焦点距離 83.00 83.00 83.00 F値 1.85 1.85 1.85 半画角 29.53 29.24 29.26 像高 全長 107.35 111.94 111.35 BF 2.00 0.92 0.92 [
実際にニコンが公開している「NIKKOR Z 85mm f/1.8 S」のレンズ構成は以下の通り。構成・実施例の数値を見る限りでは85mm F1.8 S用とみて間違い無さそうですね。図面からも85mm F1.8 Sと同じマルチフォーカス方式を採用していることが分かります。
気になるのはコニカミノルタと連名で特許を出願していること。当ブログでは以前にも「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」の開発にコニカミノルタが関わっていると発信しており、この85mm F1.8 Sにも何らかの形で関係しているものと思われます。
このレンズに関する評価は非常に高く、全体的に肯定的な意見が多いです。出自を気にする必要はないでしょう。開発にはニコンも関わっており、他のNIKKOR Zと同じく、高い光学性能と逆光耐性を備え、このクラスでは珍しいマルチフォーカス方式まで採用しています。価格は9万円と高価ですが、力の入った光学系であることは間違いないはず。
購入早見表
サイト案内情報
特許関連記事
- キヤノン フルサイズミラーレス向け 14-35mm F2.8 を想定したような光学系の特許出願
- ニコン「85mm F1.4」「85mm F1.2」「70mm F1.8」光学系の特許出願
- ニコン ”伸びるタイプ”の70-200mm F4 光学系 特許出願
- NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR用と思われるニコン・タムロン連名の特許出願
- キヤノン「12-24mm F2.8」「14-20mm F2」フルサイズセンサー対応光学系の特許出願
- キヤノン 複合型素子を使った「24-70mm F4」「28-200mm F2.8-5.6」「20-60mm F2.8-4」「50mm F1.4」光学系の特許出願
- シグマ APS-C用「20mm F1.4」「23mm F1.4」光学系の特許出願
- タムロン「70-100mm F4」「90mm F2.8」「90mm F3.5 ×1.4」マクロレンズの特許出願
- キヤノン「RF24-105mm F2.8 Z」「RF15-60mm F2.8 Z」を想定したような光学系の特許出願
- キヤノン フルサイズミラーレス用「10-20mm F4」「10-20mm F2.8-4」「9-18mm F4」光学系の特許出願
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。