2021年12月23日付けでニコンの気になる特許出願が公開。フォーサーズセンサー向けの「12-40mm F1.4-2」と思われる光学系に関する実施例が含まれています。
概要
- 【公開番号】特開2021-193463(P2021-193463A)
- 【公開日】2021年12月23日
- 【発明の名称】ズームレンズおよび光学機器
- 【出願日】2021年9月16日
- 【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン- 【分割の表示】特願2017-555172(P2017-555172)の分割
【原出願日】2016年12月9日- 【課題】高変倍比のズームレンズを提供する。
実施例1
- 焦点距離:12.2-40.7mm
- F値:F1.9-2.8
- 半画角:43.5-14.4
- 全長:82.94-100.11mm
- バックフォーカス:15.70-7.19mm
実施例4
- 焦点距離:12.2-40.6mm
- F値:F1.4-2.2
- 半画角:42.8-14.5
- 全長:114.12-135.04mm
- バックフォーカス:12.92-4.69
フォーサーズセンサー向けの大口径標準ズームレンズですね。フルサイズ判換算で「24-80mm」相当となる焦点距離を明るいF値でカバーしています。バックフォーカスが短めでレンズ一体型カメラを想定したものと思われますが、全長はそれなりに大きく、ブリッジカメラのような形となりそう。実施例1~3は「12-40mm F2-2.8」、実施例4で「12-40mm F1.4-2」の光学系を示しています。センサーサイズが比較的小さいフォーサーズセンサーで低照度性能を伸ばすためには、このような明るいレンズの存在が必要ですね。とは言え、これが実現するとは思えません。そもそも論としてフォーサーズセンサーを使ったカメラを展開していないニコンで、これらの光学系を使った製品が登場することは無いはず。(光学系をダウンスケールしている可能性はあるかもしれませんが)
特許関連記事
- 富士フイルム「20mm F2.8 GFX」「15mm F2.8 APS-C」「40mm F2 FF」のような光学系の特許出願
- シグマ「400-800mm F8」「180-800mm F5.8-8.4」を想定したような特許出願
- キヤノン「70-200mm F4 IS」「APS-C 18-50mm F4 IS」インナーズーム光学系の特許出願
- キヤノン「200-400mmF4」「200-500mm F5.6」を想定したような光学系の特許出願
- タムロン「100-400mm inner zoom」「28-400mm F3.5-6.3」「50-500mm」光学系の特許出願
- 富士フイルム「14-26mm F5-7」「12-26mm F5-6.8」光学系の特許出願
- シグマ 500mm F5.6 DG DN OS用と思われる光学系の特許出願
- キヤノン 1.4型向けと思われる「9.5mm F2.8」「11.7mm F2.8」光学系の特許出願
- リコー「16mm F2.8」「17mm F2.8」「18mm F2.8」を想定したと思われる光学系特許出願
- キヤノン「20-40mm F2.8」「20-50mm F4」インナーズーム光学系の特許出願