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シグマの4/3センサー向け「20mm F1.4」「14mm F1.4」光学系の特許出願

2022年11月10日付けでシグマの気になる特許出願が公開。やや像高が大きめですが、4/3型センサー向けと思われる「20mm F1.4」「14mm F1.4」光学系の実施例を含んでいます。

概要

  • 【公開番号】P2022170208
  • 【公開日】2022-11-10
  • 【発明の名称】インナーフォーカス光学系
  • 【出願日】2021-04-28
  • 【出願人】
    【識別番号】000131326
    【氏名又は名称】株式会社シグマ
  • 【課題】
    フォーカスレンズ群が軽量で、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で28~40mm相当の画角を有するインナーフォーカス光学系を提供する。
  • 【技術分野】
    【0001】
    本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に用いる撮影レンズに好適な光学系に関し、オートフォーカスカメラに適したインナーフォーカス方式を採用し、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向への微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で28~40mm相当の画角を有するインナーフォーカス光学系に関するものである。
  • 【背景技術】
    【0002】
    従来、写真カメラやスチルビデオカメラに用いられる広角レンズはレトロフォーカスタイプが用いられてきた。これはミラーアップ機構を採用する一眼レフシステム用として、一定以上のバックフォーカスを確保するためであった。
  • 【0003】
    一方、ミラーレス一眼タイプのボディは動画撮影にも頻繁に使用されるため、そのオートフォーカス方式に、フォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させ続けることで、常にフォーカス駆動方向を判断し続ける形式のインナーフォーカス方式が採用されることが多い。その際、ウオブリング時の像高変化率が大きいと、鑑賞者が画面に映る被写体の倍率変動を認識し、目障りに感じてしまうため、フォーカス変化に対し像高変化率が小さいフォーカス方式を必要としている。
  • 【0004】
    このような要求に対し特許文献1では、物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、正の屈折力の第3レンズ群G3からなり、開口絞りは第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に配置し、第2レンズ群G2を像面側へ移動することでフォーカシングを行う大口径レンズにおいて、所定の条件を満足させることで、簡易な構成ながら、動画撮影時のオートフォーカスに対応するため、フォーカスレンズ群の重量を削減しつつ、フォーカシングによる収差変動が少なく、インナーフォーカス方式を採用する開放F値1.4程度の明るさにも適応可能で高性能な大口径レンズを開示している。
  • 【0007】
    しかしながら前記特許文献1に開示されたレンズ系では、フォーカスレンズ群と絞りが隣接しているため、動画撮影時のオートフォーカスのフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が大きいため、鑑賞者が画面に映る被写体の倍率変動を認識し、目障りに感じてしまう課題がある。
  • 【0008】
    また前記特許文献2では、フォーカスレンズ群が接合レンズを含む3枚で構成されているため、微小振動させながらオートフォーカスを行うにはフォーカスレンズ群の軽量化が十分でない。
  • 【0009】
    そこで本発明は、以下に示す手段により、フォーカスレンズ群が軽量で、またフォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.4と明るく、35mm判換算焦点距離で28~40mm相当の画角を有するインナーフォーカス光学系を提供する。

実施例1

  • 焦点距離:20.59
  • F値:1.45
  • 画角:57.90
  • 像高:11.15
  • 全長:70.00
  • バックフォーカス:3.6679

実施例3

  • 焦点距離:14.65
  • F値:1.47
  • 画角:74.12
  • 像高:11.15
  • 全長:65.00
  • バックフォーカス:3.9367

久しぶりとなる、シグマ未発表レンズに関する光学系の特許出願。像高や画角を考慮すると4/3型センサー向けの光学系で「20mm F1.4」「14mm F1.4」に関するコンパクトなレンズとなりそうですね。実施例1の20mm F1.4は”日本製”の「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」に関するものかと思いきや、全く異なる光学設計です。(ただし、よく見ると20mm F1.4 PROの後群と構成が似ているようにも見えますが)

個人的にはマイクロフォーサーズシステムに存在しない「14mm F1.4」が商品化されたら何も考えずに突撃すると思います。ただし、バックフォーカスはどちらも極めて短く、レンズ交換式カメラシステムとしては不安になるほどレンズマウントから突き出た後玉が必要となります。ただし、文献内で「ミラーレス一眼」について言及しているので、レンズ一体型カメラ用ではないのかなと。

参考:M4/3の14mm/20mmレンズ

M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO
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