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シグマ「24mm F3.5 DG DN」はソニーに勝るとも劣らない性能のレンズ

Sony Alpha Blogがシグマ「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」のレビューを公開。α7R IVでは四隅がタムロンほどシャープではないものの、ボケやビルドクオリティ、操作性が優れていると言及しています。

Lenstip:Sigma C 24 mm f/3.5 DG DN

レンズの紹介:

  • 2020年から2021年にかけて、適度な絞り値のEマウント単焦点レンズが大量にリリースされた。シグマは24mm F3.5、35mm F2、65mm F2を投入し、ソニーは24mm F2.8、40mm F2.5、50mm F2.5を投入している。

ビルドクオリティ:

  • 全体的に金属パーツで構成され、プラスチックパーツを見つけるのは難しい。鏡筒のみならず、レンズフードも金属製だ。
  • 直径20mmの後玉は固定されている。周囲は黒く塗装され、しっかりと反射対策が施されている。
  • 鏡筒にはパラメータの刻印とロゴ、エディションナンバーなどが示されている。
  • レンズは日本製だ。
  • レンズ本体の他に金属製フード、プラスチックキャップ、マグネット式レンズキャップが付属する。

携帯性:

  • 24mmの小型レンズとしては比較的重い。

操作性:

  • 幅7mmの絞りリングはしっかりとしたグリップでエルゴノミクスが優れている。F3.5からF22までの表示があり、1/3段ごとにクリックストップが発生する。ケチのつけようがない絞りリングだ。
  • 19mm幅のフォーカスリングはとても滑らかに回転する。回転速度に応じてピント移動量が変化するものの、素早く回転しても200度を超える回転が必要だ。とても正確に操作することが出来る。

オートフォーカス:

  • α7R IIIとの組み合わせでノイズレスでとても高速だ。ピント全域を0.3~0.5秒で移動する。最短撮影距離が短いことを考えると非常に優れた性能だ。
  • シグマとタムロンの24mmは最大撮影倍率が1:2と優れた接写性能を備えている。

マニュアルフォーカス:

  • 記載なし。

手ぶれ補正:

  • 記載なし。

解像性能:

  • α7R II・α7R IIIでテストした。
  • 良像の基準値は39~41lpmmだ。
  • 最良の単焦点レンズで70lpmmを超えることがある。
  • シグマ105mm F2.8 DG DNで80.4lpmm、65mm F2 DG DNで82.7lpmmがレコードだ。
  • 基本的に解像度のレコードはF2.8で達成されることが多く、開放F値がF3.5のレンズでレコードを期待することは出来ない。
  • F3.5のレンズとして、中央のピークが59lpmmとなるのは良好な結果だ。絞り開放でも53lpmmを実現しており、間違いなく良像の基準値を上回る結果だ。文句を言う筋合いはない。
  • 中央解像はサムヤン「AF 24mm f/2.8 FE」よりも良好だが、タムロン「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2」やソニー「FE 24mm F2.8 G」と比べると見劣りする。
  • APS-Cフレームにおいても問題は無い。絞り開放から50lpmmであり、きちんとした性能だ。絞ると少し改善する。
  • フレーム隅も心配無用だ。F3.5~F4で良像の基準値に達し、さらに絞ると完全に許容範囲内だ。
  • まとめると、解像性能について弱点は無い。ライバルよりも見劣りする部分もあるが、それは開放F値が3.5だからである。

像面湾曲:

  • 記載なし。

ボケ:

  • ボケは良好だが、それ以上ではない。
  • 非球面レンズにより玉ねぎボケの兆候が見られる。

色収差:

  • 軸上色収差は良好に補正されている。絞り開放でわずかに色づくだけだ。
  • 倍率色収差は絞り開放でのみ低~中の水準だが、サムヤンやソニーよりも優れている。このカテゴリでさらに良好なレンズはタムロンだけだ。

球面収差:

  • 球面収差について大きな問題は見られない。

歪曲収差:

  • APS-Cでは+0.07%とゼロに近い数値だ。
  • フルサイズでは+1.40%の糸巻き型で驚いた。しかし、高い数値ではなく、タムロンやソニー、サムヤンのように歪曲収差の補正を諦めていない。

周辺減光:

  • APS-CのF3.5で-1.00EVだ。F4まで絞ると-0.83EVまで改善する。
  • フルサイズではF3.5で-3.46EVと大きな数値だ。しかし、このカテゴリではサムヤンがさらに悪い結果を出している。

コマ収差:

  • 良好な補正状態だ。1段絞るとさらに改善する。
  • ライバルレンズも全体的に良好な補正状態である。
  • 非点収差は2.6%と非常に小さい数値だ。

逆光耐性:

  • 比較的良好な性能だ。
  • 僅かにゴーストが発生するものの、特に騒がしくは見えない。
  • ソニーほどでは無いが、タムロンよりも良好で、サムヤンより遥かに優れている。

作例集

総評

私は常々、小口径の単焦点レンズは、同じような焦点距離のズームレンズと比べて+αがあるべきだと考えている。個人的に、もし24mmの単焦点レンズを作るとしたら、少なくともF2.5の口径を持つべきで、そうすれば古典的な24-70mmF2.8と差別化することが出来る。F2.8よりも暗いレンズとなると、非常に小さいか、それとも比較的安価な値付けが必要だ。

個人的な見解として、このシグマ24mm F3.5 DG DNは、少し暗すぎ、少し大きすぎ、そして高すぎる。Contemporaryラインの「28-70mm F2.8 DG DN」の広角を補完するという考え方は理解できる。しかし、現状で550ドルのシグマレンズよりも、より安価なタムロンやサムヤンの製品に目を向けると思われる。結局のところ、これらのレンズはより高速であり、さらにタムロンはフレーム中央で少しシャープである。

しかし、私はシグマを失敗作とは評価しない。大きな欠点がなく、重要な長所を数多く備えている。歪曲収差や非点収差、フルフレーム端での解像感など、多くの項目で、より高価なソニーに勝るとも劣らない性能を発揮している。

さらに、シグマのビルドクオリティは、タムロンやサムヤンなど、安価なライバルよりも優れている。鏡筒の品質や堅牢性にこだわるのであれば、シグマかソニーのどちらかに興味を持つべきであり、シグマは比較的安価ながら、多くの項目でソニーと対等に渡り合えるのだ。

選択肢が非常に豊富なことは、これから購入しようとする人にとっては良いニュースだ。ただ残念なのは、どのメーカーもF2.8よりも小さい開放値を実現していないことだ。

  • 長所
    ・頑丈で防塵防滴の鏡筒
    ・中央はとても良好な画質
    ・APS-Cフレームは実用的な画質
    ・フルサイズ端でもきちんとした画質
    ・軸上色収差の補正が優れている
    ・倍率色収差が僅か
    ・球面収差は問題ナシ
    ・歪曲収差はライバルよりも目立たない
    ・非点収差はとても小さい
    ・APS-Cで穏やかな周辺減光
    ・逆光耐性
    ・高速で静かで正確なAF
  • 短所
    ・フルサイズでの周辺減光

とのこと。
ライバルと比べて僅かにF値が大きいものの、頑丈な金属鏡筒に加え、全体的に弱点の少ない光学性能のレンズに仕上がっている模様。タムロンやサムヤンよりも高価な値付けが悩ましいものの、インナーフォーカスや簡易防滴、絞りリングなど、機能的な付加価値が付けられている点は検討すべきかもしれません。

私もこのレンズはソニーEマウント用を手に入れてα7Cと組み合わせて楽しみました。概ねLenstipの評価と変わりません。問題は「24mm F3.5」のスペックで、このレンズの価格を許容できるかどうかでしょうか。また、接写時は球面収差が大きくなり、滲むような描写となる点に注意が必要です。

シグマ「24mm F3.5 DG DN | Contemporary」交換レンズデータベース

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