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SIGMAレンズ カメラ レンズ 海外の評価

シグマ 300-600mm F4 DG OS はフラッグシップにふさわしい性能

Dustin Abbottが「300-600mm F4 DG OS」のレビューを公開。優れた外装の作りで、光学性能はとても良好と評価。ソニーEマウントでは最高グレードの純正品ほどではない(主にAF)としつつも、ラインアップの隙間を埋める画期的な存在とのこと。

Dustin Abbott:Sigma 300-600mm F4 DG OS | SPORT Review

  • 外観:「遮熱塗料」を用いたグレーホワイトの仕上げは非常に美しく、新しいロゴ、フォント、パッケージを導入するなど、シグマがこのレンズに注いだ力の大きさがわかる。外観の仕上げは高級感があり、「Made in Japan」という表記が象徴的である。同社の中でも特に意欲的なプロダクトである。
  • 構造:ドロップインフィルターホルダー(RFH-21)を搭載し、標準でUVカットフィルターが付属。CP-Lや可変NDフィルターも用意されており、価格は高いが携帯性と実用性の面で優れる。徹底した防塵防滴構造も備わっており、堅牢性に優れている。
  • 三脚座:三脚座は非常に堅牢で、テンションノブを緩めることで回転が可能。バランスが良く軽量三脚でも安定する。アルカスイス互換の溝があり、パッド付きで持ち運びにも配慮されている。さらに背面のダイヤルでクリック有無を切り替え可能。取り外し不可。脚部の交換には付属のキーが必要。
  • 携帯性:直径は約17cm、長さは約47cmと非常に大型で、レンズフード装着時は約64cmに達する。重量は約3970gで約4kgに迫り、手持ち撮影は困難。バズーカ砲のような外観で、公共の場では注目を集めやすい。大きさ・重さともに一般的な使用者には負担が大きい。
  • 操作性:スイッチ類が非常に豊富で、AF/MF切替、フォーカスリミッター、OSモード切替、カスタムスイッチ(C1/C2)などを備える。インナーズーム式であるため、ズーム操作は伸びるズームより容易。ただし回転方向はソニー純正とは逆で、操作感はやや重い。Eマウントでは設定変更に制限があるが、LマウントではUSBドックにより詳細なカスタマイズが可能。
  • AF:HLAモーターを搭載し、非常に高トルクで重い光学系にも迅速に対応可能。300mmではフォーカスがほぼ瞬時に動作し、600mmではやや遅れるものの実用的。音はほぼ無音で、連写時の精度も概ね良好。ソニー純正よりはわずかに精度が劣るが、十分に高速かつ高精度なAF性能である。
  • MF:フォーカスリングは約3cm幅で、ゴム製のリブが施されており操作感が良い。パワーフォーカス機能により、回転速度に応じてフォーカス速度を2段階で切り替え可能。手の位置を変えずにフォーカス操作が可能な点は一部の用途で有効と考えられる。
  • マクロ:最短撮影距離は広角端で約2.8m、望遠端で約4.5m。撮影可能な範囲は約280cm×450cm程度で、倍率は望遠端の方がやや高い。現代のズームレンズとしては標準的なマクロ性能である。
  • 手ぶれ補正:シグマ独自のOS2手ぶれ補正を搭載し、広角端で6段、望遠端で5.5段の補正効果を発揮。カメラ側の補正との連携度は不明だが、ソニー純正よりも効果的と感じられる。重量級レンズにおいて手持ち撮影を可能にする非常に優れた手ぶれ補正性能である。
  • 解像性能:中央〜中間域では非常にシャープ。絞り開放では四隅の性能がやや劣るが、F5.6〜F8で全体的にピークを迎える。300mmより400mmでコントラストとディテールが向上し、500mmでは若干コントラストが低下するがF5.6で十分シャープになる。600mmも同様に、絞ることで改善される。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:被写体と背景の距離比が不利な状況でも、背景ボケの質は非常に高い。F6.3やF8の可変絞りズームでは分離感が不足する場面でも、本レンズでは問題がなく、複雑な背景内でも被写体を滑らかに際立たせる。特に枝の間にいる鳥なども美しくボケに溶け込む。
  • 軸上色収差:軸上色収差は300mmでわずかなフリンジが見られるが、600mmでは実質的に皆無。
  • 倍率色収差:倍率色収差は全域で非常に良好であり、色のにじみや滲みが全く見られない。トーンの遷移も非常に自然でニュートラルである。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:光学的にほぼ完全に補正されており、補正前後の変化はわずかである。600mmにおいても同様。
  • 周辺減光:歪曲収差と同様に光学的に優れた補正が施されており、補正処理の必要性がほとんどない。600mmでも状況は同様。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:太陽直視の撮影こそ行っていないが、非常に明るい逆光シーンでもフレアの発生は皆無であり、実写における耐性は極めて高い。
  • 光条
  • 作例集
  • 総評:本レンズは、フラッグシップにふさわしい外観・性能・存在感。高価で大型ながら、美しさと堅牢さ、高い光学性能を兼ね備えており、オートフォーカス性能も優れている(ただし、ソニー純正の最高峰にはわずかに及ばない)。重さにより長時間手持ちは難しいが、一脚を併用することで多くのユーザーが運用可能。ソニーEマウントおよびライカLマウントに対応する点も評価が高い。従来の高価な単焦点と手頃なズームの間にあった性能と価格のギャップを埋める画期的な存在である。ソニーの制限によるテレコン非対応や連写制限があるが、それでもなお非常に優れたレンズである。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

2025年に登場したシグマの超望遠ズームレンズ。300mm・400mm・500mm・600mmなど主要な焦点距離を開放F値「F4」でカバー。約4kgの重量級ズームレンズですが、レンズ交換の手間を省くことが出来るのは魅力的。

売り出し価格は最安値で1,168,200円。シグマレンズの中では非常に高価な製品ですが、唯一無の大口径超望遠ズームであること、500mm F4や600mm F4クラスの製品としては安価。(参考:ソニー600mm F4 は 1.7百万円。)

Dustin Abbottのレビューでは優れたビルドクオリティ・操作性に加え、良好な光学性能を発揮する唯一無二の超望遠F4ズームレンズとのこと。AFは純正品ほどではないものの、90%ほどの成功率で撮影が可能のようです。ただし、15fpsの連写制限があるのは悩ましいところ。

光学性能はズームレンズながらとても良好で、ボケも綺麗なようですね。レンズサイズや重量が悩ましいところですが、定点でズームレンズの利便性を重視する人にとって面白い選択肢となりそうです。

シグマ 300-600mm F4 DG OS|Sports 最新情報まとめ

レンズの仕様

レンズマウント L マウント、ソニー E マウント
対応センサー フルサイズ
焦点距離 300-600mm
レンズ構成 21群28枚
(FLDガラス6枚、SLDガラス1枚)
開放絞り F4
最小絞り F22
絞り羽根 13枚 (円形絞り)
最短撮影距離 280(W)-450(T)cm
最大撮影倍率 1:6 (焦点距離470mm時)
フィルター径 φ40.5mm (リア)
手振れ補正 搭載 OS2
テレコン 非対応
コーティング フッ素
サイズ L マウント:φ167.0mm x 467.9mm
ソニー E マウント:φ167.0mm x 469.9mm
重量 L マウント:3,985g
ソニー E マウント:3,970g
防塵防滴 対応
AF HLA
絞りリング -
その他のコントロール ファンクションリング
AFLボタン
付属品 ・ケース
・レンズフード(LH1615-01)
・カバーレンズキャップ(LC-598E)
・リアキャップ(LCR III)
・ショルダーストラップ
・三脚座(TS-161)
・ドロップインフィルターホルダー(RFH-21)

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