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Sony Alpha BlogがタムロンのソニーEマウント用交換レンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD」のレビューを公開しています。6100万画素のα7R IVでGMを部分的に上回るパフォーマンスを備えている模様。
Tamron 70-180mm F2.8 Di III VXD
- このレンズによってタムロンのDi III大三元ズームが完成する
・17-28mm F/2.8 Di III RXD
・28-75mm F/2.8 Di III RXD
・70-180mm F/2.8 Di III VXD - タムロンのEマウント用レンズは単焦点を含めて同じ67mmフィルターに対応している。NDフィルターや偏光フィルターを揃えるのにとても便利だ。
- ビルドクオリティは「28-75mm F/2.8 Di III RXD」と同じである。
- オートフォーカスはとても高速かつ正確で静かに動作する。新型VXDモーターは他2本のRXDモーターより明らかに優れている。
- ズームリングは伸びないタイプの70-200mm F2.8と比べて滑らかに操作するのが難しい。伸びるズームレンズとしては一般的な抵抗量だ。
- マニュアルフォーカスリングは正確で快適に操作できる。
- シャープネス:α7R IV
・中央:70-135mmで絞り開放から優れたパフォーマンスを発揮する。1段絞れば際立ったシャープネスだ。
・四隅:中央にとても近い性能だが、1グレード低下する。
・180mmはシャープネスが少し低下するが、四隅ですら非常に良好だ。
・この価格としては素晴らしいパフォーマンスだ。 - 歪曲収差は70mmで小さな樽型だが、135?180mmで大きな糸巻き型歪曲となるため修正が必要だ。
- 周辺減光は135mm・180mmで適度に発生するが、F5.6で解消する。
- 色収差はゼロに近い。
- 逆光耐性はとても良好だが、太陽をフレーミングするとフレアが発生する。
- F16-F22で光条が発生する。
- 現状でLightroomに歪曲や減光を自動補正するレンズプロファイルが存在しない。「17-28mm F/2.8 Di III RXD」のように6か月も待たされないと良いのだが。
- 後ボケはとても柔らかく心地よいものだ。
- 玉ボケは絞り開放で口径食の影響を受ける。
- 発色は良好だが、少し黄色に傾いている。ソニーGMほどニュートラルではない。
- FE 70-200mm F2.8 GM OSSとの比較
・タムロンは遥かに軽く、バッグに入れて持ち運べるほど小さい。
・ソニーGMの半値だ。
・ソニーGMは光学手ぶれ補正・Fnボタン・AFリミッター・AF/MFスイッチを備えている。
・ソニーGMはテレコンバージョンレンズに対応している。
・ビルドクオリティはタムロンより遥かに良好だ。
・シャープネスはGMに近いが、望遠端はGMより優れている。
・シャープネスはGより遥かに優れている。
・α7R IVを使うとGMとの違いは180mm中央とズームレンジ全域の四隅で有利だ。
・α7R IIIを使うとGMとの違いは分からない。ただしGとの違いは分かる。
・α7 IIIを使うとGM・Gとの違いは分からない。
・ボケはとてもよく似ている。
・発色はソニーがよりニュートラルだ。
・動画時のAFはどちらも効果的だが、操作時の滑らかさや手ぶれ補正はGM有利だ。 - FE 70-200mm F2.8 GM OSSとの比較(まとめ)
・実写でタムロンとGMの画質差はほとんど無い。α7R IVを使って等倍で確認すると分かる程度の差だ。低解像のカメラでは全く違いが無い。
・気になるのは望遠側におけるタムロンの歪曲収差だ。これを補正するにはレンズプロファイルが必要となる。
・大きな違いは操作性だ。タムロンは遥かに軽量で一日中の撮影も苦ではない。ただし、伸びる内筒は動画撮影など滑らか操作に不向きである。
・ソニーのニュートラルな発色はウェディングや動画撮影など重要な撮影シーンで有利と感じるはずだ。手ぶれ補正も効果的である。
・タムロン新品とソニーGM中古の選択に迷った場合
ー「発色」「ズーム操作」「動画撮影」を重視するならソニーGMを選ぼう。
ー「携帯性」「最高のパフォーマンス」「レンズプロファイルが登場するのを待てる」ならタムロンが適切な選択肢となる。 - 動画AFは静かでとても効果的だ。最小限のフォーカスブリージングが発生する。
- 瞳AFは完璧に動作する。
他2本のタムロンズームより明らかにクオリティが高まっている。実際、他2本では力不足となる6100万画素のα7R IVに完全対応している。ただしこの価格とパフォーマンス実現のためにいくらか妥協を伴っている。
・望遠端が180mm
・光学手ぶれ補正なし
・伸びるズームレンズ
・Fnボタンなどがない
・三脚座無し
・テレコンバージョンレンズ非対応
タムロンは大部分の状況でソニーGMと同等のパフォーマンスを発揮する。そして半値の価格設定でGMを上回る領域すら存在する。素晴らしいパフォーマンスだ!
その一方、ソニーGMはタムロンと比べてプロフォトグラファーに有利な点がある(インナーズーム・三脚座・ニュートラルな発色・ビルドクオリティ・外観)。
ソニーGと比べてパフォーマンスは遥かに優れている。ただし、シャープネスの違いはα7R IIIやα7R IVで分かる程度である。
長所:
ー絞り値全域・ズームレンジ全域でフレーム全体が優れたシャープネス
ーとても小さく軽い
ーとてもリーズナブルな価格設定
ーとても良好な玉ボケと柔らかい後ボケ
ーAFがとても高速で正確
ー色収差がとても少ない
ー周辺減光がおだやか
ー逆光耐性がとても優れている
ー防塵防滴
平均:
ービルドクオリティは良好だがGMより下
ー発色が少し黄色に傾いている
ーテレコンバージョンレンズと互換性なし
ーAF/MFスイッチやFnボタン、フォーカスリミッターが無い
ー手ぶれ補正なし
短所:
ー135-180mmで大きな歪曲収差
ー伸びるズームレンズ
ープロっぽい見た目では無い
とのこと。
純正70-200mm F2.8と比べると遥かに手頃な価格設定のレンズですが、解像性能やボケ描写はとても優れているみたいですね。α7R IVと組み合わせることでソニーGMより周辺画質は良好となっている模様。コンパクトでよりシンプルなレンズ構成ながら凄い。
ただし歪曲収差がやや強めに発生しているようです。実写作例を確認してみると、確かに望遠側の糸巻き型歪曲が大きく、レンズプロファイルは必須のように見えます。
ボケはとても良好で非常に滑らかな描写。大口径望遠ズームの特性を余すことなく使うことが出来そう。オートフォーカスの評価も高いので早く実機を使ってみたいですねえ。
注意すべきはやはり光学手ぶれ補正を搭載していなかったり、AFリミッターやAF/MFスイッチなど操作面でしょうか。テクニカルに使おうとすると少し不満を感じるかもしれません。それでも価格を考慮するとアマチュアに最適な望遠ズームレンズと言えそうです。
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