Weiboにてソニー「α9 III」と「α9 II」の高ISO感度におけるノイズの比較が話題に。RAWでは「α9 II」より1/3段、「α7 III」より1/2段程度のノイズ増と言及。Grチャンネルのみα9 IIに近い結果が得られたとも。
- 同じISO(ISO6400~12800)のRAWと比較し、同じ明るさの平坦部でノイズ抽出を行う。
- プリプロダクションモデルのILCE-9M3はILCE-9M2より少なくとも1/3段悪く、ILCE-7M3より1/2段悪いレベルかもしれない。
- LibRAWで4チャンネルすべてを完全にリニアにデコードしたところ、レビューでは結果に若干のずれが見られた。 プリプロダクションモデルなので、バグなのか意図的なのかはわからない。
- とにかく、同じISOでのGrチャンネルのノイズ性能は、実際にはILCE-9M2に非常に近いが、赤チャンネルの性能は悪い。
- CFA(訳注:カラーフィルターアレイ)がGSの感度を補正するために変更を加えた結果、R/Bのエネルギーが少なくなった可能性がある。
- しかしRAWの観点からは(意図的にノイズを低減したGrとは異なり)全体的にノイズレベルが高い。
- 加えて、このCIS(訳注:CMOS Image Sensor)のゼロ入力レスポンスには若干のジャンプがあり、デュアルネイティブISOではないという主張からは少し外れている。
- まだノイズの低減については検証中だ。
とのこと。
PhotographyBlogで一時的に公開されていたα9 IIIのRAWファイルを参照してチェックしたようですね(現在はRAWファイルの公開を停止)。プリプロダクションモデルであるため、製品版では異なる結果となっている可能性がある点には留意が必要です。少なくともプリプロダクションモデルの段階ではα9 IIよりもノイズが若干ながら目立つ可能性があるようです。α9 IIIの特性を考慮すると妥協できる範囲内かもしれませんが、高ISOにおける画質優先の場合は従来の積層型CMOSセンサー搭載モデルも一つの選択肢となるかもしれません。
- 希望小売価格:オープン価格
- 発売予定日:2024年1月26日(金)
- 予約開始日:2023年11月16日(木)10時より
主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:積層型CMOS(GS対応)
・有効画素数:2460万画素
・ローパスフィルター:あり
・除塵ユニット:あり
・手振れ補正:5軸 8.0段分 協調手振れ補正対応 - プロセッサ:BIONZ XR
- ISO 250 - 25600 (拡張: 下限ISO 125、上限ISO 51200)
- CFexpress Type A / SD UHS-II デュアルカードスロット
- AFシステム:ファストハイブリッドAF
・測距点:759点
・測距輝度範囲:-5EV
・被写体認識:人、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機
・その他:フォーカスエリア 2種追加 - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:
・電子シャッター:~1/80000秒
(連続撮影時は1/16000秒)
・フラッシュ同調速度:全速同調
・撮影速度:最高約120コマ/秒
・撮影枚数:RAW (非圧縮): 96枚 - ファインダー:944万ドット OLED 0.9倍 25mmアイポイント
- モニター:マルチアングル 210万ドット 3.2型
- フレームレート:STD 60fps / HI 120fps / HI+ 240fps
- 動画:
・4K:~ 120p 280Mbps クロップなし
・出力:XAVC S/ XAVC HS ALL-I対応 / HDMI RAW
・電子IS:対応
・連続撮影時間: - インターフェース:
・USB:SuperSpeed USB 10 Gbps (USB 3.2)
・ヘッドホン:3.5 mm
・マイク:3.5 mm
・HDMI:A
・LAN:1000BASE-T
・シンクロ:あり
・Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac 2x2 MIMO対応
・Bluetooth:5.0
・音声メモ専用のマイクをカメラ背面に搭載 - ストリーミング:~3840 x 2160 (15p / 30p)
- バッテリー
・タイプ:NP-FZ100
・撮影可能枚数:ファインダー使用時: 約410枚、液晶モニター使用時: 約520枚
・充電方法:USB給電・充電 PD対応 - サイズ:約136.1 x 96.9 x 82.9 mm
- 重量:約703 g
- 防塵防滴:対応
- ボディ材質:マグネシウム合金
- 付属品
・バッテリーチャージャー BC-QZ1
・電源コード
・ケーブルプロテクター
・ショルダーストラップ
・ボディキャップ
・アクセサリーシューキャップ
・アイピースカップ
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