VILTROX AF 20mm F2.8は最小最軽量で低価格ながら良好な性能のレンズ

2023年11月15日

Dustin Abbottが「VILTROX AF 20mm F2.8」のレビューを公開。20mmAFレンズとしては最小・最軽量かつ最も手ごろなレンズながら、概ね良好なパフォーマンスを発揮するレンズと評価しています。

Dustin Abbott：Viltrox AF 20mm F2.8 STM Review

外観：52mmフィルターに対応。フードが付属するが、レンズにしっかりと固定出来ていないように感じる。更新用のUSB-Cポートを搭載。

構造：VILTROXレンズの多くは金属製だが、今回はポリカーボネート製。安っぽい質感ではない。防塵防滴には非対応。

携帯性：小型軽量。20mmの中では最小・最軽量。

操作性：絞りリングやスイッチが無い。

AF：静かで高速に動作。信頼性も十分。フォーカスブリージングはわずか。

MF：フォーカスリングは適度なトルクで滑らかに回転。

マクロ：十分ではないが、従来のVILTROXよりも改善している。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：中央はF2.8から非常に良好で周辺部も良い。隅はピントを合わせると良好だが像面湾曲の影響がある。全体的に良い結果を得たい場合はF8まで絞る必要あり。

像面湾曲：近距離では隅に影響が目立つ。

ボケ：縁取りは硬めだが全体的に見ると悪くはない。

軸上色収差：比較的少な目。

倍率色収差：問題なし。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：目立たないが複雑な歪み。手動補正では完璧な修正が難しい。

周辺減光：F2.8で約3段分の減光。カメラで補正できないので目立つ。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：良好だが絞るとフレアやゴーストが発生する。

光条：絞ってもシャープな描写ではない。

作例集：

総評：小型軽量で非常に手ごろな価格の20mmレンズ。α7C IIに最適になレンズとしてお気に入り。他のカメラシステムにこのような選択肢は存在しない。

競合について：タムロンほど歪曲が酷くなく、サムヤンよりもシャープ。

備考：

とのこと。
国内でも2万円台前半（PERGEAR）で手に入る、フルサイズ対応の手ごろな20mm F2.8。タムロンやサムヤンなどの競合製品が存在するものの、比較してより小型軽量で、手ごろな価格を実現しています。

光学性能などが気になるところですが、Dustin Abbottのレビューによると、像面湾曲のこそあれ、絞れば全体的にシャープな結果が得られるようです。全体的な均質性を必要としなければ、F2.8から良好な結果を期待できる模様。フォーカス周りもブリージングが目立たず、AF駆動音も静かとのこと。完璧ではないものの、価格やサイズを考慮すると良好なパフォーマンスのレンズに仕上がっているようですね。

VILTROX AF 20mm F2.8 最新情報まとめ