DPReviewが正式発表されたばかりの「EOS M6 Mark II」のファーストインプレッションを公開しています。
- EOS M6 IIは新型3250万画素センサーを搭載している。最近のキヤノンモデルと同様、デュアルピクセル技術を導入している。一般的な像面位相差センサーを使用していないのでバンディングノイズは発生しない。
- 毎秒14コマの連写速度を実現し、クロップ領域で30fpsの連写撮影も可能だ。
- 電子シャッターは約1/22秒(46ms)だ。このため、電子シャッターを使った動く被写体の撮影では顕著なローリングシャッターの影響があるはずだ。
- オート時のAFポイントは143点だが、任意で選択する際は5481ポジションだ。
- EOS RやEOS RPと同じく、ライブビュー時に瞳AFを使用することが出来る。とても優れているが、クラス最高のパフォーマンスではない。
- EOS M6はFHD動画までだったが、このカメラではクロップ無しの4K動画を撮影可能だ。CinemaEOS以外では初となるキヤノン製カメラだ。24pは無いが、25p/30pで4K動画を撮影可能だ。残念ながらEOS 90Dのような4Kクロップモードは無い。
- 4K動画をざっと確認してみると驚くほどローリングシャッターの影響が小さい。測定すると約17ミリ秒の読み出し速度となり、これは大抵のライバルモデルに比べると低い数値である。この高速読み出しによりFHD 120pのハイスピード動画の撮影が可能だ。
- 最大70コマ撮影可能な30コマ秒のRAWバーストモードを備えている。プリ連写機能を使うと、シャッター全押しの0.5秒前から撮影可能だ。RAwバーストモード時は水平・垂直75%のクロップモード(×1.33)となり、1800万画素のイメージサイズとなる。
- CR3 RAW形式により圧縮RAWを使用可能だ。シャドウの持ち上げ耐性は制限されるが、ファイルサイズが小さくなる。C-RAWでもRAWでもWiFi経由でモバイル端末に転送可能だ。
- 外観はM6に酷似しているが、操作性は全体的に微調整されている。
- 露出補正ダイヤルは無くなっただが、リアコマンドダイヤルの中央にダイヤルファンクションボタンが追加された。このボタンを押すことでダイヤル機能を変化させることが可能だ。「ISO」「ドライブ」「ワンショット-サーボ」「WB」「フラッシュ補正」「露出補正」「AFエリア」「測光」「ピクチャーコントロール」の中から5つを選択できる。
- メニュー画面はキヤノンお馴染みのものだ。使いやすいが、競合他社のように数多くの機能で複雑になり始めている。幸いにも使う機能のほとんどはクイックメニューで操作可能だ。
- 12個のボタンをカスタマイズ可能だ。静止画と動画で分けて設定することができる。
- バッテリーは従来通りLP-E17を使用する。満充電で305コマの撮影が可能だ。USB充電に対応しているが、USB-PD製品限定である。
- EOS M6と同じくらい適切な小型ボディだが、いくらか追加の物理操作が設けられている。
- デュアルピクセル対応のフル画角4Kは魅力的だが、24p動画に対応していないのは不可解だ。とても優れた17msのローリングシャッター性能がさらに良くなったかもしれない。
- レンズラインアップはまだまだ乏しく、ミラーレスへ推移する中でEFレンズとの互換性がどれほど役に立つかも将来的には疑問が残る。しかし、キヤノンはEF-M32mm F1.4を投入し、シグマがDC DNシリーズを対応すると発表している。まだラインアップは多く無いが、手頃な単焦点レンズと組み合わせるにはEOS 90Dよりも理にかなったシステムのように見える。
DPReview:Canon EOS M6 II initial review: What's new and how it compares
とのこと。
3250万画素で14コマ秒連写が可能と、従来のEOSユーザーからするとびっくりなカメラが登場しましたね。さらにRAWバースト時は30コマ秒と凄まじい連写速度を叩き出すカメラのようです。明るいレンズが少ないのでこのパフォーマンスをどこまで引き出せるのか難しいところですが、アダプター経由でEFマウントレンズを使うと面白いカメラとなりそう。
4K動画時のローリングシャッター性能はなかなか良好な模様。DPReviewの数値を見る限りではα6300やX-T2よりも遥かに良好となっている模様。EOS 90Dと違い、完全電子シャッターの静止画撮影に対応していないのは不思議ですね(同等のセンサーと処理エンジンを搭載しているにも関わらず)。
正式発表直後にキャッシュバックキャンペーンを告知しており、初回からボディで1万円、それ以外は2万円と還元率の高いイベントとなっています。
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