DPReviewがキヤノン「EOS R10」のレビューを公開。小型軽量で低価格ながら優れた画質とAF性能を備えたカメラと評価。部分的に指摘する点があるものの、共に成長できる非常に有能なカメラと言及しています。
DPReview：Canon EOS R10 in-depth review
- 外観：記載なし。
- 質感：プラスチッキーだが、実際の使用で問題はなかった。防塵防滴には非対応。
- バッテリー：小型化のためにバッテリー容量が小さい。
- インターフェース：ヘッドホン非対応（動画機能が良いだけに惜しい）。
- 携帯性：記載なし。
- グリップ：快適。レンズとの空間も十分。
- 操作性：エントリーモデルながら洗練されている。
- 手ぶれ補正：ボディ内手ぶれ補正は非搭載。
- ファインダー：小型だが応答性が良い。
- モニター：記載なし。
- メニュー：複雑化しており、特にAF項目がつまずきのポイント。
- フォーカス：高機能だが複雑化している。分からなければ「オート」がおススメ。鳥の検出はあまりうまくいかなかった。
- 連写性能：高速連写に対応しているがバッファはEOS R7ほど多くない。
- 解像性能：記載なし。
- 高感度ISO：以前よりも良好に見えるが競合他社ほどではない。
- ダイナミックレンジ：以前よりも良好に見えるが競合他社ほどではない。
- ホワイトバランス：
- JPEG：キヤノンらしい魅力的な描写。ピンクと赤の彩度が少し高め。
- 動画：高機能だが低照度や動きのあるシーンでAFが不安定。
- 作例集：
- 総評：
- スマートフォンの世界で専用カメラをどのように普及させるかという問いに答えようとしている。不便でかさばるデバイスを持ち歩く価値はあるのか？R10を使用した我々は、「イエス」と答える。
- シャッタースピードのコントロール、AFトラッキングの使用、望遠レンズの装着（野生動物や子供のサッカーの試合を撮る場合）などは、すべてR10を受け入れる理由となる。
- より根本的なことは、スマートフォンと異なり自分の画像をコントロールし、クリエイティブなプロセスに積極的に参加していると感じられることだ。
- 初心者にも使いやすく、そのシンプルさゆえに、すぐに撮影を始めて楽しむことができる。
- 例えば、AFシステムはアイコンと短いテキストで多角的に情報を伝えるなど、複雑なメニューの多くが初心者向けの説明で表現されている。
- シンプルで信頼性の高いAFシステムは、他の多くの製品よりも結果を出しやすい。
- もしあなたがカジュアルから中級のフォトグラファーやビデオグラファーで、主に休暇や誕生日会、家族写真や青少年スポーツを撮影するのであれば、EOS R10は共に成長できる非常に有能なカメラだ。
- 写真撮影をステップアップする柔軟性と可能性を備えている。しかし、欲しいレンズがあるかどうかを確認する必要がある。
EOS R10は、低コストで写真や動画の技術を学び、街中で使える楽しいカメラが欲しい時に検討すべきカメラだ。ただし、レンズラインアップには注意が必要だ。
長所：
- カジュアルだがマニュアル操作にも対応
- レンズとの組み合わせで優れた画質
- 10bit HDR PQやHEIFに対応
- 静止画における信頼性の高い正確なAF追従
- 静止画/動画のメニューが分離
- 4K 60pに対応した1000ドル未満のカメラ
短所：
- RF-Sレンズが少ない
- 動画AFの追従が不安定
- 全幅4Kにおける顕著なローリングシャッター
- ガイドモードが中途半端
- 静止画と動画のどちらも混乱しやすいHDRモード
- メニューが複雑化
とのこと。
手ごろな価格ながら高性能な静止画AFを搭載し、成長に合わせて使い方を変えることができるカメラに仕上がっているようです。できることが多いので、コントロールが多く、メニューも複雑となってしまいましたが、長く付き合えるカメラとしては程よいバランスと感じるかもしれません。また、より簡単に撮影を楽しみたいのであれば「EOS R50」という選択肢も追加されています。
私はEOS Kiss Mから乗り換え目的で購入。全体的な印象としてはDPReviewと同じで、この価格帯としては高性能なAFと優れた操作性が良好と感じました。一方でセンサー性能は従来の2400万画素モデルと同じであり、高ISO感度やダイナミックレンジは他社のライバルモデルと比べて見劣りします。この価格帯でダイナミックレンジの細かな違いを気にする必要はないと思いますが、（F値が大きなレンズしかない）RF-SレンズはISO感度が上がりやすく、高ISOのノイズが目立つシーンが多めかなと。将来的に大口径の明るいレンズが増えると良いですねえ。
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