PotographyBlogがキヤノン「EOS R6 Mark II」のイニシャルレビューを公開。劇的な変化ではないものの、EOS R6から堅実なアップグレードを遂げていると評価しています。
PhotographyBlog:Canon EOS R6 Mark II First Impressions
ビルド・外観:
- EOS R6 Mark IIを初めて手にしたとき、前モデルと見分けるのは難しい。
- 右肩に「オン/オフ/ロック」スイッチを、左側に「静止画/動画」スイッチを新設するなど、レイアウトに若干の手を加えているが、それ以外はほとんど見分けがつかない。
- R6のよりオーソドックスな操作系レイアウトを好んでいたので、大きな変化が無いのは、それはそれでよいと思っている。
バッテリー:
- R6と全く同じLP-E6NHバッテリーを使用しているが、バッテリーの寿命を少し延ばすことに成功した。
インターフェース:
- 引き続きSD UHS IIカードを2枚を使用する。
- 40fpsでの撮影が可能になったことを考えると、より高速なCFexpress規格が搭載されていれば最高だった。
- 5GHz Wi-fiとBluetooth 5.0の対応、ウェブカメラとしてUVC/UACによるライブストリーミングに使用する機能などがあり、前モデルではどれも対応していないものだ。
携帯性:
- 最近のEOS Rシリーズをお持ちの方なら、この新機種をすぐに使いこなすことができると思う。
- 風変わりなマルチコントローラーやM-Fnタッチバーなど、操作性を損なうような奇抜な機能はない。
グリップ:
- 記載なし。
操作性:
- 記載なし。
手ぶれ補正:
- 5軸ボディ内手ぶれ補正を搭載し、特定のレンズとの組み合わせでクラス最高となる8段分の手ブレ補正効果を実現。
ファインダー・モニター:
- 電子ビューファインダーと液晶モニターはR6と同じだが、EOS R3と同様によりリアルなシーンを再現するOVFシミュレーションモードが搭載された。
メニューシステム:
- 記載なし。
フォーカスシステム:
- 優雅で素早いダンサーを追従フォーカスした際、ボリュームのあるドレスで顔が隠れているにもかかわらず、素早く目を検出し、粘り強く追従することができた。
- AFも改良され、馬や飛行機、鉄道も認識できるようになった。
- 1,000コマ以上撮影したが、そのほとんどが被写体の目にピントを合わせていた。
連写性能:
- R6 IIは電子シャッターで従来の2倍となる40fpsというクラス最高速の連写を実現している。
- また、0.5秒間のプリキャプチャーを内蔵しており、30fpsで撮影できるRAWバーストモードを搭載している。
解像性能:
- 2420万画素CMOSセンサーへの大幅なアップグレードは、前モデルに比べ20%の解像度アップを実現している。
高感度ISOノイズ:
- 解像度の向上にもかかわらず、R6 IIがR6と同じ低照度性能を備えているとキヤノンは主張している。
- ISOレンジもR6と全く同じ(50-204,000拡大)だ。
ダイナミックレンジ:
- 記載なし。
画質・仕上がり機能:
- 記載なし。
動画:
- 動画性能も若干向上し、4K 60pは5Kから6Kにオーバーサンプリングされるようになった。
- 6K 60p ProRes RAWは内部収録ではなくHDMI経由で外部収録のみだが実装している。
- 1080pの最大フレームレートは180fpsに向上した。
- どの収録品質でも30分の時間制限がなくなっている。
総評
EOS R6 Mark IIはR6の華々しいアップグレードではなく、堅実なアップグレードである。2020年に登場したEOS R6がすでに非常に優れていたことを考えると、キヤノンはおそらく、すでに非常に優れた設計図であったものを革新するのではなく、洗練させるという賢明な選択をしたのだろうと思う。
とのこと。
全体的なデザインはEOS R6を継承しつつ、新型センサーや新AFシステムを実装した2022年の最新モデルですね。解像性能が向上しているものの、高ISO感度性能に見劣りは無く、40コマ秒の高速連写や新AFシステムで馬や飛行機などが検出できるようになっています。JPEGのみですがPhotographyBlogはEOS R6 Mark IIで撮影した画像データを公開しており、それを見る限りでは確かに良好な感度ノイズの耐性を備えているように見えます。あとは高速連続撮影で電子シャッターを使った際のダイナミックレンジ(12bitに低下する)や、ローリングシャッターの影響度合いが気になるところ。このあたりのパフォーマンス次第ではEOS R6からの乗り換え先としても魅力的なカメラとなるはず。
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