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IMAGING RESOURCEがキヤノンのフルサイズミラーレス「EOS RP」のレビューを掲載しています。低価格ながら長所の多いフルサイズミラーレスのようですね。
Canon EOS RP Conclusion
- 「フルサイズ」と「エントリーモデル」は相容れぬ特性のように見えるが、EOS RPはそのようなカメラの一つだ。
- 市場のフルサイズカメラは10年ほどで劇的に増加し、価格も値下がりしている。しかし、その大部分はまだとても高価で、一般的に2,000ドル以上だ。
- ソニーの古い機種は値下がりで1000ドルを下回ったが、EOS RPは初値で1,299ドル、そして999ドルとさらに安くなっている。
操作性・外観
- フルサイズセンサーを搭載しているが、非常にコンパクトなカメラだ。それでもなお、キヤノン製カメラに期待する適切なカメラグリップと頑丈なビルドクオリティを備えている。
- カメラにはかなりの物理コントロールとダイヤルを備えている。しかし、フルサイズ一眼レフと比べると最小限と言えるだろう。それでも前後ダイヤル・4方向ボタン・応答性の高いタッチパネルモニタを搭載している。
- ファインダーは236万ドットで非常に優れたものだ。
- EOS Rのように「タッチバー」を搭載していないが、使い辛いコントロールなので無くなっても問題ないだろう。
- モード変更は一般的なダイヤル操作だ。簡単で素早い操作が可能である。
画質
- 本質的にEOS 6D Mark IIと同等だ。処理エンジンの違いはあるが、イメージセンサーは同じ2620万画素CMOSを使用している。DIGIC 8とDIGIC 7の違いはあるが、常用ISO感度の範囲は同じだ。(ISO100-40,000・拡張~102,400)
- 全体的に画質はとても優れている。プロセッサーに違いはあるが、6D Mark IIと非常によく似ている。
- ローパスフィルタ搭載モデルだが、低感度時は豊富なディテールと鮮やかな色の仕上がりだ。
- 高感度ISO性能はとても優れており、ISO6400まで非常に心地よい画質である。
- ダイナミックレンジはまともだが、最高のパフォーマンスはISO 800~1600前後までだ。EOS 6D Mark IIよりいくらか劣っている。このカメラの購買層を考慮するとダイナミックレンジの広さは大部分の状況で問題とならないはずだ。
- 多くの最新ミラーレスが実装している「ボディ内手ぶれ補正」を実装していない。
AF・ドライブなど
- EOS Rと同様、高速で信頼性の高いデュアルピクセルCMOS AFを採用している。
- 全体的に見事なパフォーマンスであり、優れたワンショットAF・サーボAFを備えている。AFは正確かつ高速で、EOS Rと全く同じ感覚だ。
- 水平88%、垂直100%とほぼ全てをカバーしている。
- 瞳AFは高速かつ確実に機能する。ファームウェアアップデートで検出精度は大幅に向上した。
- 連写速度は5fpsと決してスピードマシンではない。サーボAF時は4fpsまで低下し、さらに追従優先時は2.4fpsまで低下する。
- 比較的低速連写なのでバッファ深度はとても良好だ。UHS-II SDカードと組み合わせることで連写枚数の制限がかからない(JPEG/RAWのみの場合)。
- バッファクリア時間は際立ったものでは無いが、このクラスとしてはとてもキチンとした性能だ。
- 驚いたことにバッテリーはLP-E17を使用する。EOS MやKissシリーズと同じ低容量バッテリーだ。長時間の撮影が想定される場合は予備バッテリーを用意したほうが良いだろう。USB充電にも対応している。
動画
- ハイエンドのカメラほど動画仕様は充実していない。動画の圧縮形式はIPBのみ、ファイル形式は1種類、スローモーション動画には非対応だ。もちろんボディ内手ぶれ補正も搭載していない。そして30分の連続撮影制限もある。
- カメラにはヘッドホン端子とマイク端子がある。エントリーモデルとしては珍しい仕様だ。
- 4K動画では1.6倍のクロップが発生する。FHD動画はフル画角だ。さらに4K動画は24pのみである。FHDで24p動画は実装されていなかったが、2019年10月にファームウェアアップデートでFHD 24pが追加された。
- 4K動画の画質はシャープで豊富なディテールと色を持つ。ただし、FHDは著しくディテールが損なわれている。FHDが必要な場合でも4K動画からダウンサイズすることをおススメする。
- ISO感度ノイズは良好だ。デュアルピクセルCMOS AFは他のEOSと同じく素晴らしいものだが、4K動画では使用できない。
EOS RPには制限や妥協が無いわけでは無い。驚くほど携帯性が良いわけでもない。しかし、最も手ごろな価格のフルサイズカメラだ。低価格ながら多くの長所を持つエントリーモデルである。
長所:
ー全体的に優れた画質の2600万画素センサー
ーとても優れた高感度ISO性能
ーエントリーモデルとしては優れたパフォーマンス
ーワンショットAFで高速フォーカス
ーデュアルピクセルCMOS AFのすぐれたサーボAF
ー高速バッファクリアで十分なバッファ深度
ー瞳AF
ー4動画
ーフル画角のFHD 60p
ークリーンHDMI出力
ー小型軽量ながらしっかりとした作り
ー防塵防滴
ーキヤノンらしい使いやすいコントロール
ー快適なエルゴノミクス
ーEOS Rのタッチバーが無い
ー応答性の高いタッチパネルモニタ
ーシャープなOLED 電子ファインダー
ー3.5mmヘッドホン・マイク端子
ーSD UHS-II対応
ーフルサイズカメラとしては素晴らしい価格設定
短所:
ーボディ内手ぶれ補正なし
ー迫力に欠けるダイナミックレンジ
ー良好な高感度ISOだが、素晴らしい性能ではない
ー最速5コマ秒の連写速度
ーシングルカードスロット
ーSDカードスロットはバッテリー同室
ー4K 24pのみ
ー4K動画でデュアルピクセルCMOS AF使用不可
ー4K動画で1.6倍のクロップが発生
ーALL-I圧縮形式が無い
ー動画の出力形式が決まっている。
ー連続30分の動画撮影制限
ーバッテリーライフが短い
とのこと。
古いセンサー、制限が多い4K動画など短所もありますが、全体的に見て使いやすいカメラに仕上がっているみたいですね。私もEOS RPユーザーの一人ですが、良いカメラだと感じています。ソニーα7 IIも低価格で魅力的なフルサイズミラーレスですが、タッチパネルのレスポンスや全体的な使いやすさは圧倒的にEOS RP(α7 IIも使った上での感想です)。機能性やカスタマイズ性は見劣りするものの、カジュアルに使うのであれば特に心配する必要は無いと思います。
全体的な長所と短所はIMAGING RESOURCEが指摘している通り。ミラーレスのトレンドを無理に取り入れず、キヤノンらしいエントリーモデルに仕上がっています。
ただし、先幕シャッターが「電子シャッター」のみなので注意が必要。電子先幕は大口径レンズ使用時の高速シャッターで露出ムラが発生しやすく、それを回避するための「先幕メカシャッター」が存在しません。「電子シャッター」を使うことでも回避できますが、EOS Rと違って「シーンモード」限定機能となっているので実用的とは言えません。現状で露出ムラを回避するには絞るかNDフィルター装着が必須です。35mm F1.8や50mm F1.8など明るいレンズを使う際には気を付けたいところ。
人によっては致命的な欠点が存在するものの、個人的にはおススメできるフルサイズミラーレスだと思います。あとはEOS RPに相応しいレンズラインアップが増えてくると完璧。
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