HD PENTAX-FA 35mmF2 は超高解像ではないが満足のいく描写

2023年10月25日

ePHOTOzineが「HD PENTAX-FA 35mmF2」のレビューを公開。高解像ではないものの、非常にシャープで満足のいく描写と評価しています。

ePHOTOzine：HD Pentax-FA 35mm F/2 Lens Review

外観：バヨネットタイプのレンズフードに対応。ねじ込み式よりも良好。

構造：防塵防滴は非対応だがSPコーティング対応。

携帯性：フード込みで小型軽量。

操作性：Aポジションのある絞りリング搭載。

AF：高速かつ正確だが静かではない。AF時にフォーカスリングが回転する。

MF：クイックシフトフォーカス非対応。カメラ側をMFに切り替える必要がある。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：中央はF2から良好、F2.8で非常に良好。端はF2で良好、F8で非常に良好。見事な結果だが驚くほどではない。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：とても心地よい描写。

軸上色収差：良好な補正状態。

倍率色収差：完璧な補正状態ではないが目立ちはしない。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：直線に近い。

周辺減光：絞り開放で目立つが、絞ると急速に緩和する。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：HDコーティングが功を奏している。レンズの間面反射も少ない。

光条：記載なし。

作例集：高解像データあり。

総評：超高解像なレンズではないが、非常にシャープで満足のいく描写。個性的で強くおススメできる。

競合について：フルサイズユーザーは他に選択の余地がない。

備考：

とのこと。
フィルム時代の交換レンズ「smc PENTAX-FA35mmF2AL」の光学系を継承しつつ、HDコーティングやSPコーティングにリニューアルしたKマウント用の交換レンズですね。非常に古い設計の光学系ですが、F2の解像性能を重視しなければ今でも実用的なレンズとなっているようです。ボケは心地よい描写らしく、サンプル写真を確認すると、確かに接写時は滑らかで綺麗なボケが得られているように見えます。3万円台で購入できる35mmF2と考えると程よい性能とサイズのレンズと言えるかもしれません。