ePHOTOzineがIrixの交換レンズ「Irix 150mm f/2.8 MACRO 1:1」のレビューを掲載しています。国内では入手が難しい交換レンズですが、パフォーマンスはとても良好のようですね。特に望遠マクロの選択肢が無かったPENTAXユーザーにとっては垂涎の的。
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フレーム全域で均質なパフォーマンス
- このレンズは「Dragonfly」という新しシリーズのレンズだ。実質的に「Blackstone」と同じだが、「Firefly」の特徴を併せ持ち全体的に軽量化が施されている。
- 840gの重量でEOS 5Ds Rとの組み合わせでバランスは取れている。
- レンズにはフォーカスロックリングが備わっている。
- マニュアルフォーカスリングは幅広く快適で十分な抵抗感を持っている。270度と大きな回転角でとても滑らかに動作するのでマクロ領域で高精度なフォーカシングが可能だ。このような長焦点マクロレンズでは重要なポイントだ。ピント距離表示と赤外線マークはあるが、被写界深度表示は無い。
- 三脚座はアルカスイス互換の取外し可能なタイプだ。
- 電子接点を持つため、カメラ側から絞り羽根の操作を行う。
- 解像性能はマクロレンズらしい期待に応えるものだ。
・中央はF2.8でvery good、F4-F8でexcellent、F11-F16でvery good、F22でgood、F32でfairだ。
・隅はF2.8でvery good、F4-F8でexcellent、F11-F16でvery good、F22でgood、F32でfairだ。
・基本的にF2.8?F16まで全ての絞り値でとても満足のいく結果を発揮する。- 色収差は全域でとても良好に補正されている。厳しい条件でも全く問題が無い。
- 歪曲収差は+0.1%と言われており、実際に測定してみると同一の結果が得られた。これは完璧な直線に近く、歪曲に気が付くことは無いだろう。
- ボケは滑らかで心地よい。素晴らしい描写だ。
- フレア耐性はとても見事で、実写ではフレアの痕跡を見つけることが出来ない。
- 周辺減光は控えめでF2.8でー1.2EV、F4でー0.8EV、F5.6でー0.6EVと優れた結果だ。
- 競合レンズはほとんど存在しないが、価格は適正に見える。
Irix 150mm F2.8 Macroの登場で喜ぶフォトグラファーは間違いなく存在するだろう。特にこれまで選択肢の無かったPENTAXユーザーにとっては朗報だ。特殊なレンズだが強くおススメ出来る。
長所:優れたシャープネス・とても均質なパフォーマンス・色収差が無い・歪曲が無い・等倍マクロ・フレアが発生しない・防塵防滴と耐寒性能・美しいビルドクオリティ・便利な焦点距離・アルカスイス互換の三脚座
短所:MF限定・光学手振れ補正無し
とのこと。
5000万画素のEOS 5Ds Rでも十分に耐用できる解像性能を備えているようです。マクロレンズらしく四隅まで均質なパフォーマンスは歓迎できますね。5000万画素で四隅まで同じパフォーマンスと言うのは凄い。
実際に作例を確認してみると、確かに色収差が少なくフレーム全域で安定した描写性能。ボケは過度に騒がしくなく、マクロレンズとしては綺麗なボケだなと感じました。
マニュアルフォーカスレンズである上に光学手振れ補正を搭載していないので使い勝手は一癖ありそうです。ただし、ボディ内手振れ補正を搭載しているPENTAXなら手持ち撮影のパフォーマンス向上が期待でき、アダプター経由でNikon Zに装着して利用できるとしたらEVFでピントチェックも簡単に出来そうですね。
このパフォーマンスで595ドル(B&H)はお手頃プライス。個人輸入が出来るのであればB&Hに在庫があるようです。
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