Dustin AbbottがVenus Opticsの交換レンズ「LAOWA 10-18mm F4.5-5.6 FE ZOOM」のレビューを掲載しています。
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個性的なレンズだが
- このレンズはFE12-24mm F4 Gと比べて小さい割に画角は8度も広い。
- 全長90.0mm、直径70mmと非常にコンパクトなレンズだが高級感のある金属鏡筒だ。
- 絞りリングは従来通りクリック感のある動作の他、デクリック機構によるクリックレスな操作も可能となっている。これは動画撮影に最適だ。
- レンズ後部に37mmねじ込み式フィルターを装着することが出来るクールな設計だ。
- 超広角レンズにも関わらず、15cmの最短撮影距離で0.25倍の撮影倍率を実現している。
- 絞り羽根は5枚のみだが、それが10枚の素晴らしい光条を作り出している。
- 防塵防滴仕様では無いが、前玉には撥水性と撥油性を持つコーティングが施されている。
- 私が手に入れた個体はレンズキャップがとても簡単に外れる。下に向けるとすぐ落下してしまうほどだ。
- LAOWA 12mm F2.8や15mm F2と等倍レベルで同等のシャープさでは無かった。フレームの中央2/3は絞るとシャープになるが、隅は少しソフトだ。面白いことに広角側のほうが隅はシャープで16?18mmのほうが甘くなる。レンズが10?15mmを優先していることが明らかだ。
- 18mmの四隅は絞っても非常にシャープとなることは無いが、10mmと比べて周辺減光は大幅に改善する。
- 10mmの主な問題は周辺減光だ。F8~F11のような小絞りでは少し改善されるが、強い減光は決して解消することが無い。電子接点を持たないため、自動補正されることは無く、手動で補正する必要がある。
- 10mmの周辺減光はとても大きく、四隅はそれほどシャープでは無いという事実は「フルサイズのイメージサークルをカバーしていない」という印象を私に与える。一方で周辺減光がドラマティックに写る場合もあることは事実だ。
- このズームレンズは可変絞りだが、電子接点を持たないためズーム中間域のF値を判断することは出来ない。
- 素晴らしい光条が発生するものの、同時にゴーストが発生する可能性も秘めている。
ドラマティックなパースペクティブを表現したい、もしくは大きな広角レンズを持ち運びたくない人に適したレンズだ。信じられないほど広い画角のレンズは本当に個性的な写真を作り出すことが出来る。
849ドルと安いレンズでは無く、画角は広いが光学的に優れたレンズであるとも言い難い。しかしながら、私は需要のあるレンズだと考えている。
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