Lenstipがコシナ「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」のレビューを掲載しています。
Lenstip
- レンズ後玉はフォーカシングで移動するタイプだ。
- 鏡筒は金属製である。
- 製造国は日本だ。
- マニュアルフォーカスリングの回転角は近接から無限遠まで310度だ。しかし、0.5m-無限遠までを使う場合には100度となる。
- 絞りリングは1/3段ごとにクリックストップが発生する。
- コシナは「市場にある最もシャープなレンズの一つ」と主張しているが、我々のテストでそれは誇張ではないことを確認した。絞り開放から既に66lpmmに達する数値で、これは「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」の最大値と同じである。これはとても見事な結果だ。さらに絞るとより向上し、α7R IIでテストしたレンズを上回る結果だ。加えて、解像力は少し低下するがF4におけるパフォーマンスも新記録である。
- APS-Cの端におけるパフォーマンスも同様にとても良好だ。絞り開放からすでに56lpmmの高い数値である。さらに絞ると65lpmmの数値となり、これは多くのFE競合レンズにおける中央解像の数値だ。唯一批判すべき点は絞った時の立ち上がりが遅いことだ(F2-F2.8は改善しない)。これはフルフレーム端においても同傾向である。
- フルフレームにおける端の解像も絞り開放からとても良好だ。F5.6まで絞ることで60lpmmに達する。このレンズはこのカテゴリにおいて一つの欠点もない、このパフォーマンスには脱帽だ。
- 軸上色収差は絞り開放から見つけるのが難しいほどだ。APOの名に恥じない性能である。
- 倍率色収差の補正も賞賛に値する。最も高い値でも0.04%に達することはない低い数値を維持している。
- 球面収差の影響は見られない。
- 歪曲収差はAPS-Cで0.27%、フルフレームで0.33%と非常に低い数値だ。
- コマ収差はフルフレームの隅で僅かに変形が見られるものの、F2.8まで絞ると完璧に解消する。
- 非点収差は我々の測定で5.9%と良好な結果だ。さらにF2.8-F4まで絞ると2-3%まで低下する。
- ボケは良好だが、玉ボケは10枚羽根ながら1段絞ると円形では無くなる。さらに非球面レンズの影響が見られる。
- 周辺減光はAPS-Cの絞り開放で0.97段の穏やかなものだ。フルフレームでは開放で2.26段と目立ち、1段絞ってもまだ厄介なままである。F4からF5.6まで絞ることで穏やかな状態となる。
- 逆光は少しの問題も抱えていない。フレームの隅に光源を配置して絞った場合に光芒が長い筋となって邪魔をする場合にのみ注意しよう。
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalの長所…
- とても頑丈な金属鏡筒
- センセーショナルな中央画質
- とても良好なAPS-Cフレームの画質
- 良好なフルフレーム隅の画質
- 無視できる軸上色収差
- 僅かな倍率色収差
- 球面収差の問題が無い
- 実質的に歪曲収差がゼロ
- 穏やかなコマ収差
- 非点収差が小さい
- とても滑らかなボケ
- 良好な逆光耐性
MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Asphericalの短所…
- フルフレームで周辺減光が目立つ
総評
高いビルドクオリティ、記録的な解像性能、ほぼ欠点の無い光学性能…これ以上解説する必要があるだろうか?このレンズは多くを語らずとも、疑う余地もなく優れた性能で強くオススメできるものだ。
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