Xitekが「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」のレビューを公開。非S-Lineながら優れた画質で、同クラスとしては小型軽量なレンズを実現していると評価。600mmの周辺部や性能が低下する模様。
Xitek：平民大炮来袭 尼克尔 Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR评测
- 外観：S-Lineではないので「S」ロゴはない。三脚リングは脱着可能。テレコンバージョンレンズ対応。
- 構造：ズームリングは硬質ゴム。フッ素コーティングあり。
- 携帯性：ソニーGよりも小さく軽量だが、レンズ構成枚数は多い。当初の想定よりも13％軽量化しているという。インナーズームのため全長に変化なし。
- 操作性：先端はリングではなくグリップ。コントロールリングは初期のレンズと異なりローレット加工。フォーカス操作兼用。どちらも滑らかだが、やや緩い。Fnボタンは上下左右の4か所。
- AF：STM駆動。高速フォーカスで静かな動作。
- マクロ：このクラスとしては最短撮影距離が短い。
- 手ぶれ補正：5.5段分の光学手振れ補正。実写では600mm 1/20秒まで成功率が高い。1/10秒まで遅くすると失敗率が高くなる。
- 解像性能：180mmの中央はF5.6から優れた性能で、端も良好。F8まで絞ると全体的に解像感が向上。600mmの中央はF6.3から良好だが、端は少し悪い。F8まで絞ると均質性とシャープネスが向上。
- 像面湾曲：記載なし。
- ボケ：ボケは大きいが、少し二線ボケの兆候が見られる。
- 軸上色収差：ほとんど発生していない。
- 倍率色収差：僅かな色づき、完璧な補正状態ではない。
- 球面収差：記載なし。
- 歪曲収差：180mm・600mmで僅かな糸巻き型。
- 周辺減光：180mm F5.6である程度の減光。F7.1で大幅に減少。600mm F6.3で僅かな減光、F7.1で大幅に改善。
- コマ収差：記載なし。
- 逆光耐性：記載なし。
- 光条：ズーム全域で絞るとゴーストが目立つ。高度なコーティングを使っていないことを考慮すると、実写での効果は許容範囲内。
- 作例集：
- 総評：非S-Lineだが、良好なシャープネスの優れた画質で効果的な手振れ補正を備えている。ボケと色収差が少し騒がしい場合があるものの、全体的な画質は高水準。価格設定は妥当。
- 競合について：AF-S 200-500mmよりもズーム域が広く、高画質で、インナーズームが強み。
- 備考：ニコンによると、当初は「200mm~」だったが、開発の過程でサイズや重量に変化なく「180mm」まで拡張した仕様になった。
とのこと。
2023年8月発売のZマウント用超望遠ズームレンズですね。一眼レフではお馴染みの「150-600mm」に近いズーム域をインナーズーム方式でカバー。180mmでも600mmでも全長に変化がなく、600mmのまま運搬しやすいのが強みと言えるでしょう。ズームリングは伸びる方式と比べると操作が軽く、軽い力で素早いズームに対応しているのも特徴。
Xitekのレビューによると、望遠側で周辺部の解像性能低下が見られるものの、それ以外は全体的に良好なパフォーマンスを発揮している模様。実写作例を見た限りでは600mmの周辺部も良好に見えますが、細部を拡大すると少しソフトと感じるのかもしれません。ボケは単焦点レンズと比べると少し騒がしさを感じるものの、極端な二線ボケは抑えられているようです。このあたりはもう少し他のレビューのテスト結果も見てみたいところ。
ニコン NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR 最新情報まとめ
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レンズの仕様
| レンズの仕様 | |||
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2023年8月 | 初値 | 224,730円 |
| マウント | Z | 最短撮影距離 | 1.3-2.4m |
| フォーマット | フルサイズ | 最大撮影倍率 | 0.25倍 |
| 焦点距離 | 180-600mm | フィルター径 | 95mm |
| レンズ構成 | 17群25枚 | 手ぶれ補正 | 5.5段 |
| 開放絞り | F5.6-6.3 | テレコン | 対応 |
| 最小絞り | F32-F36 | コーティング | SIC / F |
| 絞り羽根 | 9枚 | ||
| サイズ・重量など | |||
| サイズ | φ110mm×315.5mm | 防塵防滴 | 対応 |
| 重量 | 2140g | AF | STM |
| その他 | インナーズーム・テレコン対応 | ||
| 付属品 | |||
| フード・キャップ・ケース | |||
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