DxOMarkがニコンZの交換レンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」のレビューを掲載しています。
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非点収差皆無の均質的な解像性能
model 総合 解像 歪曲 減光 透過 色収差 EF24-70mm F2.8L II 5Ds R 35 32 0.4 -2.1 2.9 16 FE24-70mm F2.8 GM α7R II 33 28 0.6 -1.6 2.8 10 FE24-70mm F4 ZA α7R II 31 24 1.0 -1.7 4.4 9 Z 24-70mm F4 S Z 7 29 19 0.9 -1.6 4.0 15 AF-S 24-70mm F2.8E D800E 29 20 0.6 -1.5 3.2 30 EF24-70mm F4L IS 5Ds R 25 21 0.2 -1.3 4.0 8
- 一貫性のあるシャープネスを備えたコンパクトなF4ズームとして全体的にとても良好なバランスのレンズだ。
- Nikon Z 7と組み合わせた時の総合スコアは29点となり、これは直近のライバルである「Vario-Tessar*T 24-70mm F4 ZA OSS」とほぼ同等だ。
- シャープネススコアは19点とNikon Sシリーズとしては少し見当違いだ。ソニーツアイスほどスコアは高くないが、フレーム全体に渡る均質性の高いシャープネスは称賛に値する。これは絞り値全域・焦点距離全域で言えることだ。
- 70mmにおける絞り開放の周辺減光、レンズプロファイルの適用されていない歪曲収差と倍率色収差は少し目立つ。
- 透過率がF値に近いことは注目すべきポイントだ。
- 我々が評価したレンズスコア「29」は高評価であり、AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8E ED VRと同等で少し上回る。シャープネスはF2.8Eが僅かに高いものの、倍率色収差や均質性の高いシャープネスを備えている。
- シャープネス比較:
・ソニーツアイスやキヤノンEFと比較した時、シャープネスのピークは及ばないが、ズームレンジ全域にわたって非常に一貫した性能を発揮する。
・通常、広角端が最も良好となるが、NIKKOR Sは35mm F5.6がピークとなり、全体的なベストは50mmとなる。ソニーとキヤノンはいくつかの焦点距離でニコンを上回っているが、ニコンほど均質性のあるレンズでは無い。
・非点収差はソニーが最も悪く全体的に不快であり、キヤノンも良く無いパフォーマンスだ。(グラフ上では見栄えが悪いかもしれないが、実写では魅力的なイメージとなる可能性もある。実際、評価の高いレンズには非点収差を示している個体もある)その一方でニコンは非点収差を事実上ゼロに押さえ込んた見事な結果だ。この点で競合レンズは全く太刀打ちできない。- 倍率色収差比較:
・NIKKOR Zは倍率色収差の補正にレンズ内蔵プロファイルを利用している。我々のテストではそのプロファイルを考慮に入れていないRAWを測定している。実際には色収差が少なくなっている可能性がある。
・片方の倍率色収差は良好に補正されているが、もう片方は大きく色ずれしている。ソニーZAやキヤノンEFと比べると最も目立つ。とは言え、この色ずれはプロファイルで簡単に、完全に修正することが可能だ。補正後の画質に悪影響を与えることは滅多にない。- 歪曲収差比較:
・倍率色収差と同様、歪曲収差はレンズプロファイルが適用されている。プロファイル補正無しの場合は24mmでかなり大きな樽型歪曲となり、70mmで大きな糸巻き型歪曲を示すがこれは驚くべき結果ではない。
・比較してソニーは全体的な歪曲収差が小さいものの、35mmや50mmでより目立つ糸巻き型歪曲を持っている。
・最も良く補正されているのはキヤノンEFだ。24mmでわずかな樽型、70mmまでとても僅かな糸巻き型となっている。
・NIKKOR Zは自動的に適用されるプロファイルで、実質的に歪曲はゼロとなる。- 周辺減光比較:
・大口径マウントから周辺減光の緩和を期待しているかもしれないが、実際は必ずしもそうならない。ソニーZAもニコンZもキヤノンEFより高いレベルの周辺減光だ。
・ソニーZAは平均的に減光が大きく、ニコンも70mm F4で-2EVを超える。そして絞っても解消しない。ただし、広角端は良好だ。
・幸いにも後処理やカメラ出力で簡単に補正できるカテゴリだ。とは言え、特に減光が大きい場合は補正後にノイズが目立つ可能性がある。- 透過率比較:
・透過率が逆光時のゴーストやフレアの低減と関係している場合もある。
・透過率は非常に優れているが、キヤノンEFも同レベルである。Zユーザーのための素晴らしい万能レンズ
間違いなく魅力的な選択肢だ。非常にコンパクトで前例のない均質的でシャープネスを備えている。優れた透過率であることは否定できないが、動画撮影をしないのであればあまりプラスとはならないだろう。
手ぶれ補正非搭載で安価なレンズとは言い難いが、キットレンズとしての価値は高い。
とのこと。
DxOMarkのレンズテストと相性は悪いみたいですが、特に均質的なシャープネスを高く評価しているみたいですね。私もZ 7と併せて発売日にゲットしましたが、確かに安定した(弱点のない)解像性能で使いやすいと感じました。鬼のような逆光耐性と感じていたのは高い透過率が影響していたのかもしれません、
倍率色収差や歪曲収差、周辺減光はレンズプロファイルやカメラ側での補正が必要となってくるようですが、どれも手を煩わせる後処理では無いので(全てほぼ自動)特に気にする必要は無さそうですね。
2019年5月31日からZシリーズのキャッシュバックキャンペーンが始まります。特にZ 6レンズキットは(価格設定の割に)4万円キャッシュバックと大判振る舞いなので個人的にかなりおススメ。今買うならキットレンズといてゲットすべき一本。
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