NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは小型軽量かつ機能的で完璧な画質

PhotographyBlogがニコン「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」のレビューを公開。400mmレンズとして小型軽量ながら、しっかりとしたレンズの作りと高い光学性能を評価しています。

PhotographyBlog：Nikon Z 400mm f/4.5 VR S Review

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

プログレードのレンズとしては抜群のビルドクオリティだ。

大部分が金属構造で、手に取った際の質感がしっかりとしている。

防塵防滴仕様である。

残念ながら、他のNIKKOR Zレンズに見られるOLEDパネルは搭載していない。

三脚座は取り外し可能だ。

大きなレンズフードとレンズケースが同梱している。

携帯性：

三脚座装着時で1245g、全長23.5cmと大きく重いレンズだ。

しかし、焦点距離を考慮するとサイズや重量は抑えられており、70-200mm F2.8と似ている。

Z 6IIのような小型ボディと組み合わせるとアンバランスと感じる。

Z 9や縦位置グリップを装着したZ 6IIやZ 7IIと組み合わせるとバランスが良い。

三脚や一脚を使用せずとも手持ち撮影で数時間は快適に使用できる。

操作性：

左側面にはL-FnボタンやAF/MF切替スイッチ、フォーカスリミッタースイッチを搭載している。

右側面にはメモリーセットボタンを搭載しており、現在のピント位置を記憶することが可能だ。

手ぶれ補正を制御するスイッチは見当たらない。

L-Fn2ボタンはL-Fnとは別の機能を登録可能だ。

フォーカスリングは微調整にも十分なトルクを備えている。

フォーカスリングとコントロールリングは目視せずとも識別可能だ。

フォーカス：

静止画・動画どちらにも適したフォーカス性能だ。

大部分の状況で高速かつ正確に動作する。

驚くほど静かに動作する。

手ぶれ補正：

5.5段分の光学手ぶれ補正を搭載している。

とても良好に機能している。

Z 9と組み合わせてシンクロ補正することで6.0段分の補正効果が得られる。

解像性能：

中央はF4.5から際立った性能だ。

フレーム端は中央ほどではなく、F5.6で最良の結果を得ることが出来る。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

非常に良好なボケ味だ。

色収差：

非常にコントラストが高い領域でのみ発生する。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

非常に軽度の糸巻き型だ。

周辺減光：

F4.5で周辺減光が発生する。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

記載なし。

作例集

総評

小型軽量で機能的、そして完璧な画質を兼ね備えた魅力的なレンズだ。
400mmは野生動物やスポーツ写真家に人気のある焦点距離であり、新しいZマウントシステムでこのようなレンズが登場して大変喜ばしい。絞り開放からほぼ全域で優れたシャープネスを発揮し、超高速AF、手ぶれ補正を搭載。1.4倍や2倍のテレコンバーターの装着でさらに長い焦点距離での撮影が可能だ。また、OLEDパネルを除けばNIKKOR Z S-Lineらしいコントロールと防塵防滴仕様だ。

不満な点はかなり細かい。最短撮影距離が2.4mと短いこと、三脚座がアルカスイス互換だと良かった、付属のレンズポーチがペラペラであることだ。

主なライバルは「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S」「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」となる。前者は明らかに汎用性が高いものの望遠端が暗く、後者は4倍以上の費用がかかり、万人向けの価格設定ではない。

全体的に見て、この特定の焦点距離で写真を数多く撮影する場合、このレンズは素晴らしい選択肢となるだろう。

とのこと。
今年の7月に発売された小型軽量な400mm望遠レンズですね。開放F値はやや暗めですが、70-200mm F2.8と同程度のサイズ感で扱いやすくなっています。PhotographyBlogのレビューでは光学性能がとても良好で、これと言った欠点は無さそうに見えます。実写作例では近距離から遠景まで安定感のある解像性能やボケが得られていますね。実売40万円前後の価格設定が安いと感じるか高いと感じるかは個人差があると思いますが、テレコンバージョンレンズで560mmや800mmレンズとしても使用できるので、携帯性を重視する超望遠の撮影では面白い選択肢となりそうです。

ニコン NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 最新情報まとめ