NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sは隅から隅まで一貫した高い解像性能

ePHOTOzineがニコン「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」のレビューを公開。携帯性に優れた400mm F4.5と評価し、隅から隅まで一貫した高い解像性能を備えていると言及しています。

ePHOTOzine：Nikkor Z 400mm F/4.5 VR S Lens Review

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

95mmのフィルターに対応している。

テレコンバーターに対応しており、560mm・800mmとして利用可能だ。

三脚リングにはケンジントンロックが備わっている。

前面はフッ素コーティングが施され、鏡筒は防塵防滴仕様だ。

携帯性：

三脚を装着した状態で1245g、装着していない条チアで1160gと軽量だ。

全長は234.5mm、直径104mmと大きなレンズだが、重心はカメラ側にありバランスは良好だ。

操作性：

レンズ先端付近はリングではなくグリップだ。

4つのL-Fn2ボタンはカスタマイズ可能だ。

コントロールリングを搭載している。

フォーカスリングは幅広で扱いやすく、フルタイムMFに対応している。

フォーカスリミッターで6m~無限遠に制限することができる。

フォーカス：

ボイスコイルモーターでAFは高速かつ無音で正確に動作する。
(訳注：ステッピングモーター駆動だったはず)

最短撮影距離は2.5mで、撮影倍率は0.16倍だ。

フォーカスブリージングは抑えられている。

手ぶれ補正：

最大で5.5段分の光学手ぶれ補正を搭載。

Z7IIとの組み合わせで5.5段分の効果を確認した。

解像性能：

中央はF4.5からF11まで優れた性能だ。

端は中央と全く同じパフォーマンスを発揮する。

フレーム全体で実質的に同じ結果を得ることが出来る驚くべき解像性能だ。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

望遠レンズらしく滑らかなボケ質だ。

色収差：

ソフト補正をオフにした状態で良好に補正されている。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

+0.72％と小さな糸巻き型だ。

周辺減光：

周辺減光は良く抑えられている。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

フレアは問題とならず、ゴーストを発生させるのは難しい。

総評

レンズ選びには常に様々な要素のトレードオフが存在する。Z 100-400mm F4.5-5.6 VR SとZ 400mm F4.5 VR Sの2択では、コスト、重量、汎用性、そしてAFスピードが重要となってくる。価格を除けば、明るく、携帯性に優れた強力な選択肢となるだろう。実際に使ってみると、実に洗練されたデザインのレンズであり、素晴らしい結果をもたらしてくれることがわかる。我々は、このレンズを高く評価し強くおススメする。

長所：
・シャープネスが優れている
・F4.5
・比較的軽量
・手ぶれ補正が効果的
・手持ちで扱いやすい
・周辺減光は少ない
・口径食が穏やか
・逆光耐性が良好
・AFが高速かつほぼ無音
・フルタイムMFに対応
・カスタマイズ可能なボタンを搭載
・防塵防滴

短所：
・価格

とのこと。
携帯性が良好な望遠単焦点レンズですね。400mm F2.8と比べると1段以上暗いレンズですが、100-400mm F4.5-5.6よりも明るく、抜群の携帯性を実現。光学性能は非常に良好で、隅から隅までパフォーマンスが一貫しているのは魅力的に見えます。さらに諸収差の補正状態も良好で、これと言って欠点が無いレンズに仕上がっている模様。やや高価ですが、高性能で携帯性の良い400mm単焦点レンズと考えると適正な価格設定と言えるかもしれません。

ニコン NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 最新情報まとめ