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NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 小型軽量ながら欠点がほとんどない

Lenstipがニコン「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」のレビューを公開。逆光耐性とフォーカスブリージング以外に欠点が無く、携帯性が良く優れた光学性能の400mmとして高く評価。とても満足のいくレンズだったようです。

Lenstip:Nikon Nikkor Z 400 mm f/4.5 VR S

  • 外観:フードとポーチが付属。価格帯を考慮するとハードケースを付属してほしかった。
  • 構造:金属製レンズマウント。その周囲は非の打ち所がない。防塵防滴。
  • 携帯性:開放F値は大きいが、小型軽量。三脚座を外すことでさらに軽量化できる。
  • 操作性:L-Fn1/2ボタンやA/Mスイッチ、リミッタースイッチなどを搭載。クリックレスのコントロールリングは適切な抵抗感で滑らかに回転。
  • AF:無音だが高速ではない。テレコン装着で速度低下。精度は最高。フォーカスブリージングは目立つ。
  • MF:フォーカスリングはとても滑らかに回転。ストロークは少なくとも180度。
  • 手ぶれ補正:4.6-4.7EVの補正効果。公称値通りではないが、とても良好で効果的。
  • 解像性能
    ・中央:60lpmmの優れた結果で、F5.6まで絞ると66lpmmを僅かに上回る。回折限界に近い素晴らしい結果。
    ・端:中央との差が明瞭。F8でピークに達する。
    ・×1.4:パフォーマンスは明らかに低下するが、絞り開放から良好な結果。F8まで絞ると非常に良好な結果に近い。ただしフレーム端は色収差の影響が顕著に増加する。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:全体的に良好。拍手喝采。
  • 軸上色収差:良好な補正状態。×1.4装着時も悪化しない。
  • 倍率色収差:良好な補正状態。×1.4装着時は顕著に悪化する。全体的に見ると心配ない程度。
  • 球面収差:評価を下げる理由が見当たらない。
  • 歪曲収差:問題なし。×1.4装着で樽型が強くなるが、それでも非常に低い数値。
  • 周辺減光:F4.5で-1.3EV。ミラーレス用のレンズとしては穏やか。テレコン装着で改善。
  • コマ収差:とても良好な補正状態。
  • 非点収差:高い水準の数値に近い。テレコン装着時は減少する。
  • 逆光耐性:シグマ500mm F5.6よりも少し劣る。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:携帯性が高く、優れたビルドクオリティ・光学性能を併せ持つ。AFは正確で、手振れ補正は効果的。安くはないが、超望遠レンズの価格としては手頃に見える。2週間の撮影すべてが楽しめたレンズ。エディターズチョイス。
  • 競合について:記載なし。
  • 備考

同社のZ 600mm F6.3やZ 800mm F6.3と同じく、開放F値を抑えた中口径の望遠単焦点レンズですね。AF-S 500mm F5.6や800mm F6.3とは異なり、PFレンズを使用せずに小型軽量化を実現。レンズサイズは70-200mm F2.8クラスまで抑えられ、重量は1245gと軽いのが魅力的。「NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S」よりも高価なレンズですが、主に400mmを使うのであれば、携帯性の良い400mm F4.5のほうが扱いやすく、さらに高い光学性能も期待できそうです。

他のレビューサイトでも評価の高いレンズであり、Lenstipでも同様の結果となった模様。レンズ単体で優れた結果が得られるほか、1.4倍テレコン装着時も満足のいく画質のようです。PFレンズを使っていないので逆光耐性はより良好だと良かったものの、それ以外に大きな欠点はほとんどないようです。

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