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Nikon Zシリーズの瞳AFは要改善だがミラーレスシステムにとって大きな一歩【海外の評価】

DPReviewがニコンのミラーレス「Z 7・Z 6」のファームウェアアップデートVer2.00で追加された瞳AFについてレビューを掲載しています。

第一世代の瞳AFとしては見事

  • 瞳の識別はα7R IIIと比べて遜色ない程だ。眼鏡の奥の瞳を検出し、α7R IIIと同じくらい粘り強く追従する。とは言え、横向き・下向きなどにおける識別ではα7R IIIのほうが良好だ。
  • ただし、瞳の識別だけで使える機能とは言えない。誤検出も多く、なんてことはないカーペットや背景の木々で存在しないはずの顔や瞳を検出することがある。この誤検出が発生すると、たとえ本当の顔がフレームインしても(ピントが合っていない場合は)誤検出したフレームにピントを合わせ続けてしまう。一方でα7R IIIで誤検出したのは見たことが無い。
  • ニコンがロックオンAFでは無く、一眼レフの3Dトラッキングと組み合わせて瞳AFを実装していれば完璧だったことだろう。
  • 顔・瞳検出はフォーカスエリアがオートモード時のみ動作する。そして、このモードでは(フレーム周辺に顔があったとしても)中央領域にある物体が優先される。
  • 背面モニタをタップすることでフレーム上の顔を選択することが出来る。しかし、正確にタップしないと誤った場所でロックオンAFが動作し、手動で解除するまでは瞳AFが機能しなくなってしまう。そもそも「背面モニタでタップしなければならない」のはミラーレスに期待していた素晴らしい操作性とは言えない。幸いにもジョイスティックを操作することで左右の目を素早く切り替えることができる。
  • 瞳AFの精度をα7R IIIと撮り比べると、ニコンは少し前ピントなっているのが分かる。瞳検出に苦労するシチュエーションではほぼ必ず前ピンとなったのは興味深い。AFレティクルがソニーと比べて大きいため、まつ毛や眉毛にピントが合ってしまうのかもしれない。特に被写界深度が深い場合や、まつ毛が目立つモデル撮影ではこの傾向が目立つ可能性がある。
  • 光量が低下すると精度はさらに低下する。全くピントが合わない訳では無いが、ソニーと比べると差は明らかだ。逆光時にも瞳AFが正確に動作しない。

ニコンの瞳AFが始まったばかりであることを考えると本当に見事な結果だ。ただし、未解決の問題が二つある。一つは誤検出してひたすら検出位置を保持したり、背景にピントを合わせ続ける傾向がある。二つ目は瞳AFと連動するトラッキングAFに信頼性が無いことだ。

ニコンが効果的な瞳AFを実装したのはミラーレスモデルにとって大きな一歩である。次のアップデートでは3Dトラッキングの復活を切に願っている。

とのこと。

私もファームウェア2.00にアップデートしたNikon Z 7を家族写真で使っており、全く同意見です。問題として挙げている誤検出や背景へピントが抜ける場合が多く、特にソニーの使い勝手を知っていると不満を感じるかもしれません。検出時のピント精度も同じで、しばしば前ピンとなることがあります。

今のところ24-70mm F4 Sとの組み合わせで(被写界深度が深くなる)24?28mmあたりが最も使いやすい印象。50mm F1.8 Sと組み合わせると髪の毛や眼鏡にピントが合ってしまう場合が多いと感じるはず。ただ、この辺りの問題が改善されるとかなり使いやすくなると思うので開発陣には頑張って欲しいところ。

ちなみに今回のファームウェアアップデートでNikon Z 6とZ 7の評価はα7 IIIと同じ89%へ格上げされています。

Nikon Z7/Z6の情報をまとめるページはコチラ

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