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OM-1はOM SYSTEMの門出を飾るにふさわしいミラーレスカメラ

Lesnumeriquesが「OM SYSTEM OM-1」のレビューを公開。起動が遅く、ダイナミックレンジが狭いと指摘しつつも、良好な高ISO感度性能や高速連写、検出AFを評価しています。

Lesnumeriques:Test OM System OM-1 : un premier hybride réussi pour le repreneur d'Olympus

ビルド・外観

  • 従来機と比べて外観が少し異なるが、既存のオリンパスユーザーが混乱するようなカメラデザインではない。
  • オリンパスのカメラとしては初めてIP53の防塵防滴に対応している。他社とは一線を画す耐候性だ。
  • 外装の一部はプラスチッキーなので、もう少し凝った質感のパーツだと良かった。
  • TruePic Xと新しい積層型BSIセンサーを使用している。処理時間を大幅に短縮できるはずだが、起動時間は前モデルと比べて2倍長くなっている。

バッテリー

  • 記載なし。

インターフェース

  • HDMI D・リモコン・マイク・ヘッドホン・シンクロ・USB-Cに対応している。
  • USB-Cで充電しながら使用することは出来ない。
    (訳注:電源によっては給電中の充電に対応しています)
  • デュアルSD UHS-IIカードスロットを搭載。

携帯性

  • 全高10cm未満で重量は599gだ

グリップ

  • 少し深くなり、グリップ性が向上している。

操作性

  • フロントダイヤルはシャッターボタン同軸では無くなっている。同様に、リアダイヤルはボディ内に埋め込まれている。使い勝手に大きな変化はない。

手ぶれ補正

  • 記載なし。

ファインダー

  • 576万ドットの高品質なファインダーを搭載している。
  • スポーツ用途では実用的な120fpsのリフレッシュレートに対応している。

モニター

  • 記載なし。

メニューシステム

  • タッチ操作ではないのが残念だ。
  • キヤノンを意識したメニューシステムはより分かりやすく、操作しやすくなっている。
  • グレーアウトした項目には理由が表示されるようになった。

フォーカスシステム

  • 多くの動体を認識できるようになった。
  • 顔や瞳の検出AFはとても効果的だ。
  • かなり良くなったが、最新のフルサイズミラーレスと比べるとまだ精度が低い。特にスポーツイベントなどでピントが合わなくなることが多かった。

連写性能

  • メカニカルシャッター・静音シャッター時は最大の連写速度が10/20fpsに制限されているが、これは良好な数値だ。
  • SH1/SH2の連写モードでOM-1のポテンシャルを最大引き出すことが出来る。
  • SH1を実際にテストしてみると、125fps程度の連写速度で撮影できた。
  • SH2はちゃんと50fpsで連写が可能である。
  • 20fpsの連写で100枚前後、50/120fps連写で90枚前後撮影するとバッファがいっぱいとなる。
  • バッファが埋まった場合、メモリーカードに書き込むまでそれなりに時間がかかる。
  • プロキャプチャーモードは上手くいく。
  • ローリングシャッターの影響は目立たない。

解像性能:

  • 記載なし。

高感度ISOノイズ

  • ISO感度は80-25600の間を使用でき拡張で102400まで利用可能だ。
    (訳注:ベースISOは200で、それ以下は拡張感度です)
  • 高感度の画質はとても良好だ。JPEGはISO 3200までディテールを維持している。ISO 6400で軽度の劣化を感じ、ISO12800でも実用的な画質が得られる。それ以降は損失が大きい。
  • RAWはISO 1600まで良好な画質だ。ISO 3200になると細かいノイズが発生し始める。ノイズ処理に慣れるとISO 12800まで使えるが、それ以降は劣化が激しい。
  • E-M1 Mark III比で少し良好だ。EOS R6比で馬鹿にできない結果が得られた。一見するとR6にアドバンテージがあるように見えるが、それは微妙な差だ。

ダイナミックレンジ

  • シャドウは-2EVまで良好に復元できるが、-3EV以降はノイズがかなり目立つ。-4.2EVで色被りも発生する。
  • ハイライトは+2.3EVまで回復できる。

画質・仕上がり機能

  • 記載なし。

動画

  • α7S IIIやLUMIX GH6など特化したモデルと比べることが出来る画質ではない。
  • 4:2:2 10bit DCI 4Kで撮影可能だが、これはLog撮影限定だ。
  • 4:2:0 8bitの画質は競合モデルと比べて劣っている。
  • 外部レコーダーを接続することでRAW動画に対応し、この際のパフォーマンスはしっかりとしている。
  • ハイスピード動画は240fpsまで対応しているが、FullHDまでだ。
  • ローリングシャッターの影響は良く抑えられている。
  • 30分の連続撮影制限はない。
  • AFはとても滑らかで顔や瞳の検出も効果的だ。

総評

OMシステム初のミラーレスカメラとしてはよくできている。オリンパスのカメラを忠実に受け継いだフォルムで、中身は十分にリニューアルされ、いい意味で成功を収めている。高速オートフォーカスと強力な高速連写を備えており、フルサイズカメラの魅力にまだ屈しない人々にとって多くの魅力的なポイントがある。
不満点としては、起動が遅い、センサーの解像度が2022年としてはやや低いなどがあるが、多くの写真家にとって問題ない。このカメラが新規ユーザーを増やす起点となるだろう。

  • 長所
    ・良好なEVF
    ・防塵防滴
    ・顔/瞳検出と追従性
    ・手ぶれ補正
    ・50/120fps連写
    ・DCI 4K 60p
    ・無制限の動画撮影
    ・デュアルカードスロット
  • 短所
    ・ダイナミックレンジ
    ・DCI 4Kでクロップ
    ・バッファメモリ
    ・起動時間

とのこと。
OMデジタル初のミラーレスは「PEN E-P7」ですが、OM SYSTEMブランドを立ち上げた後としては最初のカメラとなります。久しぶりの新型イメージセンサーである積層型BSI LiveMOSやTruePic Xプロセッサを搭載し、高速連写や被写体認識AFなどに対応しています。マイクロフォーサーズとしては高いものの、積層型CMOSセンサー搭載モデルとしては手ごろな価格で、RAW出力で120fpsまで連写できるのは面白いですね。

Lesnumeriquesのテストでは起動時間が少し遅かった模様。これは手持ちのOM-1でも確認しており、レビューでも何度か言及しています。確かに起動時間は少し遅めで、急なシャッターチャンスに出遅れることがあります。最新のTruePic Xプロセッサを搭載しているカメラとしては意外でした。

高ISO感度耐性はLesnumeriquesが指摘しているように、JPEG出力で飛躍的な改善が見られます。ノイズとシャープネスのバランスが良く、実写ではISO 12800までなんとか実用的な画質を維持。とは言えノイズリダクションの好みは個人差があると思うので調整は必要。RAW現像時はカラーノイズが少し目立つものの、処理次第で4/3型センサーとしては良好な画質が得られます。ダイナミックレンジは確かにAPS-Cやフルサイズと比べると狭いですが、測光がハイライトの白飛びを回避する傾向があるので、白飛びに対しては良く粘ると感じるかもしれません。

連続撮影時のバッファは確かに少ないと感じますが、それ以上にSD UHS-IIによるバッファクリア速度が遅い。せめてCFexpress Type Aカードを採用して瞬間的なバッファクリアに対応して欲しかったところ。AFは精度不足を指摘していますが、どちらかと言えば「手前にピントが合う」傾向が強すぎ、被写体追従も前景などに乗り移りやすいのが問題かなと。20万円台で積層型のフラッグシップモデルを購入できるのは魅力的ですが、AFアルゴリズムなどソフト部分に手が回っていない印象(メニューシステムはガッツリ変えてきましたが、それよりもAFにメスを入れて欲しかった)。C-AF+TRや前景への乗り移り傾向など、今後の改善・強化に期待。

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