PetaPixelがライカ「Q3 43」のレビューを公開。ボディは長所・短所どちらもQ3を継承しており、C-AFが要改善としつつも楽しいカメラであると言及。肝心の43mmレンズはストリートや旅行、ポートレートなどに適しているとのこと。75mmや90mm版も出ると良いねと述べています。
PetaPixel:Leica Q3 43 Review: It’s All About The New Lens
- 価格:
・6,895 ドルと高価なカメラ。- レンズ:
・F2から中央は非常に良好で、絞ってもほとんど変化はない。
・四隅もF2から良好。絞るとシャープネスと周辺減光がわずかに改善される。
・明るい光源でもコントラストの低下は最小限、絞った場合でもゴーストは無い。
・ボケはきれいで光学的な問題はまったくない。F2で心地よい口径食、絞れば円形。
・問題点はF2での軸上色収差。絞ると改善する。- 外観:
・スタイリッシュなグレーのレザー仕上げを除いてまったく変わっていない。
・レンズもQ3の28mmと非常に馴染みのある感触とデザイン構造。
・良くも悪くも、ボディは以前とまったく同じ。- 質感:記載なし。
- バッテリー:記載なし。
- ストレージ:
・60mmでは3100万画素、75mmでは2000万画素、120mmでは800万画素になる。
・UHS-II SD カードスロットとバッテリーが、三脚プレートで簡単に隠れてしまう。
・シングルSDカードスロットは、大部分の人にとって全く問題無い。
・128 GBの内蔵ストレージは、緊急時や二次ストレージとしてバックアップとして持つには良い。- インターフェース:
・得意とするのは、フラッシュを使ったポートレート撮影。- 携帯性:記載なし。
- グリップ:
・グリップは快適。
・気に入らない場合、グリップ、サムレスト、リストストラップなど、改善するためのアクセサリが豊富。- 操作性:
・シンプルでカスタマイズ可能なため、操作が楽しい。
・レンズにはクラシックな距離スケールがある。
・フォーカスリングは滑らかに回転する。
・60mm、70mm、90mm、120mm、150mm のフレーミング ガイドを利用してトリミングする専用ボタンを用意するのがおススメ。- 手ぶれ補正:記載なし。
- ファインダー:
・576 万ドットでリフレッシュレートが速い。- モニター:
・従来通り184 万ドットの LCD パネル。1軸のチルトモニタで低位置の撮影が可能。- メニュー:記載なし。
- フォーカス:
・改善が必要な部分。
・中央のポイントでのS-AFは優れている。
・C-AFでは被写体の追従が不十分。
・C-AF中はディスプレイの鮮明度が大幅に低下。- 連写性能:
・14bit RAW C-AFでは4fpsまで。
・14bit RAW S-AFで7fps。
・12bit RAW 電子シャッターで15fpsを利用可能。- 解像性能:記載なし。
- 高感度ISO:記載なし。
- ダイナミックレンジ:記載なし。
- ホワイトバランス:記載なし。
- JPEG:記載なし。
- 動画:
・8K および 4K 60p まで撮影可能だが、両方とも大幅にクロップされる。
・読み出し速度が遅い。
・光学式手ぶれ補正搭載だが、カメラが大きく動くとゼリーのような揺れる映像。
・最もひどい欠点は、ヘッドフォンジャックやマイクジャックが全くないこと。- 作例集:リサイズのみ。
- 総評:
・カメラが少しでもアップデートされていれば良かった。
・前モデルの Q3よりも 43mmレンズの方が楽しかった。
・オリジナルで人々が気に入っていた点はすべてそのまま残っている。しかし、気に入らなかった点もすべて残っている。
・街中を歩いたり、旅行したりするには、標準レンズの方がはるかに気に入っている。
・75mm または 90mm バージョンが出ることを期待している。
ライカQ3 43は2023年に登場したライカQ3のスペックそのままに、搭載レンズが28mm F1.7から43mm F2へと変化した派生モデルです。6000万画素で像面位相差AFに対応するイメージセンサーとLeica Maestro IVを搭載し、576万ドットOLEDファインダーやIP52防塵防滴仕様は従来通り。
新開発の「APO-Summicron 43 f/2 ASPH」はライカのエキスパートが設計した光学レンズの傑作と主張。卓越した画質と、あらゆる照明条件下でも極めてシャープでコントラストの高い描写性能を実現しているとのこと。
PetaPixelのレビューでは、ボディの長所と短所をそのまま継承しており、改善は見られないとのこと。あくまでも焦点距離の好みで選べば良さそうですね。今後の改善・機能追加ファームウェアアップデートはオリジナルのQ3と同時並行で展開するのか気になるところ。
肝心43mm F2レンズは6000万画素の高解像センサーにも耐えうる光学性能のようです。操作性は28mm F1.7と似ているため、状況に応じて使い分けることもできそう。残存する軸上色収差について指摘していますが、かなり厳しいシーンで撮影したと思われるサンプルを確認しても色づきは目立ちません。過度に心配する必要は無さそうに見えますが、このあたりは他のレビューサイトの評価を併せて確認しておくと良さそう。
主な仕様
- イメージセンサー
・タイプ:ローパスフィルターレス
・有効画素数:6030万画素
・除塵ユニット:不明
・ISO:50-100000 - プロセッサ:Leica Maestro IV
- レンズ:
・ライカ アポ・ズミクロンf2/43mm ASPH.
・8群11枚、非球面レンズ7枚
・49mmフィルター
・F2~F16
・60 cm~∞(マクロ 26.5 cm~60cm) - メモリカード:SD UHS-II
- 出力:
・DNG 14bit/ JPEG 8bit
・MP4 / MOV - 画像サイズ:
・9520×6336 60.3MP
・7404×4928 36.5MP
・5288×3518 18.6MP
・DNG 70MB - AFシステム: ハイブリッド(コントラスト・深度・位相差)
・測距点:315 - ドライブ性能:
・メカニカルシャッター:120-1/2000秒
・電子シャッター:1-1/16000秒
・フラッシュ同調速度:1/2000秒
・撮影速度:15fps
・RAW:14bit ~7fps / 12bit 9-15fps
・撮影枚数:15fps DNG 63枚
・バッファ:8GB - ファインダー:576万ドット 120fps 0.79倍
- モニター:3.0型 184万ドット
- 動画:
・8K:C8K / 8K
・4K:C4K / 4K - インターフェース:
・USB:3.1 Gen 2 10Gbps
・ヘッドホン:-
・マイク:-
・HDMI:D
・Bluetooth:5.0LE - バッテリー
・タイプ:BP-SLC6 2200mAh
・撮影可能枚数:350枚
・充電方法:USB・外部充電器・ワイヤレス - サイズ:130×92.6×80.3mm
- 重量:743g
- 防塵防滴:IP52
- ボディ材質:マグネシウムダイキャスト
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