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タムロンSP 45mm F/1.8 Di VC USDは抜群の光学性能では無いが目立つ欠点が無いレンズ【海外の評価】

Lenstipがタムロンの交換レンズ「SP 45mm F/1.8 Di VC USD」のレビューを掲載しています。

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抜群の高解像では無いが…

  • 現代的な50mmはより複雑なレンズ構成で大きくなっていくが、タムロンは控えめなレンズ口径でレンズ構成も控えめだ。しかし、光学手ぶれ補正を備えており、古い50mm F1.8と比べるとサイズは明らかに大きい。
  • 31mm径の後玉は無限遠で金属マウントと同じ面となっているが、最短撮影距離では約2cmほど鏡筒内部へ移動する。周囲は艶消しされているが隙間から艶消しされていない電子部品を見ることが出来る。
  • レンズは日本設計・日本製造だ。
  • 28mm幅のフォーカスリグはピント距離全域で約190度の回転角を持つ。これはとても大きな数値であり、非常に正確なMFを可能とするものだ。
  • 手ぶれ補正効果の最大値は3EVを少し超えている。公称値に近い数値であり、我々のテスト結果としてはポジティブに評価できる性能だ。
  • 解像性能
    ・Nikon D3xのRAWファイルに基づいて評価している。
    ・良像の基準値は30-32lpmmだ。
    ・単焦点の最高値は47-49lpmmである。そしてツアイスOtusはF4で50lpmmを僅かに超えている。
    ・中央領域はF4-F5.6で45lpmm近くまで達する。これは高水準だが、我々としては少し物足りない。シグマ50mm F1.4 DG HSMはD3xよりも1?2lpmm低い数値が出るEOS 5D Mark IIIでテストしても47lpmmに達する。比較すると2~3lpmmほど物足りない。
    ・NIKKOR 50mm F1.8Gは安価でシンプルなレンズ構成だが、F4-F5.6で45lpmm、EF50mm F1.8 STMも46lpmmに達する。
    ・その一方で絞り開放付近でも良像を大きく上回る数値だ。AF-S 50mm F1.8Gは開放で26lpmmを僅かに超える程度だ。この違いは大きい。
    ・フルサイズ隅の領域もタムロンが優れているポイントだ。絞り開放でもAPS-C領域は完全に実用範囲で、フルサイズ隅でも良像にとても近い。これは20lpmmのAF-S 50mmや22?23lpmmのEF50mm STMと比べて違いは明らかだ。
    ・しかし、より明るいシグマ50mm F1.4 DG HSMをF1.8まで絞るとタムロンよりも少しシャープな結果となる。
  • 軸上色収差に大きな問題は無いが、絞り開放では目に付く。幸いにも1段絞ると問題は解消する。シグマ50mm F1.4 DG HSMはより大口径にも関わらず、より良好に補正している。色収差補正の結果はNIKKOR 50mm F1.8 Gと似ている。
  • 倍率色収差はフルサイズ隅で0.06%と評価できる結果だが、APS-C隅では1.0%と中程度になる。このカテゴリではAF-S 50mm F1.8GやEF50mm F1.8 STMよりも悪い。ただし、タムロンの結果は良好で非難するほどでは無い。
  • 球面収差の補正は完璧では無いが、心配することは何も無い。
  • 50mmよりも少し画角が広いながら、歪曲収差は現代的な50mmと同程度に抑えられている。
  • コマ収差が目に付くのはフルサイズ四隅の絞り開放のみだ。それも一段絞れば解消する。
  • 非点収差は4.3%と僅かである。
  • ボケは縁取りがなく良好に見えるが、非球面レンズの影響が見られる。
  • 周辺減光は絞り開放で-1.32EVだ。目に付く数値だが、EF50mm F1.8 STMやAF-S 50mm F1.8Gと比べると遥かに良好である。
  • 逆光耐性はそれほど悪く無く、批判すべき性能では無い。平均的なパフォーマンスだ。しかし、我々はもう少し良い結果を期待していた。
  • オートフォーカスはノイズフリーだが、残念なことにそれほど速くはない。ピント距離全域を移動するのに1秒以上かかる。もちろん、最短撮影距離がライバルより短い0.29mであることを忘れてはいけない。とは言え、ライバルと同じピント距離を移動しても結果は悪い。テストショット中のピント問題は全くなく、大部分がシャープなカットだった。

長所:頑丈でスタイリッシュな簡易防滴鏡筒・最短撮影距離0.29m・非常に良好な中央画質・良好なAPS-C領域の画質・許容範囲のフルサイズ四隅の画質・色収差の問題無し・僅かな球面収差・無視できる歪曲収差・穏やかなコマ収差・良好な非点収差補正・素晴らしいボケ・周辺減光は目立つが競合より少ない・静かでとても正確なAF・効果的な手ぶれ補正・5年保証

短所:AFはより高速であるべきだった

少し厳しめの評価かもしれないが、個人的には満足していない。多くのカテゴリで古い50mm F1.8より優れているのは事実だ。しかし、現代的な50mm単焦点としてはレコードに近い解像性能では無く、いくつかのカテゴリでは古い50mmも健闘している。

新しい50mmの中でもシグマ 50mm F1.4 DG HSMの存在が厄介だ。タムロンより少し高価だが、より明るいレンズである。タムロンは効果的な手ぶれ補正と簡易防滴、そして接写性能が優れているものの、光学性能は全体的にシグマが有利だ。とは言え、手ぶれ補正やフレーム全域の画質、目立たない周辺減光は強みと言えるだろう。

長所の数を見れば、このレンズを批判するのは難しい。そして我々のテストでは重大な欠点を見つけることは出来なかった。

とのこと。

解像性能はLenstipの御眼鏡にかなうものでは無かったようですが、ざっくりと見る限りでは目立った欠点の無い標準単焦点のようですね。最短撮影距離や光学手ぶれ補正など他社に無い機能を備えている汎用性の高い一本と言えそうです。

発売当初は7万円と非常に高価なレンズでしたが徐々に値を下げ、2019年頭ごろから4万円を切る価格設定の出品も多くなってきました。この値付けならコストパフォーマンスの高い一本と言えるかもしれません。

個人的にはSP35mm F1.8 VC USDのいわゆる「玉ねぎボケ」が少し不満だったのですが、SP45mmも同傾向なのか気になるところです。

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