Sony Alpha Blogが「TTArtisan AF 14mm F3.5」のレビューを公開。小型軽量な広角AFレンズですが、光学性能が平凡で、一部機種ではAFが正常に動作しない場合があるようです。
Sony Alpha Blog:TTArtisan 14mm F3.5 pancake
- 外観:ファームウェアは、付属のドック(リアキャップ兼用)のUSB-Cポートを介してアップグレード可能。
- 構造:造りはまあまあ。
- 携帯性:コンパクトかつ軽量。
- 操作性:クリックレスの絞りリングを備え、Aポジションあり。
- AF:α6600ではAF-C時に前後動作が続き、MFに切り替える必要があった。AF-Sでは問題なし。α7RVおよびα6000では正常動作。
- MF:フォーカスブリージングは中程度。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:
中央:非常に良好だが、卓越したレベルには達しない。
コーナー:せいぜい平均的。
全体:平均的な性能。- 遠景:
中央:非常に良好。
コーナー:平均的か、良くても良好。- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:焦点距離と絞りを考慮すると玉ボケは非常に小さい。背景のボケは最小限で、やや雑然としている。
- 軸上色収差:低い。
- 倍率色収差:記載なし。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:軽微な糸巻き型歪みあり。
- 周辺減光:F3.5で強くなり、F11でのみ消失。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:フレア耐性は問題なし。
- 光条:F16で光条が得られる。
- 作例集:高解像データあり。
- 総評:TTArtisan 14mm F3.5(175ユーロ)は、光学的には平凡なレンズであり、性能の割に高価。中央の解像度は非常に良好だが、卓越したレベルには達しない。四隅は平均的。色再現はまあまあだが特筆すべきレベルではない。周辺減光はかなり強い。推奨は難しい。
- 競合について:AstrHoriの4倍の価格に見合うシャープネスや色再現、AF性能は得られず、特にα6600ではAFが極めて悪い。他のモデルでは機能する可能性があるが、基本的にMF運用が前提。
- 備考:
銘匠光学のAPS-C用広角レンズ。レンズサイズや外観は「TTArtisan AF 27mm F2.8」とよく似ていますが、一般的な標準ズームレンズよりも広い画角を実現。開放F値はやや大きめながら、携帯性が良く、手頃な価格の広角レンズを探している人にとって貴重な選択肢。
Sony Alpha Blogのレビューでは、小型軽量ながら光学性能が平凡で、AFの動作不良からおススメできない結果となったようです。より手ごろな価格のMFレンズを検討するか、やや高価ですが純正品の「E 11mm F1.8」を購入したほうが良さそうです。
銘匠光学 TTArtisan AF 14mm F3.5 最新情報まとめ
レンズの仕様
発売日 | 2025.3.21 |
初値 | 610元 |
レンズマウント | E |
対応センサー | APS-C |
焦点距離 | 14mm |
レンズ構成 | 7群8枚 |
開放絞り | F3.5 |
最小絞り | F16 |
絞り羽根 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.25m |
最大撮影倍率 | 不明 |
フィルター径 | 39mm |
手振れ補正 | - |
テレコン | - |
コーティング | 不明 |
サイズ | |
重量 | 98g |
防塵防滴 | - |
AF | STM |
絞りリング | あり |
その他のコントロール | - |
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