VILTROX AF 16mm F1.8は14mm GMと大きな性能差がない

Optical Limitsが「VILTROX AF 16mm F1.8」のレビューを公開。優れた光学性能を高く評価し、中程度の絞りでは14mm GMを上回るとのこと。無視できないレンズメーカーになりつつあると言及。

Optical Limits：Viltrox AF 16mm f/1.8 FE - Review / Test Report

外観：金属製フードが付属。LCDディスプレイを搭載。

構造：手ごろな価格だが抜かりのないビルドクオリティ。総金属製。防塵防滴。

携帯性：77mmフィルターに対応。

操作性：クリックレス切替対応の絞りリング。フォーカスリングは滑らかに回転。Fn1/2 ボタンに対応。

AF：STM駆動でノイズレス。非常に高速。

MF：バイワイヤできちんと動作。フォーカスブリージングはほぼ無い。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：中央はF1.8から優れた結果。端や隅も良好。F2.8~F5.6で非常に良好~優れた結果が得られる。

像面湾曲：非常に小さい。

ボケ：このクラスとしては良好。非球面レンズのわずかな影響と、強めの縁取りあり。絞ると縁取りが目立つ。完璧ではないが良好。

軸上色収差：最小限。

倍率色収差：0.6pxと小さい。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：RAWでも歪曲収差がほとんどない。

周辺減光：3EVを超える。補正で2EV未満。中程度の絞りで0.6EVまで減少。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：絞るとゴーストが発生することもあるが異常ではない。

光条：F4で発生。F8-F16で最高。

作例集：数点

総評：控えめに言っても感銘を受け、ラボテストでも驚くほど優れた性能。中央のみならず周辺部も非常に良好。中程度の絞りでは14mm GM以上となる、強くおススメできるレンズ。まだマイナーなレンズメーカーだが、無視出来ない存在になりつつある。

競合について：光学的には14mm GMと大きな差はない。

備考：

とのこと。
国内でも7万円台で販売開始しているVILTROX製の超広角レンズですね。ここ最近のVILTROXレンズは光学性能に磨きがかかった印象を受けますが、このレンズも例外ではないようです。既に各所で高い評価となっており、老舗レンズレビューサイトのOptical Limitsでも同様の結果となった模様。

大口径の超広角レンズながらF1.8の絞り開放からフレーム周辺部まで良好な結果。これで歪曲収差まで高度に補正しているのは凄いですね。周辺減光は妥協が必要なようですが、このレンズに限った話ではなく、他のこれと言った弱点はなさそうです。あえて言えば非球面レンズの研磨状態とコーティングが重要となる逆光耐性でしょうか？この2点に関してはOptical Limitsであまり言及していません。

実写作例を確認したい場合はSony Alpha BlogがFlickr上で公開しているオリジナルデータが参考になると思います。やはり逆光時のゴーストがやや目立つように見えますが、TTArtisanやLAOWAと比べるとまだ良好に見えます。フレアはよく抑えられていますね。

VILTROX AF 16mm F1.8 最新情報まとめ

VILTROX AF 16mm F1.8
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PERGEAR

レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年5月26日	初値	¥75,999
マウント	E	最短撮影距離	0.27m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	不明
焦点距離	16mm	フィルター径	77mm
レンズ構成	12群15枚	手ぶれ補正	‐
開放絞り	F1.8	テレコン	‐
最小絞り	F22	コーティング	NanoM
絞り羽根	9枚
サイズ・重量など
サイズ	φ×mm	防塵防滴	対応
重量	g	AF	STM
その他	クリック切替絞りリング・LCDパネル
付属品
レンズフード