ソニー E PZ 10-20mm F4 Gは本当に機能的で疑う余地のないクオリティ

ePHOTOzineがソニー「E PZ 10-20mm F4 G」のレビューを公開。小型軽量ながら防塵防滴でインナーズームを実現したF4広角ズームレンズとして高く評価しています。

ePHOTOzine：Sony E 10-20mm F/4 PZ G Lens Review

外観・構造：

良好な作りのレンズだ。

花形レンズフードは本体にしっかりと装着できる。ロック構造はないが脱落の心配はない。

防塵防滴仕様である。

携帯性：

インナーズームのため重心に大きな変化は無い。

重心が移動しないことは動画撮影に便利と言われているが、正直に言うとレンズが軽いので大きな違いにはならないだろう。

操作性：

細めのフォーカスリングは電子制御で滑らかに動作する。

ズームリングも電子制御だ。

側面にはAFLボタン、AF/MFスイッチ、ズームレバーを搭載している。

ズームレバーで低速~高速ズーム操作が可能だ。

ズームはカメラやシューティンググリップでも操作可能だ。

フォーカス：

リニアモーター駆動で動作する。

高速かつ静かで正確である。

フォーカスブリージングは良く抑えられている。

ズーム中にピント位置は一定だ。

最大撮影倍率は0.14~0.18倍だ。

手ぶれ補正：

光学手ぶれ補正は搭載していない。

解像性能：

10mmの中央はF4~F5.6で抜群の性能だ。端はF4~F5.6で優れた結果となる。

15mmの中央はF4からF11まで優れた結果だ。端はF4~F5.6で非常に良好、F8で優れた結果となる。

20mmの中央はF4からF8まで優れた結果となる。端はF4~F8で優れた結果となる。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

広角レンズとしては心地よい描写だ。

色収差：

ゼロでは無いが、実写で問題となることはないだろう。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

歪曲収差は最小限で直線に近い。

これはカメラ側の補正が効いているのが明らかだ。

周辺減光：

10mmで目に付くが、許容範囲内だ。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

良好な逆光耐性である。

総評

このレンズは本当に機能的だ。ストリート、風景、建築、さらに動画撮影まですべてをカバーできる多才なレンズであり、Vlog撮影のための貴重な機材となるはずだ。クオリティは疑う余地もなく、素晴らしいコンパクトなレンズだ。回折の影響があるため、最高の品質を得るためには、F11までを使うようにすると良いだろう。「強くおススメ」できる。

長所：
・抜群のシャープネス
・ズームコントロール
・低色収差
・逆光耐性
・操作性
・防塵防滴
・低歪曲
・小型軽量
・高速かつ静かなAF

短所：
・F22の性能

とのこと。
小型軽量ながら防塵防滴やインナーズームを実現したF4広角ズームレンズですね。そのサイズに似つかわしくない高い光学性能を備え、絞りリングやAFLボタンなど機能的なレンズに仕上がっている模様。ePHOTOzineではこれと言った欠点もなく、使いやすそうに見えます。他のレビューも併せてチェックすると、歪曲収差が自動補正に依存していることが判明しますが、カメラ出力のJPEGや動画、プロファイルに対応した現像ソフトであれば、自動補正を利用できるので問題とは感じないはず。

私もこのレンズを購入して使用しています。APS-C用のF4広角ズームとしてはコンパクトで、さらにインナーズームであるのが驚き。解像性能は確かに良好で、ズーム全域で欠点と感じるポイントはありません。敢えて言えば、フォーカスリングとズームリングが隣接して誤操作しやすく、できればズームリングの機能をオフにできると良かったかなと。また、歪曲収差の光学的な補正は確かに諦めているように見え、適切なプロファイルなしで補正するのが難しいと思います。純正のRAW現像ソフト以外で現像する場合は気を付けたほうが良いでしょう。

ソニー E PZ 10-20mm F4 G 最新情報まとめ