PetaPixelが「VILTROX AF 25mm F1.7」のレビューを公開。倍率色収差や平凡な光条としつつも、低価格ながら良好な光学性能で価格以上のパフォーマンスを発揮すると評価。
PetaPixel:Viltrox 25mm f/1.7 Air Review: Performance Without Price
- 外観:ファームウェアアップデート用のUSB-Cポートを搭載。
- 構造:AF/MFセレクタースイッチや防水機能は非搭載。ただし、マウントは頑丈な金属製。
- 携帯性:非常にコンパクトで、前面には52mmフィルタースレッドを装備。重量は約170g。
- 操作性:基本的なマニュアルフォーカスリングのみ搭載。触覚的な機能はほとんどなし。
- AF:ステッピングモーターを採用し、静かでスムーズなフォーカスが可能。比較的近距離までピントが合うが、マクロレンズではない。クローズアップ撮影では拡大率は低いが、描写は鮮明。
- MF:記載なし。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:低価格ながら高いシャープネスを誇る。フレーム中央のディテールとコントラストは良好で、絞っても大きな改善は見られない。F1.7では四隅がやや甘く、周辺減光が顕著だが、絞ることで大幅に軽減される。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:F1.7では渦巻き状の美しいボケを形成。ただし、玉ボケに玉ねぎ上のムラやシャボン玉のような効果が見られ、やや気になる。絞り開放では背景の騒がしさが目立つが、多くの場面では過度に浅い被写界深度にはならないため、実用的な描写が得られる。
- 軸上色収差:F1.7でも色収差はごくわずかで、ピントの外れた領域でわずかに色ズレが生じる程度。編集での除去が難しいが、影響は小さい。
- 倍率色収差:コントラストの強い被写体では紫のにじみが発生。レンズ内補正は不十分だが、後処理で容易に補正可能。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:記載なし。
- 周辺減光:記載なし。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性: フレア耐性は良好。コーティングにより白飛びを抑え、コントラストを保持。絞り込んでもゴーストの発生は最小限。
- 光条:太陽光の光条は控えめで、はっきりしない。ただし、この点を重視するユーザーは少ないだろう。
- 作例集:
- 総評:低価格で扱いやすく、価格以上の性能を発揮するレンズ。必要最低限の機能しか備えていないが、179ドルという価格を考えれば十分に優れた価値を提供する。Viltroxは135mmのような高級レンズだけでなく、実用性の高い光学製品を開発できることを証明した。今後もこのレンズのような手頃な単焦点レンズを展開してほしい。
- 競合について:富士フイルムXマウントでは、23mm F2が同等の画質を提供するが、価格は高め。XF 23mm F1.4はさらに高価で、より多くの光を取り込める。ソニーの24mm F1.8も価格は2倍で、同様の状況にある。
- 備考:
2025年2月にリリースしたVILTROXのAPS-Cミラーレス用レンズ。35mm F1.7・56mm F1.7に続く「APS-C Air」シリーズのレンズで、小型軽量かつ手ごろな価格を実現。MTFを見る限りでは光学性能も良好で、コストパフォーマンスの高い選択肢。
PetaPixelのレビューによると、手頃な価格で小型軽量ながら優れた性能を発揮するとのこと。色収差や光条などの観点から完璧とは言えないものの、価格を考慮すると許容範囲内に収まっているようです。ボケもこの価格帯の換算35mmレンズとしては良好な描写に見えます。軸上色収差も良く抑えられているみたいですね。
ソニー・富士フイルム・ニコンで利用可能で、メーカー純正品や競合するサードパーティレンズにとって強力なライバルとなりそうです。
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レンズの仕様
レンズマウント | E / X / Z |
対応センサー | APS-C |
焦点距離 | 25mm |
レンズ構成 | 10群12枚 |
開放絞り | F1.7 |
最小絞り | F16 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 不明 |
フィルター径 | 52mm |
手振れ補正 | - |
テレコン | - |
コーティング | 不明 |
サイズ | φ64×54.4mm(E mount) |
重量 | 170g |
防塵防滴 | - |
AF | STM |
絞りリング | - |
その他のコントロール | - |