VILTROX カメラ レンズ 海外の評価

VILTROX AF 56mm F1.7 手頃な価格だが4000万画素にも耐えうるレンズ

Dustin Abbottが「VILTROX AF 56mm F1.7」のレビューを公開。このクラスでは非常に手頃な価格ですが、4000万画素センサーにも耐えうる光学性能と高く評価。ただし、AFが遅めで動体には不向きとのこと。

Dustin Abbott:Viltrox AF 56mm F1.7 X-Mount Review

  • F1.7:珍しいF1.7開放絞り。
  • 外観:高級感のある作りではないが、プラスチッキーでもない。52mmフィルターに対応。スリムなレンズフードが付属するが、しっかりと固定されない。
  • 構造:ポリカーボネート製の外装。頑丈なように感じる。USB-Cポートあり。防塵防滴には非対応。撥水コーティングあり。
  • 携帯性:小型軽量。
  • 操作性:絞りリングがない。
  • AF:STM駆動は静かで高速。移動距離が長い場合に動作が遅い。アクションではおすすめできないが、精度は良好。
  • MF:十分な抵抗感で滑らかに回転する。ストロークが長いので微調整用。フォーカスブリージングは目立たないが、フォーカスの動作はぎこちない。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:このクラスのレンズとしては隅の結果が異常に良好。驚くほど均質的な性能。コントラストは4000万画素で完璧と言えないが、素晴らしい結果。富士フイルムと色がよく似ている。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:とても良好で満足のいく描写。口径食の影響あり。ボケの縁取りが目立たない。
  • 軸上色収差:とても良く抑えられている。
  • 倍率色収差:問題なし。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:最小限。
  • 周辺減光:やや強めだが手動でも補正可能。
  • コマ収差:記載なし。
  • 逆光耐性:かなり良好。
  • 光条:絞ると発生するが、特に明瞭というわけではない。
  • 作例集
  • 総評:手頃な価格で驚くほど魅力的なレンズ。光学系はすべての点で期待を上回っているが、AFには注意が必要(ただし、Xマウント版のみで発生している問題かもしれない)。ポートレートレンズにお金をかけたくない場合に素晴らしい選択肢になる。4000万画素の富士フイルム機でも十分に機能する。
  • 競合について
  • 備考:テストした個体は若干の偏心あり。F5.6で一貫した結果。

とのこと。
「AF 20mm F2.8」に続き、VILTROXとしては珍しい廉価版の単焦点レンズ。日本でも2万円台と手頃で、導入しやすい価格設定となっています。防塵防滴非対応など、価格なりの妥協点はあるものの、安価な中望遠レンズを探している人にとって面白い選択肢となりそう。

Dustin Abbottのレビューでは、4000万画素のAPS-Cセンサー搭載モデルでも十分な光学性能を発揮するレンズに仕上がっているとのこと。AFが遅めなので動体には不向きなものの、これがソニーEやニコンZも同様なのか気になるところ。価格を考慮すると諸収差が良好に補正されており、サンプルを見る限りではボケが綺麗で使いやすそうです。

VILTROX AF 56mm F1.7 最新情報まとめ

レンズの仕様

  • 発売日:2024.4.2
  • 初値:¥24,800
  • マウント:X / Z
  • フォーマット:APS-C
  • 焦点距離:56mm
  • レンズ構成:9群11枚
    高屈折率レンズ:3枚
    EDレンズ:4枚
  • 開放絞り:F1.7
  • 最小絞り:F16
  • 絞り羽根:9枚
  • 最短撮影距離:0.55m
  • 最大撮影倍率:0.11倍
  • フィルター径:φ52mm
  • 手ぶれ補正:-
  • テレコン:-
  • コーティング:不明
  • サイズ:φ65×54.7mm
  • 重量:171g
  • 防塵防滴:-
  • AF:STM
  • その他:USB-Cポート
  • 付属品:レンズフード

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