Dustin Abbottがコシナの交換レンズ「Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」のレビューを掲載しています。
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強力なシャープネスとマイクロコントラスト
- Carl Zeiss Classicシリーズに通じるものがあるプレミアムな仕上がりのレンズだ。
- 美しい技巧のレンズが大好きであれば、持つ喜びを感じるだろう。外装の仕上がりは何十年に渡って美しさを保つはずだ。
- 625gと中程度の重量だが金属鏡筒特有の「密度」を感じる重さだ。ソニーミラーレスボディとの相性はとても良好だ。
- マクロ時は鏡筒が4cmほど伸びる。
- フォーカスリングの回転角は約325度と大きい。しかしマクロ撮影以外の場合、2m~無限遠の回転角は約50度程度と簡単に素早く操作できる量だ。
- 電子接点を持つため、フォーカスリングを操作すると自動でMFアシストが作用する。
- フォーカスリングの動作は完璧だ。滑らかで正確、抵抗感はパーフェクトだ。
- 他のフォクトレンダーと同じく防塵防滴は全く施されていない。個人的には防塵防滴仕様のフォクトレンダーを見てみたい。
- レンズフードはとても浅く効果があるのか疑問だ。それにレンズ前玉は鏡筒の奥深くに配置されているのでフードが無くても保護性・遮光性は高い。私はフードをそっと箱にしまった。
- 実絞りの絞りリングは1/3段ごとにクリックストップがある。10枚羽根だが円形絞りでは無く、絞ると玉ボケの角張は目立ちやすい。
- 私が「最高の50mm」と評価するFE50mm F1.4 ZAと比べて光透過やマイクロコントラストが優れている。F2.8まで絞れば4200万画素カメラでもほぼパーフェクトだ。F4まで絞ればそれ以上絞る必要は無い。
- Milvus 135mmとの比較では、絞り開放のフレーム全域でほぼ同性能となる。Milvusはやや周辺減光が大きい。1段絞るとフォクトレンダーはフレーム四隅で僅かに有利だ。
- このレンズの解像性能とマイクロコントラストは私が見てきたレンズの中で最高だ。
- 色は豊かで正確、フォクトレンダー/ツアイスらしい組み合わせだ。さらに色収差が絶対的に補正され、軸上色収差・倍率色収差を確認できない。
- 場合によって部分的にゴーストが発生するものの、コントラストの損失は無い。
- ボケは良いところと悪いところがある。前述したように円形絞りでは無いことと、等倍まで確認すると玉ねぎボケを僅かに確認できることだ。しかし、多くの場合はとても滑らかなボケとなる。
- 高いシャープネス・低歪曲・低色収差などを考慮するとウェディングフォトの際立った道具となる。指輪、ドレス、装飾、手などディテールを撮影するためのお気に入りレンズとなるだろう。
私はこのレンズにとても満足している。私が愛している多くのものがコンパクトで美しい鏡筒の中にまとめられている。マニュアルフォーカス・防塵防滴非対応だが、それを妥協できるのであればパーフェクトなレンズとなるはずだ。
長所:プレミアムな質感で美しい仕上がりの鏡筒・信じられない程滑らかなフォーカスリング・市場で最高のレンズに匹敵する優れた画質・色収差が完全に補正されている・強力なマイクロコントラスト・良好な逆光耐性・優れた演色・優れた操作性・優れたコストパフォーマンス
短所:マニュアルフォーカス限定・防塵防滴非対応・レンズフードの効果が薄い・絞り羽根の形状
とのこと。
Otus、Milvusなどを数多く使い、ツアイスの色やコントラストを好むDustin Abbott氏をも「パーフェクト」と言わしめるレンズのようです。
作例を見ると確かに凄いレンズですね。氏が言うように煌びやかなウェディングで色収差を気にせず撮ることが出来るのは強みと言えそうです。同様にアンティークなどとの相性も良いでしょう。
やや高価なマニュアルフォーカスレンズですが「コストパフォーマンスは良好」とのこと。確かに「Otusと同程度の色収差補正」と考えると安い買い物かもしれませんね。
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