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キヤノン「18-100mm F4」「14-60mm F4」光学系に関する特許出願

2023年2月8日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。おそらくAPS-Cミラーレス向けと思われる高倍率のF4ズームレンズに関する光学系が実施例に含まれています。

概要

  • 【公開番号】P2023018409
  • 【公開日】2023-02-08
  • 【発明の名称】ズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システム
  • 【出願日】2021-07-27
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】ショートバックに対応し、広画角で広角領域でのフォーカスによる光学性能の変動を抑制するズームレンズを提供すること。
  • 【背景技術】
    【0002】
    クイックリターンミラーがない、いわゆるミラーレスカメラに対応可能な小型かつ軽量のズームレンズが求められている。例えば、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、複数のレンズ群を含む後続群からなり、第2レンズ群を主変倍群とするズームレンズが知られている(特許文献1参照)。
  • 【0005】
    また、近年、小型化のために、ズームレンズの諸収差のうち、主に広角領域にて歪曲収差を電気的に補正する撮像装置が提案されている。しかしながら、このような撮像装置では、フォーカシング時の収差変動として特に像面湾曲変動が大きくなってしまう。
  • 【0006】
    本発明は、ショートバックに対応し、広画角で広角領域でのフォーカスによる光学性能の変動を抑制するズームレンズ及びそれを有する撮像装置、撮像システムを提供することを目的とする。

実施例1

  • 焦点距離:15.45-68.00
  • F値:4.12
  • 半画角:36.92-11.36
  • 全長:106.58-125.20
  • バックフォーカス:10.68-12.16

実施例4

  • 焦点距離:13.40-63.10
  • F値:4.12
  • 半画角:40.91-12.22
  • 全長:105.91-129.46
  • バックフォーカス:11.16

実施例6

  • 焦点距離:18.00-88.20
  • F値:4.12
  • 半画角:32.82-8.80
  • 全長:108.02-127.32
  • バックフォーカス:11.42

実施例7

  • 焦点距離:18.00-98.00
  • F値:4.12
  • 半画角:32.82-7.94
  • 像高:
  • 全長:110.12-129.98
  • バックフォーカス:11.73

像高が示されていませんが、焦点距離や画角を考慮するとAPS-C用でしょうか?15mmよりも短い広角端だったり、100mmまでをカバーするF4ズームだったり、面白いカバーエリアの実施例が多いですね。いまどきらしく、歪曲収差を電子補正にまかせつつ、設計の自由度が高まったことで他の収差補正に力を入れている模様。実際のところ、このようなレンズが登場するのか今のところ不明。カメラやレンズのラインアップを考慮するとF4ズームの登場は時期尚早ですが、今後さらにAPS-Cレンズの拡充を検討しているのかもしれませんね。もちろん、この特許出願によって将来の製品が確定するわけではありません。過度な期待は禁物です。

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