Admiring Lightがコシナ「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」のレビューを掲載しています。
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優れた光学性能とボケ描写
- ここ数年のフォクトレンダーを使ったことがあるならば、ビルドクオリティはそれらと同じであると感じるはずだ。
- 金属とガラスで構成された高密度なレンズだがサイズは絶対的に小さい。単焦点レンズがますます大きくなる時代において、コンパクトなF1.2レンズは大歓迎だ。
- 35mm F1.4の信じられないような小型さでは無いものの、より良好に補正された光学設計としてはとてもコンパクトだ。α7 IIIとの組み合わせでとてもバランスが良く、α6000でもいい感じだがレンズが少し重い。
- フォーカスリングは35mm F1.4よりも軽い抵抗感だが同様に良好な動作である。回転角は近接から無限遠まで110度だ。
- 1/3段ごとに調整できる絞りリングはもう少し主張したデザインが好みだが、実用上問題はない。
- デクリック機構をがあるためクリックレスの絞りリングへ変化させることが可能だ。
- 画質は絞り開放から完全に実用的だ。四隅こそソフトなものの、像高7割から外側でもまだ十分にシャープである。無限遠側では像面湾曲が強く影響するため細部がややソフトとなる。
- 接写時は球面収差が発生しコントラストとシャープネスが低下する。絞ってピント合わせをした方が良いだろう。
- 中程度まで絞り込むとフレームほぼ全域でとてもシャープだ。四隅までシャープにするためにはF8まで絞る必要があるがF2.8でも全体的にシャープである。
- F22は回折の影響を受けているが、それでもとてもシャープなショットを得ることが出来る。
- 35mm F1.4のボケは残念だったが、40mm F1.2の描写は大好きだ。完璧では無いが大部分が滑らかで玉ボケはとても均一だ。特定の状況では僅かに輪郭が強調され、よく見ると非球面レンズの影響がある。また、適度な撮影距離ではボケのコントラストが少し粗く見える場合がある。
- このレンズの色調は美しく滑らかだ。コントラストは開放付近で球面収差の影響を受けているが、それ以外は良好だ。
- 倍率色収差が発生するものの、これは後処理で簡単に補正できる。
- 軸上色収差はこのようなレンズとしてはとても良好に補正されている。パープルフリンジは発生するが、35mm F1.4ほど攻撃的なものでは無い。
- 歪曲は直線の被写体を撮影すると中程度の樽型だ。レンズプロファイルにより画質低下をおさえて歪曲は補正できる。
- フレア耐性は良好でコントラストの低下はほとんど無い。
- 周辺減光はこのレンズで良好ではないポイントだ。F1.2で強い減光が発生し、F8~F11でもまだ目立つ。場合によっては補正する必要があるだろう。
- 光芒はF4~F8でとても美しい。さらに絞るとソフトになる。
長所:優れた金属鏡筒のレンズ・開放F値を考慮すると極めてコンパクト・F1.2から大部分がシャープで絞るととても良好・美しいボケ・優れた発色とコントラスト・良好な逆光耐性・デクリック機構
短所:周辺減光が大きい・色収差が少し発生する・樽型歪曲・接写時の球面収差
私はこのレンズが大好きだと主張せねばならない。最初の一枚を撮った瞬間からこのレンズの虜である。日常的に使用できる焦点距離であり、F1.2からシャープで優れたボケ描写だ。
1,099ドルはマニュアルレンズとしては高価に見えるかもしれないが、汎用性と光学性能はとても価値があるものだ。
とのこと。
やや辛口だった35mm F1.4と異なり、40mm F1.2はとても評価が高い一本となったようです。作例を見ると確かに滑らかで綺麗なボケ描写のレンズですね。
マニュアルレンズですが電子接点を持つため歪曲や周辺減光などが自動で補正されるため不便さはあまり感じないかもしれません。やや高価ですがそれなりの価値を持つレンズと言えそうです。
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