IMAGING RESOURCEが富士フイルム「X-H2」のレビューを公開。主にAFや画質について言及。高解像センサーながら良好なISO性能を備えている模様。
IMAGINGRESOURCE:Fujifilm X-H2?Review
ビルド・外観:
- Xシリーズとしては一眼レフ寄りのデザインを採用している。
バッテリー:
- 記載なし。
インターフェース:
- 記載なし。
携帯性:
- 他のラインアップよりもサイズの大きなカメラだ。
グリップ:
- 大きくて深いグリップを採用。快適に握ることができ、大きなレンズを装着した際の優れた選択肢となるだろう。
- X-T5と異なり、追加のバッテリーグリップに対応している。
操作性:
- X-T5と比べると良好なエルゴノミクスだ。
- ハンドリングやフィーリングは、これまでで最も好みである。
- 全てのコントロールがきちんと機能し、適切な配置となっている。
- PASMモードダイヤルやISOボタンの実装はありがたい。
- 富士フイルムの独特なコントロールを否定する気はないが、X-H2のほうが遥かに簡単かつ素早い操作が可能だ。
手ぶれ補正:
- 記載なし。
ファインダー:
- 記載なし。
モニター:
- 記載なし。
メニューシステム:
- 記載なし。
フォーカスシステム:
- AFシステムは従来機と比べて大きな違いはない。
- 大きなアップグレードとなるのはAIベースの被写体検出に対応していることだ。
- 被写体検出はとても良好に機能するが最高ではなく、改善の余地を残している。
- 大部分の状況で高速かつ正確なAFを利用できた。
- 顔検出や瞳検出も良好だが、複数の被写体が存在すると乗り移るケースに何度か遭遇した。
- X-H2Sのような積層型CMOSセンサーではないが、全く問題なかった。
- リニアモーター駆動のレンズと組み合わせると非常に高速となる。
- 被写体やレンズによってはパフォーマンスが低下する。低照度で開放F値が暗い場合は合焦までの速度が遅くなる。
- クロスタイプの位相差検出ではないので、縦・横どちらかの線を検出しにくくなる。そのような場合はカメラを90度回転させると合焦するようになる。
- 顔/瞳検出と被写体検出は分離しており、一方をオンにすると、もう一方はオフとなる。しかし、元に戻す際は片方の操作では戻らず、両方の操作が必要となる。
連写性能:
- 4000万画素ながら最大15コマ秒の連続撮影が可能だ。1.29倍のクロップで20コマ秒の電子シャッター(2400万画素)にも対応している。
- 電子シャッター時はローリングシャッターに気を付ける必要がある。
- CFexpress Type Bに対応しているので、バッファが目詰まりせず、連写速度の低下が発生することはなかった。
- 15fpsの場合、CFexpress B使用で非圧縮RAW以外は1000枚以上の撮影が可能だった。
- バッファが詰まってからのバッファクリアは12秒ほどだった。
解像性能:
- このカメラの解像度を活かしきるには良いレンズが必要となる。
- ピクセルシフトマルチショットを搭載しているが、カメラ内で合成できないため、結果を得るには手間がかかる。
・パソコンでの合成が必要
・撮影した画像を通常の画像と区別することができない
・何度か合成に失敗した- ピクセルシフトマルチショットに成功すると、驚くほどのディテールが得られる。しかし、カメラをしっかりと安定させて撮影することが重要となる。
高感度ISOノイズ:
- 低ISO感度は125まで利用できるようになった。
- 高解像センサーながら驚くべきパフォーマンスだ。
- ISO25600を使用しても問題ないように見える。
- ディテールとのバランスを取るとISO 3200-6400となる。
- 初期設定のノイズリダクションは強すぎるので-3に設定した。
ダイナミックレンジ:
- 低ISOで十分なパフォーマンスを備えている。
- フルサイズ並ではないが、非常に柔軟性のあるRAWだ。
画質・仕上がり機能:
- 富士フイルムのカラーは抜群だ。個人的な見解としてはナンバーワンである。
- JPEGが気に入らなかった際はRAWのボディ内現像が可能だ。
動画:
- 記載なし。
総評
X-H2はとても素晴らしいカメラだ。これまでで最も使いやすく、お気に入りの富士フイルムカメラである。画質も申し分なく、驚くほどのディテールを得ることができる。スピードは最高速と言えないが、洗練されたAFと連写速度を利用可能だ。
とのこと。
他のレビューサイトでもX-H2の良好なISO感度性能について評価する声が多く、IMAGINGRESOURCEも例外ではないようです。作例を等倍で確認すると、高解像センサーらしいノイズが発生しているように見えますが、全体像で見るとノイズがきめ細かく、目立たないように見えます。4000万画素を活かしきるにはレンズの光学性能が重要となってきますが、APS-Cで利用できる解像度としては過去最高であり、トリミングやクロップの自由度が高くなるのは便利ですね。
新たに被写体検出に対応したオートフォーカスも良好に動作する模様。ただし、ところどころに改善の余地を残しており、完璧には動作しないようです。このあたりは撮影スタイルや環境、レンズによっても違いが出てくるかもしれません。IMAGINGRESOURCEのレビュワーは「超望遠×野鳥」の撮影が多いので、比較的厳しめの状況で撮影しているように見えます。
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