The Digital Pictureがサムヤン「XP14mm F2.4」のレビューを掲載しています。
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- サムヤンは長年14mmのレンズを製造しており、「14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical」は高画質・低価格でとても人気があるモデルだ。この新しいプレミアムなレンズはもちろん私の関心を引いている。
- 絞り開放F2.4では少しソフトだが、四隅まで画質低下の無い描写だ。F4まで絞ると安定し、フレーム中央はとてもシャープとなる。F5.6まで絞れば四隅のシャープネスが素晴らしいものとなり、F8でさらに良好だ。これは極端に高解像の一眼レフカメラを使用した場合においても同様だ。
- 周辺減光は絞り開放で4EVとかなりの量を示し、F4まで絞ると2EV程度となる。周辺減光を後処理する場合、該当部分はノイズ量が増加するペナルティが発生する。
- このようなレンズを高画素の5Ds Rで使う場合、一般的には倍率色収差は目立つものだ。しかし、このレンズの色収差はとても少ない。
- 天体撮影では「14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical」の四隅と比べて目立った改善がみられる。
- 強い樽型歪曲があるため、フレーム隅の直線は目立つ歪みを示すだろう。後処理で修正することは可能だが、解像度に影響を及ぼすはずだ。
- ボケは滑らかでは無いが、それほど大きな問題では無い。
- 特筆すべきは従来の実絞りでは無く、電子制御式の絞りとなっていることだ。適切な露出を決定する上ではるかに優れている。電磁絞りなので絞りリングは存在しない。
- マニュアルフォーカスリングは回転角が232°と非常に大きい。これは近接・無限遠の両方で正確な操作が可能であることを意味している。膨らんだフォーカスリングは個性的で素晴らしいものだ。適切なサイズ、滑らか、素晴らしい減衰で遊びはない。
- レンズ鏡筒はアルミ合金と言われているが、フードは厚く硬質なプラスチック製だ。レンズ全長はフォーカシングで変化しない。
- 防塵防滴仕様ではないので注意は必要だ。
- プラスチック製のレンズキャップはかぶせ式だ。フードと干渉する部分にこすれた跡は付くだろう。
- 付属するレンズポーチは保護性が高く、類似するレンズポーチよりも有用である。
- このレンズの価格は「14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical」のおよそ3倍だ。価格は適正で優れたレンズだが、この価格設定を受け入れにくい人もいるだろう。しかし、カールツアイスの15mm F2.8はこのレンズより3倍高価で、品質を考慮すると価格差は大きい。
- 注意点は電子制御にリバースエンジニアリングを利用しているため、キヤノン製の一部カメラとは互換性が無いかもしれないことだ。
このレンズは比較的小さなサイズで、特に絞った時の優れたシャープさを持っている。逆光・歪曲・周辺減光は特別素晴らしいものでは無いが、倍率色収差の補正は優れている。
幸いにも価格は恐ろしい額では無いため、検討してみる価値はあるだろう。
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