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DPReviewがソニー「ZV-1」のレビューを公開。VloggerやVlogに興味がある人にとって最適なコンパクトカメラと評価し、家族・旅行でも優れた選択肢になると言及。総合評価で「85% GOLD」と肯定的な結論に至った模様。
一見の価値があるVlogカメラ
ソニーZV-1は、vlogging向けの2000万画素コンパクトカメラだ。フラッシュホットシューの横に新しい指向性マイクを搭載し、タッチディスプレイを搭載している。ZV-1は4Kで30pまで、FullHDで120pまでの撮影が可能で、24-70mm相当のF1.8-2.8レンズを搭載している。
特にVlogger向けの設計だが、従来のコンパクトスチルカメラとしても十分な性能を持っている。動画と静止画の両方を撮影したいが、2台のカメラを持ち歩きたくないというハイブリッドな撮影者には、ZV-1が多彩なカメラだと感じるだろう。
- ZV-1のエルゴノミクスは、少しクセがあるように見えるかもしれないが、撮影を始めるとかなり直感的に操作できることがわかる。右手側には適度なグリップがあり、自撮りモードや標準的な撮影姿勢で快適に使用できる。
- レンズを自分に向けて腕を伸ばして撮影しているときは、親指でズームレバーを操作し、人差し指で動画撮影を開始したり、シャッターを切ったりすることが出来る。
- 動画と静止画の撮影を簡単に切り替えられるのは、ZV-1の最大の魅力のひとつであり、カメラ内のメモリーリコール機能を使えば、さらに使いやすくなる。
- 撮影モード(オート、PASM、動画など)や露出設定、画質や動画の設定などをカスタマイズして、素早く切り替えることが可能だ。
- ZV-1に付属のウィンドスクリーンは、動画撮影時に気になる風切り音をカットしてくれる優れものだが、残念ながらカメラのオン/オフボタンもカバーしてしまう。
- カメラ背面には、撮影中にシャッタースピードと絞りを調整する唯一の方法であるシングルコントロールリングがある。
- タッチパネルの機能はピント合わせだけだ。ZV-1を使って静止画を撮るのであれば問題ないが、Vloggerにとっては使い辛い。
- 大部分の状況でファインダーの欠如は問題とならない。明るい日光の下で撮影している場合、背面モニタを確認するのが難しくなり、苛立たしい時がある。幸いにも、フルオートや絞り優先・SS優先モードで露出はとても正確だ。
- マイク・HDMI・USBポートは全てカメラの右側、つまりバリアングルモニタに干渉しない側面に配置されている。ただし音声モニタリング用のヘッドホンポートが無い。コンテンツクリエーターがヘッドホンを使っている場面は滅多に見かけないが、事前に設定したオーディオレベルを監視する機能が無いと、一部ユーザーには大きな問題となるだろう。
- C1/C2は必要に応じて簡単にカスタマイズ可能だ。初期設定の商品レビュー設定は、製品を紹介するのに役立つものだ。
- ZV-1の画質は感動的だ。撮影時は、ISO125?6400の範囲でISOオートに設定して撮影することが多かった。P、A、S、Mのいずれのモードで撮影しても、全体的によく撮れている。ホワイトバランスもよく、色も綺麗だ。
- 低ISO感度で撮影するとノイズが少ない。6400まで上がるとノイズが目立ち、ISO12800では非常に目立つ。ZV-1にはポップアップフラッシュがないので、深夜や暗い場所では使いづらい。
- カメラのシーン選択モードはヒットするかどうかわからない。食べ物を撮影する「グルメ」モードや、「マクロ」モードはうまく機能している。
「ペット」モードは、動きのある被写体を撮影したときのブレを軽減するとされているが、一貫性がなく、毛並みがやわらかくなっているように見える。ここでは、動物の瞳検出モードを有効にしてSモードで撮影した方が良いだろう。他のシーン選択モード(特に「夜景」や「ナイトポートレート」など)も同様だ。- 絞り優先モードで撮影した画像は、私には少し露出が足りないように見えた。しかし、RAWファイルで露出、コントラスト、シャドウを調整することが可能だ。
- 残念ながら、カメラ内でRAWファイルを現像することはできまない。
- 顔が一つの画像に含まれている場合、撮影後に「ビューティーエフェクト」を追加することができる。各エフェクトは1?5の範囲で適用することができ、ご想像の通り、これらのエフェクトを調整すると、漫画のような画像ができあがる。複数の人が写っている写真やペットの写真には効果が無い。
- ZV-1のオートフォーカスは、現代のソニーカメラに期待するのと同じくらい優れている。
顔と目の検出や被写体の追従に関しては、スピード感があり、正確で、信じられないほど信頼性が高い。タッチパネルは、何を撮影しているかに関係なく使いやすい。- 動画は4K/30p、1080p/120p、そして最大960fpsのハイスピードモードで撮影することが可能だ(ただし、はるかに低い解像度となる)。
HDR対応ディスプレイを利用する場合はHLG撮影が可能だ。ポストプロダクションで映像を調整したい上級者向けにはS-Log2/3が用意されている。- ゼブラやフォーカスピーキングの設定のほか、風切り音低減や手ブレ補正(ソニーでは「SteadyShot」と呼んでいる)などがある。
- 4K、FullHD、ハイスピードモードでのディテールは印象的で、映像は滑らかだ。ローリングシャッター効果は最小限に抑えられており、散歩やトークスタイルの撮影をする場合には特に重要となる。
- ハイスピード映像は信じられないほど映画的なものになるが、撮影前にバッファリングを有効にする必要があり、撮影している映像を予測するのは少し難しい。一方、iPhoneでは、このような余分なステップは必要無い。
- キヤノン「PowerShot G7 X Mark III」は幅広いズームレンジを備え、ソニーと同等のセンサーを搭載している。ただし、オートフォーカスはコントラスト検出だ。タッチインターフェースは高レスポンスなうえに洗練されている。さらにYoutubeへのライブストリーミングが可能だ。
- パナソニック「G100」は、3つの小型マイクとソフトウェアを使って、話している被写体を「音声追跡」する斬新なマイク機能を備えている。しかし我々のテストでは、ソニーの方が少し良い音質であることがわかった。そしてG100は4K動画時のクロップが大きすぎて自撮りに適していない。
- iPhone 11は広い画角と巨大なモニタを使用することが出来る。そして最も軽量で、携帯性ている可能性が最も高い。しかし、センサーが小さく、背景をぼかすことが難しい。
- ZV-1は他のカメラに比べて高価だが、この種のカメラの中で唯一、指向性のある3つのカプセルマイクを搭載している。また、最も信頼性の高いオートフォーカスシステムを搭載している。
ZV-1は特定ユーザーの撮影スタイルを意識したユニークなカメラであり、セッティングがそれを物語っている。カメラの根幹はRX100VAに似ていて、ファインダーとポップアップフラッシュがなくても生きていけるのであれば、ZV-1は静止画の撮影で非常に有能だ。
カメラのエルゴノミクスは、メモリーリコール機能を利用すれば、動画と静止画の設定を簡単に切り替えることが出来る。手に馴染むサイズでありながら、コンパクトなので持ち運びに負担を感じない。
さらに専用のウインドスクリーンを備えた指向性3カプセルマイクを搭載しているので、動画を素早く簡単に高音質で撮影することができる。画質や動画は良好で、オートフォーカスも状況に関係なく正確だ。モニターは晴れた日には見づらく、画面がもう少し明るいと良かった。
そして、ヘッドホンジャックが付いていて、実際にオーディオレベルをモニターできるようになっていたり、ウインドスクリーンがオン/オフボタンを覆わないようになっていたらいいなと思った。また、タッチ操作だカメラの設定を変更できる機能も欲しい。ZV-1はVloggingの世界に興味がある写真家や、高品質な動画を撮影したいVloggerにとって最適な選択肢だ。Vlogger向けの設計だが、家族や旅行者、クリエイティブな人の記録ツールとしても、優れたコンパクトカメラになると思う。
とのこと。
RX100シリーズの派生モデルとして登場したVlog向けのコンパクトカメラですね。ソニーでは珍しいバリアングルモニタを採用し、専用のウインドスクリーンに対応した指向性3カプセルマイクが特徴的。カメラサイズは従来のRX100シリーズと大きな違いが無く、相変わらずのフラットなデザインで携帯性が高いのは魅力的ですねえ。
私は家族・旅行の撮影で便利そうと感じています。コンパクトなウインドスクリーン・バリアングルモニタ・明るいレンズ・高度なAF・小型軽量が全て揃っているので魅力的。敢えて言えば、24-70mm相当のレンズでは無く、多少画質を犠牲にしてでも20-50mm程度のズームレンジだとより良かったかなと。そして、RX100VIIの「24-200mm相当」となる高倍率ズームレンズを搭載したZV-1派生モデルは登場するかもしれませんね。
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