Nikonlandがニコン最新フラッグシップ一眼レフカメラ「D6」のレビューを掲載しています。パンデミックの影響で屋外でのテストはまだっぽいですが、全体的な印象をざっくりレビューしているようです。
多くのフォトグラファーにとってD5で十分だろう。一部の人はD6への乗り換えが適している。仕事が無くなってしまったプロのフォトグラファーや購入を正当化する必要のあるアマチュアフォトグラファーは予算と相談しなければならない。個人的な見解として、おそらく返品することはまずないだろう。
長所
- 連写速度・バッファ・メモリーカードの管理方法
- 画質(JPEG/RAWどちらも)
- D5よりも高いISO感度耐性とダイナミックレンジ(テクニカルな比較ではない)
- 電子シャッター・GPS・WiFi・Bluetooth
- ズーム両端で個別のAF微調整対応
- シリアル番号に応じた個体別のでAF微調整対応
(訳注:対応レンズは限定されます)- 長秒露光・タイムラプス
- 瞳検出に対応した新しいファインダーAF
オールクロス105点、グループエリアAFのカスタムなど- ニコンフラッグシップらしいビルドクオリティ
- 長時間の撮影に適したエルゴノミクス
- D3sやD5のアイディアを極限まで洗練した高速連写モデル
短所
- 価格設定をすぐに正当化するのは難しいが、このシリーズで最も高価
- オリンピック延期によって投資を回収する機会を失った
- テストサイトによると従来モデルと同様にダイナミックレンジが狭い
- 像面位相差AFに対応していない
(このカメラで優先すべきポイントでは無いが)- ミラーレスほどAFカバーエリアが広くない
- Fマウントレンズのリニューアルが望み薄(Zレンズに力が入っているため)
- 重量・サイズ
その他
- D5ユーザーにしかD6との違いを見分けることは出来ないだろう。それほどD5とよく似ている。違いはペンタ部のカバーくらいだ。
- CFexpressに対応しているが、XQDメモリーカードも利用できる。
- 重いカメラだが、優れたエルゴノミクスで長時間の撮影にも使える。
- スマートフォンを使用するのに抵抗がある私でさえ、すぐにiPhoneとペアリングが可能だ。画像は自動転送されスマートフォンで確認可能だ。
- ワイヤレス接続を使用するとバッテリーの消費が増加する。個人的な見解としてはバッテリーの互換性を保ちながら大容量化が必要だ。
- D5は153点AFだが、指定できるのは51点のみだ。D6は105点だがすべての測距点を利用可能である。
- 瞳検出に対応したファインダーAFを搭載しているのはD6だけだ。
- D6に長秒露光を実装する必要性があるかどうか分からないが、外部デバイスを必要とせずにシャッタースピードを長くすることが出来るのを歓迎するフォトグラファーもいる。
- ボディ内でタイムラプス動画の生成も可能だ。フラッグシップモデルとしては目新しい機能である。
- 競合「EOS-1D X Mark III」やミラーレス「Z 6」のクオリティを考えるとライブビュー機能にはがっかりした。像面位相差AFに対応しておらず、高速AFや動画撮影時の追従性は期待できない。ただし、D850の改良点や瞳検出に対応している。さらに電子シャッター撮影にも対応している。
- 像面位相差AF非対応は残念だが、バンディングノイズを考慮したのかもしれない。
- D5の12コマ秒に対して14コマ秒と連写速度が高速化している。違いはそれほど顕著では無いが、場合によって違いが生まれるだろう。
- バッファはとても効率的だ。
・Leixar 2933x XQDでバッファが詰まるまで108枚の連写が可能
・256GBのLexar CFexpressで125枚
・325GB ProGrade Cobaltで155-160枚
バッファが詰まるほどの連写を必要とする状況はほとんど無い。- 2枚のメモリーカードにサイズの異なるJPEGを保存することが出来る。1枚は編集用、もう1枚は編集スタッフへリアルタイムに送信するためだ。スロット1の写真を削除すると、スロット2の同じ写真も削除できる。
- プロダクションモデルでは無いので画質の評価には注意が必要だ。
・ISO 25600でも非常に綺麗な画質だ。
・ISO 51200でも賞賛に値する実用的な画質
・ISO 91200でも良好
・ISO 102400で少し悪化するがそれでも良好だNikonland:Nikon D6 : l'anteprima di Nikonland (test/prova/review/recensione)
とのこと。
キヤノンEOS-1D X Mark IIIと比べると地味なアップグレードとなりましたが、使う人によっては便利機能が追加されている模様。確かに大部分の人はD5で十分なパフォーマンスと言えるかもしれません。とは言え、ファインダーAFの基本性能や瞳検出機能は気になるところ。D850後継モデルが登場するのであれば、是非とも実装して欲しいですねえ。
ライブビューにおける像面位相差AFは非対応、コントラストAFなのでAF速度は期待できません。ただ、レビュワーが述べているように、像面位相差AFに対応したEOS-1D X Mark IIIやα9 IIと比べた時のバンディングノイズに差はありそうですね。ただ、Photons to photosのテスト結果(D5)では基本的なダイナミックレンジが狭いっぽいですが…。
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