本日登場と噂のニコン「Z fc」と思われる製品画像が出回り始めました。さっそくニコンZカメラや競合他社のライバルモデルと見比べてみました。
ニコン「NIKKOR Z 28mm f/2.8 Special Edition」装着時の画像等を追加しました。#噂https://t.co/IDVcAOkSBK pic.twitter.com/Y0LKXq9qtW
— 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) June 28, 2021
ついにZ fcの製品画像が出回り始めましたね。外観は以前にリークされた写真の通りであり、従来のZカメラとは操作体系やデザインが大きく異なっているように見えます。センサーサイズはやはりAPS-Cであり、スペックはZ 50とよく似たものになりそうです。
Z 50との比較
カメラの全高や全幅はよく似ているように見えますが、Z fcはレンズマウントがボディの中心に配置されています。このため、右手でカメラを掴む部分が狭く、グリップは難しそうですね(ただし、Z fc用の追加グリップがあるようです)。
前面に2つのFnボタンを備えているZ 50に対して、Z fcは1カ所のみ。
背面右側のボタンレイアウトは似ているようで大きく異なる。Z 50のタッチボタンが無くなり、代わりにニコン機としては珍しくバリアングルモニタを搭載しています。クラシカルな外観のカメラですが、モニタは意外にも機能的。全体的に見て、これまでのZカメラの中では綺麗にまとまっているように見えます。これでAFジョイスティックを搭載していたら個人的には完璧だったかも。
ファインダーは丸窓を採用。Z 50と比べるとすっきりとした見た目ですが、遮光性はあまり期待しないほうが良いでしょう。社外製の大型アイカップが登場するかどうか…。
カメラ上面は操作体系が大きく異なる部分。
グリップが全くないので大きなレンズとは相性が悪そうです。基本的には小型単焦点との組み合わせが理想的。そしてクラシカルな外観に合わせて、ISO感度ダイヤルやシャッタースピードダイヤル、そして露出補正ダイヤルを搭載しています。露出を意識的にコントロールするには面白いデザインですね。絞りダイヤルはありませんが、右肩の小さな液晶表示で確認できる模様。
また、従来の「P/A/S/M」ダイヤルが無くなっていますが、左肩のレバーで操作することが可能。従来の「絞り優先」「シャッタースピード優先」を選ぶことが出来るので、ISOダイヤルやシャッタースピードダイヤルを無効化することが出来そうですね。絞り優先・シャッタースピード優先で「ISOダイヤルを活かす・活かさない」の設定が出来ることに期待。
静止画と動画の切替はシャッタースピードダイヤル同軸のレバーとして搭載されています。
Z 5との比較
参考までに画像のみ掲載。
富士フイルム機との比較
価格設定を考えるとX-T4よりX-T30かなということで比較。ボディサイズはX-T30と比べると一回り大きく、特にフルサイズ対応のZマウントが無駄に大きく見えます。将来的にニコンがこの大口径マウントをAPS-Cで活かすことができるレンズを投入するのか気になるところ。
Z fcはX-T30のようなフォーカスモードレバーはありませんが、右手で操作可能なFnボタンを搭載しています。X-T30はコマンドダイヤルの押し込みに対応していますが、あれは使い辛いのですよね…誤操作の元(元ユーザーとして)
ボタンの数はZ fcのほうが多いものの、X-T30は押しやすい位置に適切なボタンが配置されているように見えます。そして、多くのボタンがカスタマイズ可能なうえ、背面モニタのフリックによる機能呼び出しにも対応しています。AFジョイスティックの搭載でフォーカスエリアを操作しやすいのがGood。難点はファインダーの位置が低いので、操作時にカメラが窮屈と感じること。
シャッタースピードダイヤルや露出補正ダイヤルを搭載している点で外観はよく似ています。ただし、Z fcはP/A/S/Mを瞬時に切り替えることが出来るレバーを搭載しており、X-T30と比べると撮影シーンに合わせたカメラの設定を切り替えやすくなっています。静止画と動画をレバーで切り替えることが出来るのも良いですね。
ただ、Z fcはドライブダイヤル・ボタンが無いので、機能を呼び出すにはボタンかFnメニューへの登録が必要に見えます。
X-T4との比較
参考までに画像のみ掲載。
Z fcの噂情報まとめ
噂のまとめ
- モデル名:Z fc
・Z fc ボディ
・Z fc 16-50 SLレンズキット
・Z fc 28mm Special Editionキット - DfベースのAPS-Cミラーレス
- スペックはZ 50に近い
- グリップのない非常に薄いカメラ
- グリップ「Z fc-GR1」:18,700円(税込)
- メカニカルなダイヤルと自撮り対応のチルトモニタ
- Dfにインスパイアされたデザイン
- 古いニコンFMと同様の形状と操作性
- シルバー・ブラック・ブラウン
- キットレンズ付きで999ドル
- 新しいAPS-Cミラーレス用レンズは「SE」と冠されている?
・28mm F2.8
・35mm F1.8 - 開発発表中のパンケーキレンズと共に発表される?
・NIKKOR Z 28mm f/2.8
・NIKKOR Z 40mm f/2 - DXレンズはレトロな外観ではなく、お馴染みのNIKKOR Z
- 6月28日に正式発表
- 7月31日がおそらく発売日
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参考:Nikon Df
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