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オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2017.4.9:ページを大きく更新。海外の評価にLenstipレビューの抄訳を追記
  • 2015.12.3:ページを公開

データベース

レンズの特徴

解像力
表現力
機能性
携帯性
価格
  • 防塵防滴仕様
  • マニュアルフォーカスクラッチ構造
  • 深度合成対応
  • L-Fnボタン
  • 専用の純正防水ポート
  • ねじこみ式フィルター装着不可
おススメ度
80%

価格は確かに高いものの、防塵防滴と大口径を持つ超広角ズームの選択肢は2017年現在でこのレンズのみ。マイクロフォーサーズシステムをメインカメラに据えて、耐候性の高い超広角レンズが欲しい場合におススメ。一般的なフィルターを装着出来ない点も考慮すると「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」の方が安価で使いやすい。

購入早見表

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
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防水レンズポート PPO-E04
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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 7-14mm(35mm判換算14-28mm相当)
レンズ構成 11群14枚
防滴処理 防塵防滴機構
フォーカシング方式 ハイスピードイメージャAF (MSC)
画角 114°- 75°
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 0.12倍(35mm判換算0.24倍相当)
最近接撮影範囲 144 x 108 mm
絞り羽枚数 7枚(円形絞り)
最大口径比 F2.8
最小口径比 F22
大きさ 最大径×全長 φ78.9x105.8mm
質量 534g

レンズ構成図

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MTFチャート

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紹介:MFTで唯一の大口径広角ズーム

マイクロフォーサーズ用の全域f2.8を実現した、オリンパスの大口径広角ズームレンズだ。オリンパスのPROシリーズはこの広角ズームと標準・望遠と大三元が揃っている。どの大三元レンズもフルサイズ大三元に比べると圧倒的に小さく、このレンズも例に漏れず小さく機動性に富んだサイズとなっている。

PROシリーズは防塵防滴構造では定評のあるオリンパスらしく、贅沢なシーリングを施して有り、安心の対候性能。簡易防滴ではなく防塵機構と言うことは長 年の使用による塵・カビの胞子などの埃にも強くて安心できる。頑丈な分、競合するパナソニックのレンズよりも200gも重たくなっている点は注意しよう。

PROシリーズの標準ズームである12-40mmf2.8PROにも搭載されている、マニュアルフォーカスクラッチ構造。このレンズにももちろん搭載され ており、シームレスなマニュアルフォーカスを楽しむ事が出来る構造。特に被写体に限りなく近づいてピントを合わせる際はマニュアルフォーカスを使ったピン ポイントな操作がしたくなる場面が多々ある。

さらにレンズマウント部付近には『L-Fnボタン』と呼ばれるファンクションボタンが付いている。ボディ側に『L-Fn』ボタンの設定項目がある が、「そんなのボディについてねえぞ!」って探した方。実はレンズに付いています(付いていないレンズもあります)。基本的にFnボタンに割り当てること が出来る機能をさらに一つ追加できるので便利。

このレンズと比較されるのはPanasonicの『LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH. H-F007014』だ。画質面では突飛な差は見受けられないそうだ。全域f2.8の明るさ、防塵防滴構造、パープルフリンジの抑制度合で差額を埋める価 値を見出せればコチラ。コストパフォーマンス重視なら7-14mmf4を選ぼう。他社レンズを使う場合はボディ側の各種補正機能が十分に働かない可能性は あるのでその点も合わせて確認してくこと。

海外の評価

Admiringlight:優れたパフォーマンスだが逆光耐性がネック

長所:滑らかなズームリングとフォーカスリング・防塵防滴・距離指標を備えたフォーカスクラッチ機構・とても高速で正確なAF・焦点距離と絞り値全域で優れたシャープネス・とても良好な色とコントラスト・広角レンズとしては良好なボケ・歪曲が小さい・多目的な焦点距離

短所:マイクロフォーサーズ用レンズとしては大型・逆光耐性・倍率色収差・RAWで大きな歪曲収差

M.ZUIKO 7-14mm F2.8は多くのユーザーが待ち望んでいたレンズだ。F2.8ズームを完成させる一本であり、説得力のあるパフォーマンスである。レンズは大きく高価だが、優れた性能と焦点距離でとても汎用性がある。

完璧なレンズでは無く、倍率色収差や恐ろしい逆光耐性がネックとなる。倍率色収差は補正可能だが、フレアを克服するのは難しい。フレアを回避しさえすれば優れたパフォーマンスの超広角ズームレンズだ。

PhotographyBlog:PROシリーズの価値を高める一本

このレンズは成長著しいオリンパスPROレンズの価値を高める偉大な製品だ。優れた画質と明るさを持ち、堅牢で耐候性のあるシステムを形成するために役立つ。

中央画質はズームレンジ全域で優れているが、四隅は少なくともF4まで絞り込む必要があるだろう。色収差は十分に補正されているが、周辺減光は問題無い程度に存在する。歪曲はデジタル補正で自動的に修正されている。唯一の懸念材料は従来のネジ式レンズフィルターを装着できないことだ。

このレンズは優れた結果をもたらす耐候性を持った広角レンズを探しているユーザーに最適だ。パナソニックユーザーなら「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0 ASPH. H-F007014」を検討してみては如何だろうか?さらに安価な「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」も一見の価値があるものの、7-14mm PROが提供するクオリティを見逃すのは難しいかもしれない。

Lentip:システムの競争力を高めるレンズだが価格が高すぎる

  • 製造国は中国だ。
  • 後玉はマウント面に固定されており動かない。
  • 25mm幅のズームリングは程よく抵抗感がある。7mm、8mm、9mm、10mm、12、14mmの焦点距離表示がある。
  • 18mm幅のフォーカスリングはMFクラッチ時に90度の回転角で動作する。
  • 解像性能:
    ・このフォーマットにおける最良の単焦点レンズは約80lpmmに達する。フォクトレンダー25mm F0.95や75mm F1.8がそれに当たる)
    ・良像の基準値は44-45lpmmだ。
    ・中央は絞り開放から75lpmmに達し、絞ると80lpmmとなる。ズームレンズとしてはとても高い数値だ。望遠側はやや低下するものの顕著な差ではない。弱点の無い中央フレームには拍手喝采だ。
    ・14mmの隅は絞り開放から良像の基準値を上回るが、中間域ではやや低下するものの良像を維持している。7mm F2.8の画質は褒められたものでは無いが、F4まで絞ると良像となる。
    ・大口径広角ズームで四隅に問題が無いレンズを見つけるほうが難しい。このレンズの問題は深刻なものでは無く、実際のところ7mm F2.8の組み合わせだけだ。
    ・像面湾曲がネット上で指摘されているが、ほとんどの領域は良好だ。7mm F2.8の像高7.5割から外側で影響するのみである。
  • 軸上色収差の補正は完璧では無く、僅かに色づきを確認できる。
  • 倍率色収差は最も高くて7mmの0.09%だ。それでも低?中程度の境界線である。このカテゴリで非難するのは難しい。
  • 球面収差による問題は何もない。
  • 歪曲収差はJPEGでは何の問題も無いが、RAWの7mmでは-8.04%と魚眼レンズのようだ。10mmでも依然としてー2.92%の樽型歪曲だ。14mmで0.34%の糸巻き型となり無視できる数値だ。
  • 歪曲収差の補正前は6mmに近い画角を持ち、補正後に公称値の7mmに近い画角となる。
  • コマ収差は完璧では無く、ズームレンジ全域で目に付く。しかし、その程度は大きいものでは無くいくらか絞ると改善する。
  • 非点収差の平均値は10.4%だ。焦点距離の中間域が悪く、望遠側が最良だ。
  • 玉ボケには非球面レンズの影響が見られる。それでもボケ質はそれほど悪く無い。
  • 周辺減光はRAWの7mm F2.8で-2.27EVとなる。(歪曲補正されていない状態なので四隅の減光が大きい)
  • 逆光耐性は良くない。あらゆる組み合わせでレンズフレアが発生する。このような出目金レンズが逆光に弱いというのは理解できるが、この価格設定と固定フードからもう少しいい結果を期待していた。
  • オートフォーカスはピント領域全域を0.2秒未満で移動する。これは本当にセンセーショナルな結果だ。

長所:防塵防滴のしっかりとした鏡筒、素晴らしい中央の画質、実用的な四隅の画質、倍率色収差が少ない、球面収差の問題が無い、静かで高速で正確なAF、個性的なパラメーター

短所:逆光耐性、RAW形式で歪曲が非常に大きい、古典的なフィルターが装着不可

これはマイクロフォーサーズシステムの競争力を補強する、疑う余地がない面白いレンズだ。非常に広い画角で素晴らしい中央画質と実用的な四隅の画質を持っている。

しかし、逆光耐性の弱さはこのレンズの痛いポイントだ。歪曲はデジタル補正後に画角が大きく変化する訳ではないので、それほど心配するものでは無い。もし歪曲に補正する必要性を感じなければ120°の画角を楽しむことが出来るだろう。他のシステムユーザーが羨ましがるだけの価値はある。

しかし我々の見解としては5000PLN(14万円程度)が適正価格とは思えない。これが最も新しいPROレンズであることは理解しているが、製造国から分かるように生産費用を節約している。これをレンズ価格に反映するべきではないだろうか?

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