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タムロン「200-800mm F6.7」「200-600mm F5.6」を想定したような特許出願

2025年2月6日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。「200-800mm F6.7」「200-600mm F5.6」を想定したような超望遠ズームレンズ向けの光学系実施例を複数掲載しています。

概要

  • 【公開番号】P2025019320
  • 【公開日】2025-02-06
  • 【発明の称】ズームレンズ及び撮像装置
  • 【出願日】2024-11-28
  • 【分割の表示】P 2023010758の分割
    【原出願日】2018-12-28
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】本件発明の課題は、小型軽量であり、且つ、光学性能の高いズームレンズ及び撮像装置を提供することにある。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が普及している。それに伴い、これらの撮像装置の光学系の高性能化、小型化が進み、小型の撮像装置システムが急速に普及してきている。さらに、焦点距離の長い望遠系のズームレンズでは光学系の高性能化と共に小型化に対する要求が特に強い。
  • 【0003】
    そこで、特許文献1には、ズーム比が4倍程度であり、35mm判換算したときの望遠端における焦点距離が600m程度であり、F値が6.3程度のズームレンズが提案されている。当該ズームレンズでは、従来よりも望遠化、すなわち従来よりも長い焦点距離を実現すると共に小型化が図られている。
  • 【0005】
    ところで、特許文献1に開示のズームレンズでは、異常分散性を有する硝材からなる正レンズを用いて第1レンズ群を構成することで高い光学性能を実現している。しかしながら、特許文献1に開示のズームレンズは、ズームレンズユニット全体の小型化及び軽量化の点では十分ではなかった。望遠系のズームレンズでは、第1レンズ群を構成するレンズの径は大きく、正レンズの場合は厚い。また、異常分散性を有する硝材は高価であり、比重も大きい。そのため、第1レンズ群に異常分散性を有する正レンズを配置すると、コストが嵩むと共に重くなる。さらに、第1レンズ群が重くなると、変倍の際に第1レンズ群を光軸に沿って移動させるための駆動機構も大型化し、ズームレンズユニット全体も大型化し、重くなる。
  • 【0006】
    そこで、本件発明の課題は、小型軽量であり、且つ、光学性能の高いズームレンズ及び撮像装置を提供することにある。

実施例1

  • 焦点距離:205.426-774.302
  • F値:6.583
  • 半画角:6.008-1.586
  • 像高:21.633
  • 全長:415.348

実施例2

  • 焦点距離:204.385-583.896
  • F値:5.704-5.706
  • 半画角:6.042-2.103
  • 像高:21.633
  • 全長:354.884

キヤノン「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」や噂のソニー「FE 400-800mm F6.3-8 G OSS」と比べて望遠側の開放F値が明るめ。「800mm F6.7」「600mm F5.6」を利用できることを考えると、比較的大きく、高価なレンズとなりそう。

タムロン Di III シリーズの超望遠ズームレンズと言えば「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」で、500mm以上の焦点距離をカバーするレンズはラインアップしていません。今回の実施例が商品化される可能性は低いと思いますが、タムロンが何らかの超望遠ズームレンズを検討しているのかもしれませんね。

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