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シグマ 18-50mm F2.8 DC DN RF レンズレビューVol.2 遠景解像編

シグマ「18-50mm F2.8 DC DN RF mount」のレビュー第二弾を公開。遠景解像で弱点と言えるポイントが無く、F2.8から使い勝手の良い結果が得られる便利なレンズに仕上がっています。

今回の簡易的なまとめ

Eマウント版でのレビューと同じく、ズーム全体で大きな欠点のない解像性能。少なくともEOS R7の3000万画素では極端に画質が低下するポイントが存在せず、絞り開放から実用的な結果を得ることができます。望遠側ではピークの性能が低下するものの、欠点と言えるほどソフトな画質でもありません。

販売価格やF2.8の大口径ズームであること、サイズや重量を考慮するとおススメしやすいレンズ。ズームレンジの広い「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」と見比べてみると、周辺や隅の結果がより良好。18-150mmも悪くない結果が得られていますが、標準域のズームレンズでベストを尽くしたい場合は18-50mm F2.8がおススメ。

As with the review of the E-mount version, the resolution performance of the entire zoom is without major flaws. At least at 30 megapixels on the EOS R7, there is no point of extreme image quality degradation, and practical results can be obtained from the widest aperture. At the telephoto end, peak performance declines, but the image quality is not so soft as to be a drawback.

Considering the selling price, the fact that it is a large aperture zoom at f/2.8, and its size and weight, this lens is easy to recommend. When compared to the RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM, which has a wider zoom range, the results at the periphery and corners are better; the 18-150mm does not have bad results, but if you want the best in a standard zoom lens, we recommend the 18-50mm F2.8.

18-50mm F2.8 DC DN RF mountのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2024.7.11
  • カメラ:EOS R7
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE スポット測光
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CC
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ

18mm

フレーム周辺に倍率色収差の影響が見られる以外はF2.8から非常に良好。単焦点ほどの切れ味ではないものの、中央から隅まで良好なシャープネス・コントラスト。絞ってもほとんど変化ありません。

中央

周辺

四隅

24mm

18mmとよく似た傾向ですが、倍率色収差が良く抑えられています。中央から周辺までの結果は18mmよりもわずかに良好。隅はF2.8で僅かにソフトですが、F4~F5.6まで絞ると改善します。

中央

周辺

四隅

28mm

24mmとほぼ同じ。

中央

周辺

四隅

35mm

広角側と比べると細部のコントラストが僅かに低下。ただし中央から隅までの画質は均質性が高い。F5.6のピークに向けて、絞ると少し改善します。

中央

周辺

四隅

50m

35mmと同じ傾向で、画質の低下はありません。中央から隅まで均質性が高く、ズームレンズにありがちな望遠端における落ち込みは無し。ただし、他の焦点距離と比べると解像性能のピーク値が低いように見えます。

中央

周辺

四隅

まとめ

Eマウント版でのレビューと同じく、ズーム全体で大きな欠点のない解像性能。少なくともEOS R7の3000万画素では極端に画質が低下するポイントが存在せず、絞り開放から実用的な結果を得ることができます。望遠側ではピークの性能が低下するものの、欠点と言えるほどソフトな画質でもありません。単焦点レンズ並の切れ味ではないものの、安定感のある性能。癖が無く使いやすい。販売価格やF2.8の大口径ズームであること、サイズや重量を考慮するとおススメしやすいレンズ。今のところ競合製品は存在しません。

ズームレンジの広い「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」と見比べてみると、18-50mm F2.8の周辺や隅の結果がより良好。18-150mmも悪くない結果ですが、標準ズーム域でベストを尽くしたい場合は18-50mm F2.8がおススメ。

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作例

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