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シグマ 18-50mm F2.8 DC DN RF レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

シグマ「18-50mm F2.8 DC DN RF mount」のレビュー第六弾 周辺減光・逆光編を公開。極端な影響は見られないものの、どちらも平凡なパフォーマンスという印象。価格やサイズを考慮すると健闘していると言えるかもしれません。

今回の簡易的なまとめ

周辺減光はレンズ補正を適用可能ですが、ズーム両端のF2.8で少し目立ちます。補正込みで気にならない程度であり、補正無しの場合は1~2段絞りたいところ。もちろん、周辺減光がプラスに働く場面もあると思うので、状況に応じて補正のオンオフを選ぶと良いでしょう。個人的には常時オンですが…。

Vignetting can be corrected using lens correction, but it is noticeable at F2.8 at both ends of the zoom. It is not noticeable when corrected, but if not corrected, you may want to stop down by one or two stops. Of course, there are also situations where vignetting works positively, so it is a good idea to choose whether or not to use correction depending on the situation. Personally, I always use it...

逆光耐性を端的に言えば平凡。特に強く無いものの、弱くもなし。強い光源をフレームに入れるとゴーストが発生する場合がありますが、このレンズに限った話ではありません。この価格帯の大口径ズームとしては健闘しているかもしれません。一つ言えることは、フレアやゴーストのリスクを負っても、綺麗な光条が得られる可能性は低い。

To put it simply, the lens's resistance to backlighting is mediocre. It's not particularly strong, but it's not weak either. If you include a strong light source in the frame, you may get some ghosting, but this is not limited to this lens. It may be doing well for a large-aperture zoom in this price range. One thing is for sure: even if you take the risk of flare and ghosting, the chances of getting a beautiful light streak are low.

18-50mm F2.8 DC DN RF mountのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

18mm

ピント位置に関わらず、F2.8でやや目立ちます。F5.6まで絞ると改善しますが、最短撮影距離では四隅にしつこい減光効果が残っています。

35mm

広角端や望遠端と比べると影響は軽微。絞るとほぼ問題ありません。

50mm

他の焦点距離と比べると撮影位置によって減光の影響が変化。最短撮影距離では問題ないものの、無限遠側のF2.8ではかなり目立ちます。幸いにもF5.6まで絞ると大幅に改善します。

逆光耐性・光条

18mm

強い光源を正面から受けるとやや目立つフレアが光源付近に発生。(センサー前面の)カラーフィルターの反射と思われ、絞ると点光源に変化します。カラーフィルターの影響を分けてチェックすると、若干のゴーストが発生していることが分かります。光源を隅に移動させるとフレアやゴーストの影響は軽微。ただし、小絞りではゴーストが僅かに発生。

50mm

全体的に18mmと同じ傾向。大きな変化はありませんが、ゴーストが僅かに発生しにくくなっているように見えます。

光条

最小絞りまで絞ったとしても先細りしない分散するタイプの描写。また、回折の影響を避ける絞り値では光条がほとんど発生していません。このレンズで光条はあまり期待しないほうが良いでしょう。

まとめ

周辺減光はレンズ補正を適用可能ですが、ズーム両端のF2.8で少し目立ちます。補正込みで気にならない程度であり、補正無しの場合は1~2段絞りたいところ。もちろん、周辺減光がプラスに働く場面もあると思うので、状況に応じて補正のオンオフを選ぶと良いでしょう。個人的には常時オンですが…。逆光耐性を端的に言えば平凡。特に強く無いものの、弱くもなし。強い光源をフレームに入れるとゴーストが発生する場合がありますが、このレンズに限った話ではありません。この価格帯の大口径ズームとしては健闘しているかもしれません。一つ言えることは、フレアやゴーストのリスクを負っても、綺麗な光条が得られる可能性は低い。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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