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90mm F/2.8 Di III MACRO VXD レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

タムロン「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」のレビュー第六弾 周辺減光・逆光編を公開。無限遠側の周辺減光がやや目立ちますが、少し絞れば急速に改善。逆光についても大きな問題はありません。

今回のまとめ

マクロレンズを使ったF2.8の遠景撮影はほとんど機会が無いと思います。あったとしても、絞ったりカメラ内補正を使用することで周辺減光のリスクは軽減することが可能。周辺減光補正は時としてノイズの増大に繋がりますが、それが問題になることは少ないはず。

I think there are very few opportunities to take long-distance shots at F2.8 using a macro lens. Even if there are, you can reduce the risk of vignetting by stopping down or using in-camera correction. Vignetting correction sometimes leads to an increase in noise, but this is unlikely to be a problem.

90mm F/2.8 Di III MACRO VXDのレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

周辺減光はF2.8からほとんどありません。ただし、マクロ撮影時は得られる光量が低下するため、無限遠と比べて2段程度のシャッタースピード低下、もしくはISO感度が伴います。(同じ露出結果を得たい場合)

無限遠

F2.8の絞り開放では周辺に目立つ減光効果が発生。これを改善するためにはF5.6付近まで絞る必要があります。Adobe Lightroomで手動修正する場合、スライダーで+70-80の調整値が必要。

逆光耐性・光条

中央

光源付近のフレアは良く抑えています。ゴーストの抑制は完璧と言えないものの、まずまず良好。絞っても大きな変化はありません。

周辺

光源をフレーム隅に移動した場合、フレア・ゴーストの問題はほとんど発生しません。

光条

タムロンレンズとしては珍しく、偶数絞りの絞り羽根を採用。光条の数が少なく、すっきりとし、先細りする見栄えの良い描写。F8まではやや分散しているため、シャープな光条が得たい場合はF11まで絞ると良いでしょう。

まとめ

マクロレンズを使ったF2.8の遠景撮影はほとんど機会が無いと思います。あったとしても、絞ったりカメラ内補正を使用することで周辺減光のリスクは軽減することが可能。周辺減光補正は時としてノイズの増大に繋がりますが、それが問題になることは少ないはず。

逆光耐性に関しても大きな問題はありません。ポートレート撮影時にフラッシュでゴーストの影響があるかどうか。イルミネーション程度の光源であれば、ゴーストの心配は全くありませんでした。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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