ニコンZシステムが発表され、高画素センサーモデル「Nikon Z 7」とバランスモデル「Nikon Z 6」が同時に登場しましたね。Nikon Z 6は2400万画素フルサイズセンサーを搭載し、価格的にソニー「α7 III ILCE-7M3」と直接競合するカメラです。
そこで今回は「α7 IIIとNikon Z 6とどちらが買いか?」をα7 IIIユーザーとして考えてみたいと思います。
Index
α7 IIIは無難な選択肢
ざっと比較して感じたことは「α7 III強し」と言うこと。この価格設定でここまでやられるとニコンはやり辛いだろうなあ。
2013年にフルサイズミラーレスを始動したソニーα7シリーズは今年で5年目を迎えます。
当然ながらレンズは充実し、不満なポイントは初代から徐々に改善し、解消されつつあります。
さらに”ほぼ出し惜しみの無い”3世代目で人気に拍車がかかり、サードパーティの参入も増え勢いがあるシステム。
正直なところ、Nikon Z 6と迷っているくらいであればSony α7 IIIがおススメできるかなと…。それでもNikon Z 6が気になるのであれば以下を読み進めていきましょう。
外観比較
正面
全体的に形状は似ていますが操作性で大きく異なるポイントが2つ、潜在的に差が出てくるポイントが1つ。
- Z 6はカメラグリップからレンズマウントまでの空間が広い
- Z 6は右手薬指で操作できるFnボタンを2カ所備えている
- Zカメラのマウントがやたらデカい
グリップ-レンズマウントの空間
上記2点はソニーα7で以前から言われている問題であり、未だしっかりとは解決されていません。特に大口径レンズや望遠レンズなど太めのレンズを装着するとグリップとレンズの隙間がとても狭くなります。
手や指が小さいとあまり問題とは感じないかもしれませんが、体格が大きい海外のレビュワーでよく目にするポイント。
Fnボタンの存在
グリップ付近の空間にゆとりがあるためかZ 6は薬指や中指で操作できるFnボタンを二つ設置しています。これはニコン一眼レフにも存在するボタンなので馴染みのある人も多いかと思います。
α7系では基本的に中指と薬指が暇してるのでこの差はかなり大きい。特にα7には便利な一時呼び出し機能が多いので「ココにFnボタンあればなぁ…」と思った場面は数知れず。
Zシステムのレンズマウントが大きい
もともと2010年に発表されたNEXシステム(フルサイズより小さいAPS-Cセンサーカメラ)であり、2013年に登場したフルサイズα7システムはこのマウントに準じた規格となっています。
一方でニコンZシステムは当初からフルサイズセンサーを想定した規格となっており、レンズ設計の自由度を高めた大口径マウントとなっています。これを裏付けるかのごとく、同時発表されたレンズ群はフレーム隅まで画質低下の少ないMTFですね。
注意点はニコンが情報を開示していないため、サードパーティはリバースエンジニアリングでの開発を余儀なくされること。また、サードパーティ製レンズが出てきたとしてもユーザーがボディとの互換性を心配しなければならない事態となる。
その点、ソニーEマウントはオープンなマウント。社外製レンズでもボディ側でレンズ補正が出来ようできたり、ボディ側からのファームウェアップデートに対応できる強みを持っています。
背面
バランス良くまとまったソニーαのボタンレイアウト
Z 6と比べてとても無難なデザインで特に強く非難すべきポイントはありません。
全体的にカスタマイズの自由度が高く、背面ホイールも備え使い勝手が良いです。敢えて挙げるとするならば…
- レバー形状:陥没しており少し使い辛い
- メニュー画面で「戻る」の役割を持つボタンがカメラ左上に存在する
と言ったところ。
斬新なボタン配置で慣れるまで時間がかかりそうなZカメラ
なかなか斬新なボタンレイアウトとなっているのがZカメラ。
特にカメラ右下に集約された4つのボタンは実際に使ってみないとちょっと言及し辛いデザインですね。ファインダー見ながら操作するにはかたまり過ぎじゃないの?とは思います。
また、DISPボタンと同軸の静止画/動画切替レバーは「この一等地にこの機能をつけたか…」とモッタイナイの一言。せめてニコン一眼レフの「AF/MFレバー+AFモードボタン」なりオリンパスのように「Fnレバー」にするなり出来なかったのでしょうか…。
上面
洗練されたデザインのZ 6
背面のボタンレイアウトは正直困惑しているものの、カメラ上面のデザインは好印象。
α7のC1/C2はカメラをグリップした状態だと指が掛かりにくく押し辛い。それと比べるとZ 6のシャッター周辺ボタンは一眼レフと酷似しておりとても押し易そうです。
また、α7のMODEダイヤルは右手からグリップを離して摘まめばいいのか、無理して左手で回せばいいのか悩ましい配置と大きさ。一方でZ 6は右手でカメラをグリップしまま自然な流れで左手でモードダイヤルを操作出来ます。
さらにα7のように遊ばせているスペースが無く、開けた空間にサブモニタを実装しています。実際に活用するか?と言うと微妙ですが…。
サイズ
ボディサイズはZカメラのほうが少し大きい。そして大口径マウントを活かした単焦点レンズは画質と引き換えに太くて大きいレンズとなっているようです。
画質は置いておくとして、コンパクトで取り回しが良いのはα7ですね。
スペック比較
センサー
α7 III | Z6 | |
センサー | 裏面照射型 | |
有効画素数 | 2420万 | 2450万 |
ローパスフィルター | あり | |
手振れ補正 | 5軸5.0段 | 5軸5.0段 |
備考 |
裏面照射型2400万画素CMOSセンサー
どちらも似たようなイメージセンサーを搭載しています。
これが全く同性能かどうかは今後の情報を待たなければなりませんが、同時期に登場したカメラですので似たような結果となるのではないかなと予想しています。
有名なベンチマークサイトによりα7 IIIのテストは既に終了しており、それによると見事な低照度性能(高感度ノイズ耐性)とトップクラスのダイナミックレンジを持っているとのこと。Nikon Z 6もこれと似たパフォーマンスになりそうですね。
どちらも「ローパスフィルター搭載」とは言及されていませんが、他機種では明文化されている「ローパスフィルターレス」の文字が無いのでおそらくローパスフィルター搭載モデルかと。
5軸5.0段のセンサーシフト式手振れ補正
どちらも5軸5.0段の手振れ補正を実装。電子接点の無いアダプター経由のレンズでも3軸手振れ補正を利用可能。
処理エンジン・記録形式
α7 III | Z6 | |
画像処理エンジン | BIONZ X | EXPEED 6 |
RAW出力 | ・14/12bit ・圧縮 ・非圧縮 |
・14/12bit ・ロスレス圧縮 ・圧縮 ・非圧縮 ・L/M/S対応 |
記録メディア | SD/HC/XC MS PRO DUO ・UHS-I/II対応 |
XQD |
記録メディアスロット | 2 | 1 |
備考 | TIFF出力 |
ニコンはロスレス圧縮を選択可能
ソニーのRAWが圧縮・非圧縮の2択に対して、ニコンはロスレス圧縮やM-RAW/S-RAWという選択肢が存在します。
M-RAW/S-RAWは画質に影響があるためあまりおススメしますが、ロスレス圧縮は画質への影響を少なくしてファイルサイズを小さくすることが可能です。
XQDカード1スロット
Zカメラで注意すべきポイント。メディアスロットがSDカードに対応していないため、流通量や種類が限られているXQDカードを使う必要があります。
特にファイルサイズが大きくなるZ 7で大量に撮影しようと思っている人は高価なXQDカードを複数用意する必要があります。
ただし、将来的に「CFexpressカード(Type B)」を対応する予定とのこと。
露出制御
α7 III | Z6 | |
測光方式 | ・マルチ ・中央重点 ・スポット ・画面全体平均 ・ハイライト重点 |
・マルチパターン ・中央部重点 ・スポット ・ハイライト重点 |
測光範囲 | -3?20 | -4?17 |
ISO感度 | 100?51200 | |
拡張ISO感度 | 50/204800 | |
露出補正 | ±5 | |
フリッカー低減 | 対応 | |
備考 |
ほぼ似たパフォーマンスだが…
センサーの項目で述べた様にISO感度に関するパフォーマンスは似た部分があるようです。
ただし、画像処理エンジンが異なるため部分的に差が生じているみたいですね。やや暗所に強い測光であるEXPEEDに対して、BIONZ Xはハイライト側に強くなっています。
画面全体平均測光
ソニーはニコンと似たような測光方式に加えて、画面全体平均測光を使うことが可能です。公式の言葉を借りると…
画面全体の明るさを平均して測光します。構図変化に対してAEが安定しやすくなり、AE動作の予測が容易になります。
とのこと。
オートフォーカス
α7 III | Z6 | |
ファインダーAF方式 | ハイブリッド | |
ライブビューAF方式 | ||
測距点(位相差) | 693点 | 273点 |
測距点(コントラスト) | 425点 | 不明 |
クロス測距点 | ー | ー |
F8対応点 | 693点 F11対応 |
ー |
測距輝度範囲 ファインダー | -3?+20EV | -2?19 -4?19* |
測距エリア選択モード | ・ワイド ・ゾーン ・中央 ・フレキシブル(S/M/L) ・拡張フレキシブル ・ロックオン ・瞳AF |
・ピンポイント ・シングル ・ダイナミック ・ワイド (S/L) ・オート |
追従特性 | ・追従感度 | ・AF速度 ・追従感度 |
備考 |
オートフォーカスの基本性能は圧倒的にα7 III
測距点の密度、低照度AF、F11対応、AF-C瞳AF実装などなど、全方位的にα7 IIIが優れています。
一方のZ 6は瞳AFが無かったり、暗所でのAFパフォーマンスが見劣りしたりします。ニコンミラーレス初号機と言うこともあって仕方のない部分があるものの、今後のブラッシュアップに期待したいですね。
瞳AFが無い
Zカメラは各社でメジャーとなりつつある瞳AFに非対応。キヤノンも重い腰を上げてEOS Kiss MでAF-S対応したことを考えるとニコンは少し焦った方が良いのではないかなと。
特に中距離から確実に検出するα7第3世代や人体認識AFを搭載した最新LUMIXなどと比べるとやや物足りない。ロードマップでF1.2のような被写界深度の浅い大口径レンズを載せているのですから瞳AFの重要度は高いはず。
ただし、DPREVIEWのテスト動画を見る限りではカジュアルユースとしては十分なパフォーマンスを持っているかもしれません。
シャッター・ドライブ
α7 III | Z6 | |
シャッター速度 | 1/8000?30秒 | |
電子シャッター速度 | 1/8000?30秒 | |
フラッシュ同調速度 | ?1/250秒 | 1/200 |
高速連続撮影 AF-S | ?10コマ/秒 | ?12コマ/秒 |
高速連続撮影 AF-C | ?10コマ/秒 | 5.5コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | ・RAW:89 ・非圧縮RAW:40 |
・圧縮RAW:43 ・ロスレスRAW:43 ・非圧縮RAW:34 |
低速限界設定 | 対応 | |
備考 |
連写性能はα7 IIIが有利
α7シリーズは3世代目でシャッタユニットに飛躍的な進化がありました。メカシャッターを使用しつつも10コマ秒の高速連写に対応し、追従AF/AEも可能。これはAPS-C/DX一眼レフのハイエンドモデルに匹敵する速度です。
Z 6はAF/AE固定(AF-S)でこそ12コマ秒と高速ですが肝心の追従AF/AE時は5.5コマ秒まで低下します。
さらにバッファ深度の違いが大きく、特に圧縮RAWを使用した時のバッファには大きな差があります。
ファインダー
α7 III | Z6 | |
方式 | 0.5型 OLED | |
解像度 | 236万dot | 369万dot |
視野率 | 100% | |
アイポイント | 18.5mm | 21mm |
倍率 | 0.78倍 | 約0.8倍 |
フォーカシングスクリーン | ・電子式 ・3分割 ・方眼 ・対角+方眼 |
|
フレームレート | 60 fps | 60 fps |
Z6のコスパ良好
Nikon Z6の価格帯としては贅沢なファインダー仕様(高解像・高倍率)となっています。これはライバルモデルα7 IIIと比べてもかなり良好なパフォーマンス。
高倍率・高解像と言うこともありマニュアルレンズが使いやすそうですね。これまではα7 II・IIIがオールドレンズの母艦となることが多かったですが、Nikon Z 6はさらに魅力的な選択肢となるかもしれません。
モニタ
α7 III | Z6 | |
形式 | TFTカラー | |
解像度 | 92万dot | 210万dot |
サイズ | 3.0型 | 3.2型 |
可動方式 | チルト ・上:107° ・下:41° |
チルト |
タッチパネル | 対応 | |
備考 |
高解像なZ 6のモニタ
94?140万ドットが一般的なモニタ解像度ですが、Z 6は異例の210万ドットモニタを採用しているようです。
α7 IIIと比べると解像度が倍ほど違うので目に見えて差が分かるかもしれませんね。
タッチパネルの使い勝手はZ 6が良好
メニューやFnメニューでタッチ操作が出来ないα系と比べて、Zカメラは幅広いタッチ操作に対応しています。特にiメニューで使えるのは便利ですね。
ただし、タッチパッドAFには対応していません。
動画
α7 III | Z6 | |
映像記録方式 | ・MPEG-4 AVC/H.264 | |
音声記録方式 | ・LPCM ・Dolby Digital |
・LPCM ・AAC |
記録形式 | ・XAVC S ・AVCHD |
・MOV ・MP4 |
4K | ?30p | |
FHD | ?60p 100Mbps | ?120p |
ハイスピード | ・?FHD 60p ・?120fps |
・FHD 30p ×4 |
外部出力 | 4K 4:2:2 8bit | 4:2:2 10bit |
タイムラプス | ー | ?4K 30p |
手振れ補正 | ・レンズ ・センサーシフト |
・電子式 ・センサーシフト |
撮影機能 | ・ガンマ表示アシスト ・TC/UB ・ゼブラ ・ピーキング ・AF駆動速度 |
・TC ・ゼブラ ・ピーキング |
連続撮影時間 | 29分 | |
備考 | ・S-Log2/3 ・HLG ・FF時 全画素 |
・N-LOG ・FF時 全画素 |
4:2:2 10bit出力対応のZ 6
基本仕様はα7 IIIと似ていますが、HDMI出力でさらに情報量の多い4:2:2 10itに対応しています。
これは動画メインの人にとっては魅力的なパフォーマンスですね。しかし、動画用レンズや周辺アクセサリが充実したα7システムにZシステムが追い付くのはまだまだ先のように感じます。
作画機能
α7 III | Z6 | |
HDR撮影 | 対応 | |
多重露光 | ー | ・加算 ・加算平均 ・比較明合成 |
インターバル撮影 | ー | 対応 |
高解像撮影 | ー | |
ブラケット | AE/WB/DRO | AE/WB/ADL |
ボディ内RAW現像 | ー | 対応 |
レンズ補正 | ・周辺光量 ・倍率色収差 ・歪曲収差 ・回折補正 |
・周辺光量 ・倍率色収差 ・歪曲収差 ・回折補正 |
仕上がり設定 | ・13種 ・PP1-10 ・カスタム6枠 ・コントラスト±3 ・彩度±3 ・鮮鋭度±3 |
・輪郭協調 9段 ・明瞭度±5 ・ミドルレンジS ・コントラスト±3 ・明るさ±2 ・彩度±3 ・色相±3 ・フィルター ・調色 (各0.25段で調整可) |
ホワイトバランス | ・オート 3種 ・太陽 ・日陰 ・曇天 ・電球 ・蛍光灯 4種 ・フラッシュ ・色温度 (2500?9900) ・色フィルター ・カスタム 3枠 ・水中オート |
・AWB 3種 ・自然光オート ・電球 ・蛍光灯 7種 ・晴天 ・フラッシュ ・曇天 ・日陰 ・マニュアル 6枠 ・色温度 (2500?10000) |
DR補正 | ・5段階 | 4段階 |
デジタルフィルター | ・8種 | 20種 |
微調整が可能な仕上がり設定(ピクチャーコントロール)
個人的にニコンシステムのおススメポイント。
ソニーの「シャープ・コントラスト・彩度」と比べて種類が豊富で微調整が可能です。特に他社には無い「明瞭度」や新実装された「ミドルレンジシャープネス」が特徴的ですね。
カメラのJPEG出力を多用している方ならコダワリの仕上がりを楽しめると思います。
作画機能が豊富
ボディ内アプリ非対応となり、多くの内蔵撮影機能を手放したα7第3世代と比べ、カメラ単体での撮影機能はZカメラが多い。
特にEXPEED 6となったことで豊富なデジタルフィルターに対応し、回折補正やミドルレンジシャープネスと言った機能が追加されています。
インターフェース・搭載機能
α7 III | Z6 | |
映像/音声出力・デジタル端子 | USB 3.1 ・Micro B ・Type-C |
USB 3.0 ・Type-C |
特殊端子 | ー | |
シンクロ端子 | ー | |
HDMI | D | C |
外部マイク入力端子 | 3.5mm | |
ヘッドフォン端子 | 3.5mm | |
リモコン端子 | USB Micro B | WR-1 / WR-R10対応 |
ワイヤレスリモコン | RMT-DSLR2 | |
WiFi | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n/a/ac |
Bluetooth | 4.1 | 4.2 |
NFC | あり | ー |
GPS | ー | |
電子水準器 | 2軸 | |
防塵防滴 | 対応 |
α7 IIIは2つのUSB端子を持ち給電対応
USB-C端子とMicro B端子を持ち、どちらからでも充電できる上に外部給電にも対応しています。
このため「外部給電しつつレリーズケーブルでインターバル撮影」と言う芸当も可能な凄いカメラ。
アクセサリーさえ揃えてしまえばインターバル撮影はNikon Zよりも使いやすそうですね。
Z 6はWiFi ac規格に対応
WiFiの通信規格で従来と比べてより高速通信に対応しています。
D850までは11nにも対応していなかったのですが、ここにきて急にしっかり対応したようですね。
ニコン・ソニーどちらもキヤノンやパナソニック「電源オフからの画像転送操作」には対応していません。
ボディ・電源
α7 III | Z6 | |
バッテリー | NP-FZ100 | EN-EL15b |
USB充電 | 対応 | 対応 |
USB給電 | 対応 | ー |
撮影可能枚数 | 610コマ | 310コマ |
ボディ | マグネシウム合金 | マグネシウム合金 |
大きさ | 126.9 x95.6 x73.7mm |
134 ×100.5 ×67.5mm |
質量 (CIPAガイドライン) | 650g | 675g |
質量 ボディのみ | 565g | 585g |
使用温度 | 0℃?40℃ |
Z 6のバッテリーは一眼レフカメラ用と同規格だが…
一眼レフカメラからの移行を狙ってかEN-EL15系のバッテリーを使います。モデルは一つ新しくUSB充電に対応した「EN-EL15b」。「EN-EL15a」も使用可能ですが、USB充電には対応していないため充電には専用チャージャーを使う必要があります。
さらにバッテリーあたりの撮影可能枚数はα7 IIIの半分程度と短いです。比較して予備バッテリーの必要性が高い点は注意したほうが良いでしょう。
Z 6はマグネシウム合金ボディだがα7 IIIは背面がプラスチック
Zカメラは前から後ろまでマグネシウム合金ボディですが、α7 IIIはフロントとトッププレートのみ。背面はプラスチックパーツとなっています。
α7 IIIもなかなか良好な仕上がりですが、全体的な強度としてはZ 6のほうが良好と言えるでしょう。
まとめ
ゼロスタートならα7 IIIがおススメ
ここがおススメ
- 定評のあるセンサー・AF性能
- 高速連写性能
- 追従対応の瞳AF
- 充実したFE対応レンズ群
- 周辺アクセサリーが充実した動画撮影
- USB給電・充電対応のデュアル端子
- ミラーレスとしては持続能力が高いバッテリーライフ
全体的にパフォーマンスが高く、素直におススメできるソニーのスタンダードクラス。否定すべきポイントが少ないので、Nikon Z 6と比べて漠然と悩んでいるのであればコチラで間違いないはず。
Nikon Z 6と比較して注意すべきはグリップ周辺の使用感やファインダー・モニターの見え味のみ。
既に広角?望遠までレンズのラインナップが充実している上に比較的安価なサードパーティ製レンズも多い。レンズ資産無しのゼロスタートでフルサイズミラーレスを始めるならコチラ。
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割高だが一部の使い勝手を重視するとNikon Z 6
ここがおすすめ
- 大口径Zマウントのポテンシャルへ先行投資
- 大型高解像のEVFと背面モニタ
- 使い勝手の良いグリップと周辺レイアウト
- 自由度の高いピクチャーコントロールと豊富なデジタルフィルター
- アダプター経由で豊富なFマウントレンズ群
- マグネシウム合金の堅牢なボディ
カタログスペックはα7 IIIと比べて見劣りするものの、グリップ周りやファインダー・モニタなど、実際の撮影体験における快適さはNikon Z 6のほうが有利と感じる。
ただし、AF・連写・バッテリーライフなどシチュエーションによっては明らかに差が出るかもしれないポイントが多い。さらに静止画にせよ動画にせよレンズや周辺アクセサリが乏しいためサードパーティを含めて充実するまでに時間がかかるはず。
ニコンの自由度が高いピクチャーコントロールやデジタルフィルターが好みでJPEG出力がメインだったり、長い目で見て大口径Zマウントのポテンシャルに投資できるのであればあり。
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