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Nikon Z7が登場した今、まだNikon D850は買いのカメラか?両機をじっくり比較する

更新日:

Nikon Z 7は”買い”なのか?

ついにニコンから新しいZシステムとミラーレス「Z 7・Z 6」が正式発表されました。内径が小さかったニコンFマウントと比べ、”画質最優先”の遥かに大きいレンズマウントを持つカメラです。

堅牢なボディデザイン、高密度・広範囲をカバーする像面位相差AFシステムやF0.95と超大口径レンズ、そして4K UHDに4:2:2 10bit 外部出力など全方位に向けて力を入れているように感じます。

しかし、いざ店頭に値札付きで並び始めるとZ 7は40万円前後の価格設定(D850は初値36万円程度)。「あれ、ちょっと高すぎやしないか?」と感じている人も多いはず。

そこで今回は「今買うならNikon Z 7なのか?D850なのか?」をD850ユーザーであり、Z 7(24-70+FTZキット)を予約した身として記事を書いてみたいと思います。

Nikon D850は買い

まず最初にこれだけは言っておきましょう。

D850を使ってNikon Z 7を予約した身で言うのもなんですが、コストパフォーマンスや使い勝手などのバランスはNikon D850のほうが圧倒的に良好です。一眼レフとしての完成度が非常に高いカメラです。

もしもあなたが一眼レフとミラーレスで迷っているような状態なら、今はD850がおススメです。

しかし「それでもNikon Z 7を使ってみたいんだよ!」と言う魅力的な部分もあるので以下に書き連ねていきましょう。

Z 7とD850の徹底比較

カメラのサイズを見比べる

D850はデカい・重い

Z 7 D850
大きさ 134×100.5×67.5mm 146×124×78.5mm
質量 (CIPAガイドライン) 675g 1005g
質量 ボディのみ 585g 915g

まず大前提となるのがカメラのサイズ。

D850はフルサイズ一眼レフの中でも大柄なボディ。ミラーレスのZ 7と比べて横幅で1cm奥行で2.5cm全高で1cmほど大きいカメラです。

特にカメラ全高はバッグへの収まり具合に大きく影響するため気になるポイントと言えるでしょう。特に家族で出かける時の小さなカメラバッグには収まりの悪いカメラでした。

加えてとても重たいカメラ。

SDカードやバッテリーを含めると1Kgを超えてしまいます。さらに重戦車とあだ名がつく「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」を装着すると総重量2Kgを超えてしまいます。日常的に運用するには少し重すぎると感じることでしょう。

D850と比べるとZ 7は軽量なカメラ(ミラーレスの中では比較的重たい方だが)。軽量なレンズが充実すれば、将来的にシステムの軽量化を図りたい人にとって魅力的な選択肢と成るはずです。

奥行や幅は大差なし

上から見るとそこまでサイズ差を感じません。これはZ 7のファインダーが後ろへ突出しているため。

ボディの厚みはD850が圧倒的に大きいですが、カメラバッグへ垂直に収納する場合はあまり差を感じないはず。

レンズ装着時のサイズ感は互角

「ではレンズを装着したまま収納するとどうか?」と言うとご覧の通り。ズームレンズはD850側が24-120mmと24-70と比べて一回り大きくなっているのは仕方のないことでしょう。

50mm F1.8は一眼レフ用レンズと比べて大きい。NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sが防塵防滴・光学性能を追求したレンズなので仕方ありませんが、結果的に一眼レフと比べてサイズ的な優位性がありません。

操作性を見比べる

操作性の大きな違い

  • カメラグリップのサイズ
  • 露出モードの選択方法
  • AF/MFモード切替の方法
  • レリーズモードの選択方法
  • iメニューのシステム
  • 光学ファインダーと電子ビューファインダー

カメラグリップはサイズが一回り違う

カメラグリップの違いは一目瞭然、サイズ差が圧倒的ですね。大きなボディのD850は男性の手でしっかり掴むことが出来るとても大きなグリップです。

一方のZ 7はミラーレスとしてはしっかりしたグリップですが、一眼レフと比べると小指があまりがちとかんじるかもしれません。

露出モードの選択方法

ボタンを押しながらコマンドダイヤルでMODEセレクト(俗に言う四葉ボタン式)が可能なD850に対してZ 7は一般的なMODEダイヤルを採用しています。

視覚的に分かりやすく、電源オフ時でも操作しやすい反面、右手のみで素早くMODE操作をすることは出来ません。(D850はボタンカスタマイズで右側ボタンに設置可能)好みの問題ですが、個人的には四葉ボタン式が良かったなと(別に四葉形状じゃなくても良いのですが)。

AF/MFモード切替の方法

ニコン一眼レフはカメラ前部の左下に物理的な切り替えレバーを設置しています。ボディ内モーター駆動のレンズにも対応しているため仕方のない切替方式・配置なのかもしれません。

とは言え、ボタン式と比べてやや操作し辛い配置。さらにAFモードの切り替えはレバー同軸のボタンを押しながらコマンドダイヤルを回す必要があったりするため望遠レンズを装着しているとさらに操作し辛かったりします。しかもカスタムボタンに配置できない仕様。

比較してZ 7はiメニューなどから選択できるため右手のみの操作に対応しています。

レリーズモードの選択方法

D850は左肩の物理ダイヤルを操作して変更しますが、Z 7はカメラ背面のレリーズモードボタンから変更可能です。

例えばD850はシングルショットからセルフタイマーに設定しようと思うとダイヤルを大きく回す必要があります。当然ながら、シングルショットに戻す時は再度ダイヤルを左手で操作しなければなりません。

Z 7は右手側にあるレリーズモードボタンを押して、そのまま右手で素早く選択可能です。

カスタム可能なiメニューの存在

 

ソニーαの「Fn」やLUMIXの「Q.menu」、フジフイルムの「Q」に近い機能を持ったショートカット呼出モードです。

Zシステムでカスタマイズ可能となったので、ボタンに割り当てる程では無いけどよく使う機能をココにまとめることが可能です。割当可能な機能は以下の通り、かなり自由度が高い機能と言うこと出来そうです。

iメニュー割り当て可能機能一覧 静止画モード
  • 撮像範囲設定
  • 画質モード
  • 画像サイズ
  • 露出補正
  • ISO感度設定
  • ホワイトバランス
  • ピクチャーコントロール
  • 色空間
  • アクティブDライティング
  • 長秒時ノイズ低減
  • 高感度ノイズ低減
  • 測光モード
  • フラッシュモード
  • フラッシュ調光補正
  • フォーカスモード(AF/MF)
  • AFエリアモード
  • 手振れ補正
  • オートブラケティング
  • 多重露光
  • HDR
  • サイレント撮影
  • レリーズモード
  • カスタムボタンの機能
  • 露出ディレーモード
  • 電子先幕シャッター
  • Lvに撮影設定を反映
  • 2点拡大
  • ピーキング表示
  • モニター/ファインダーの明るさ
  • Bluetooth通信機能
  • Wi-Fi通信機能

電子ビューファインダーと光学ファインダー

Z 7 D850
形状 角形 丸型
方式 0.5型 OLED プリズム
解像度 369万dot 光学式
視野率 100%
アイポイント 21mm 17mm
倍率 約0.8倍 0.75倍
備考 各種設定の反映が可能 フッ素コートの保護ガラス
比較的高性能な電子ビューファインダーを搭載するZ 7

Z 7のファインダーは電子ビューファインダーのため、”リアル”が写る光学式ファインダーのD850には劣ります。

しかし、比較的解像度の高いユニットを搭載し、ファインダー倍率はD850よりも大きい。

ライブビューと同じように、露出やピクチャーコントロールなどの結果をファインダー像へ反映させることが出来るので便利。加えてファインダーを覗きながら拡大表示でMF操作も可能。

D850は大きく見やすい光学式だが、大きさが仇となることも

D850は光学式の特性上ファインダースクリーンの情報は限られています。

0.75倍の光学ファインダーは光学式としては大きなファインダーを像を得られる反面、フレーム端の情報が見づらいです。特に左隅に表示されるフォーカスアシスト(MF時に合焦を知らせてくれるサイン)は意識しないと見えづらいポジションです。

D850の丸型アイピースはフッ素コート加工された保護ガラス付き

D850の丸型ファインダーはアイピースにフッ素加工された保護ガラスが入っています。

ファインダーのレンズが汚れるのを防ぐことが出来る上、アイピースのガラスが汚れてきたら安く買い替えることが可能です。悪条件の環境で撮影することが多いのであれば大きな強みとなることでしょう。

Z 7とD850の似ている操作性

ざっと仕様と既出のインプレッション記事を読み解く限りでは以下の操作性はD850と遜色無いはず。

似ている操作性

  • AFジョイスティック
  • メニューシステム
  • 親指(カメラ背面右上)と人差し指(シャッターボタン周辺)、薬指(フロントFnボタン)の使い勝手

機能性を見比べる

センサー

Z7 D850
センサー 裏面照射型
有効画素数 4575万
ローパスフィルター
手振れ補正 5軸5.0段
備考
Z 7のセンサー性能はNikon D850に近い

像面位相差AF用素子を持つZ 7のイメージセンサーはD850のセンサーとは別物と思われます。しかし、Photons to Photosのテスト結果や有効画素数・常用ISO感度範囲などを考慮するとD850のセンサーと似ているものを搭載しているのではないかと推測できます。

カメラの中でもトップクラスのベンチマークスコアを発揮してるD850と同等のパフォーマンスのセンサーに加えて、最新の画像処理エンジン「EXPEED 6」を搭載しているため画質はD850の上をいく可能性があります。

5軸5.0段のセンサーシフト式手振れ補正

ネイティブZマウントレンズ装着時にセンサーシフト式の5軸手振れ補正が動作します。(適合レンズの場合は3軸とのこと)

光学手振れ補正と比べて回転ブレやシフトブレに強く、ニコン一眼レフでは補正するのが難しいブレの種類に対応しています。特に広角レンズやマクロレンズで使いやすいと感じることでしょう。

これがNikon Z 7を欲しいと思う理由の一つ。

Nikon D850では回転ブレへの対応が難しく、光学手振れ補正が入っていたとしても四隅に回転ブレの影響が残ります。D850の高画素を最大限活かすためには三脚の必要性が高く、機動力が低下してしまうのが難点でした。

この難題をボディ内手振れ補正でクリアできるなら、D850より高くてもゲットしたい思うのです。

α7R IIIとの解像性能差は僅かですが、5軸手振れ補正を搭載するカメラとしては最も高画素なカメラが「Nikon Z 7」なのです。

処理エンジン・記録形式

Z7 D850
画像処理エンジン EXPEED 6 EXPEED 5
RAW出力 ・14/12bit
・ロスレス圧縮
・圧縮
・非圧縮
・L/M/S対応
記録メディア XQD SD/HC/XC
・UHS-II対応
XQD
記録メディアスロット 1 2
備考 TIFF出力
最新の画像処理EXPEED 6を搭載

D850よりも新しい処理エンジンを実装。ピクチャーコントロールのシャープネス設定が細かくなったり、解像感やノイズ特性がより向上し、回折補正の対応や動画仕様のパワーアップなど多方面のパワーアップに繋がっています。

XQDカード1スロット

Zカメラで注意すべきポイント。メディアスロットがSDカードに対応していないため、流通量や種類が限られているXQDカードを使う必要があります。

特にファイルサイズが大きくなるZ 7で大量に撮影しようと思っている人は高価なXQDカードを複数用意する必要があります。

将来的に「CFexpressカード(Type B)」を対応する予定とのこと。

露出制御

Z7 D850
測光方式 ・マルチパターン
・中央部重点
・スポット
・ハイライト重点
測光範囲 -3~17 -3~20
ISO感度 64~25600
拡張ISO感度 32/102400
露出補正 ±5
フリッカー低減 対応
備考
Z 7はD850と同じISO 64を実現

Nikon D850と同じベース感度 ISO 64を実現し、特に低感度でダイナミックレンジの広い画像データを期待できます。

D850と言えばベンチマークで有名なDxOMarkでトップクラスのパフォーマンスを叩き出したセンサーです。

EXPEED 6の高感度ノイズ処理に期待

画像処理エンジンがD850のEXPEED 5からアップグレードしているので解像感の表現とノイズ処理の高度化は期待できるかもしれません。これは実写でチェックしてみないとハッキリわかりませんが…。

オートフォーカス

Z7 D850
ファインダーAF方式 ハイブリッド 位相差
ライブビューAF方式 コントラスト
測距点(位相差) 493点 153点
測距点(コントラスト) 不明
クロス測距点 99点
F8対応点 15点
測距輝度範囲 ファインダー -1~19
-4~19*
-4~+20EV
測距輝度範囲 ライブビュー 不明 不明
測距エリア選択モード ・ピンポイント
・シングル
・ダイナミック
・ワイド
(S/L)
・オート
・顔認識
ファインダー
・シングル
・ダイナミック
(9~153点
3D-T
・グループ
・オート
ライブビュー
・顔認識
・ワイド
・ノーマル
・ピンポイント
・追尾
追従特性 ・AF速度
・追従感度
・横切り反応
・被写体の動き
備考
フレームの縦・横90%をカバーするAFを実装

Z 7は直接のライバルとなるSony α7R IIIよりも高密度な493点のフォーカスポイントです。

当然ながら、一眼レフのD850と比べて遥かに多く、そしてカバーエリアの広いAFシステムとなっていますね。

AFエリアモードがボタンに設定できない?

DPREVIEWによるとカスタムボタンに「AFエリアモード」が無いとのこと。これは押している間だけ一時的にAFエリアを任意のフレームサイズに変更できる機能。

例えばD850で全点AFを使用中に1点AFを使いたい、という時に使うことで即座に切り替えることが可能。逆に1点AFから全点AFに切り替えることも可能だし、フレームサイズを変更することもできる。

Z 7にも「AFエリアモード」と言う機能はありますが、iメニューの一部に格納されておりシームレスにフレームを変更できる機能では無くなってしまったとのこと。

実機でチェックできていないため、後日確かめてみようと思います。

背面モニターでも高速AF

ニコン一眼レフカメラと大きく異なるポイント。一眼レフはコントラストAFで動作するため合焦までのフォーカス速度が遅く、動く被写体相手は絶望的なパフォーマンスです。D850における数少ない不満なポイント。チルト液晶とタッチ操作を実装しているだけにモッタイナイ感が強い。

一方でZ 7はファインダー利用時と同じパフォーマンスで背面モニタを利用することが出来ます。これは既存のニコンユーザーにとって衝撃的なAF速度と感じるはず。

3Dトラッキングが無い

ニコン一眼レフで重宝していた3DトラッキングがZカメラには実装されていません。一眼レフの専用AFユニットを使った高度な処理だったのでしょうか?実に惜しいポイント。

瞳AFが無い

Zカメラは各社でメジャーとなりつつある瞳AFに非対応。キヤノンも重い腰を上げてEOS Kiss MでAF-S対応したことを考えるとニコンは少し焦った方が良いのではないかなと。

特に中距離から確実に検出するα7第3世代や人体認識AFを搭載した最新LUMIXなどと比べるとやや物足りない。ロードマップでF1.2のような被写界深度の浅い大口径レンズを載せているのですから瞳AFの重要度は高いはず。

ただし、DPREVIEWテスト動画を見る限りではカジュアルユースとしては十分なパフォーマンスを持っているかもしれません。

シャッター・ドライブ

Z7 D850
シャッター速度 1/8000~30秒
電子シャッター速度 1/8000~30秒
フラッシュ同調速度 1/200 ~1/250秒
高速連続撮影 AF-S ~9コマ/秒 ~9コマ/秒*
要 MB-D18
高速連続撮影 AF-C 5.5コマ/秒 ~9コマ/秒*~9コマ/秒*
要 MB-D18
連続撮影可能枚数 ・圧縮RAW:19
・ロスレスRAW:19
・非圧縮RAW:18
・圧縮RAW:74
・ロスレスRAW:51
・非圧縮RAW:28
低速限界設定 対応
備考 ・電子先幕時 ~1/2000秒 ・電子先幕時 ~1/2000秒
*1:Lv時
*2:MB-D18使用時
追従連写は5.5コマ秒

一見すると9コマ秒と高速連写が可能に見えますが、AF/AE追従時の連写速度は5.5コマ秒まで。

これは直接のライバルであるソニーα7R IIIの10コマ秒よりもかなり遅い連写速度。アクションやスポーツにはやや物足りないかもしれません。

一方でD850はMB-D18を装着しEN-EL18bを使用することで9コマ秒の連写速度を発揮することが出来ます。MB-D18がやや高価ですが、D850とZ 7の差額で買うことが出来る金額です。

Z7はバッファが詰まりやすい

高解像センサーのためファイルサイズが大きいということもありますが、それでも同クラスのα7R IIIと比べても明らかにバッファが詰まりやすい。

同解像性能を持つD850は遥かに大きなバッファ深度を持っていただけに残念なポイント。

ファインダー

Z7 D850
方式 0.5型 OLED プリズム
解像度 369万dot 光学式
視野率 100%
アイポイント 21mm 17mm
倍率 約0.8倍 0.75倍
フォーカシングスクリーン ・B型クリア
・8型
・格子線
フレームレート 60 fps 光学式

ファインダーについては前述していますので割愛。

モニタ

Z7 D850
形式 TFTカラー
解像度 210万dot 236万dot
サイズ 3.2型
可動方式 チルト
タッチパネル 対応
備考
タッチパネルの使い勝手は良好

メニューやFnメニューでタッチ操作が出来ないα系と比べて、Zカメラは幅広いタッチ操作に対応しています。

特にiメニューで使えるのは便利ですね。ただし、タッチパッドAFには対応していません。

動画

Z7 D850
映像記録方式 ・MPEG-4 AVC/H.264
音声記録方式 ・LPCM
・AAC
記録形式 ・MOV
・MP4
4K ~30p
FHD ~120p ~60p
ハイスピード ・FHD
30p ×4
・~FHD 30p
・~120fps
外部出力 4:2:2 10bit 4K 4:2:2 8bit
タイムラプス ~4K 30p
手振れ補正 ・ボディ内手振れ補正
・電子式
・レンズ
・電子式
(FHD時)
撮影機能 ・TC
・ゼブラ
・ピーキング
・ゼブラ
・ピーキング
・パワー絞り
連続撮影時間 29分 29分
備考 N-LOG
大きな進化を遂げた動画仕様

像面位相差AFを実装したため、D850のようにコントラストAFでは無く位相差AFが使用可能です。

DPREVIEWは「これまでテストしてきた最高の動画AFに匹敵する」と高く評価しています。

加えてポストプロダクションを意識したN-Logプロファイルや情報量の多い4:2:2 10bit出力など競合他社並みの仕様へ一気に押し上げてきました。

さらにNIKKOR Zシリーズのレンズはブリージングを意識した光学設計と述べているので滑らかなピント移動を実現できそうです。実際、上の動画ではほぼブリージングを感じないピント移動となっています。

作画機能

Z7 D850
HDR撮影 対応
多重露光 ・加算
・加算平均
・比較明合成
インターバル撮影 対応
高解像撮影
ブラケット AE/WB/ADL
ボディ内RAW現像 対応
レンズ補正 ・周辺光量
・倍率色収差
(設定不可)
・歪曲収差
回折補正
・周辺光量
・倍率色収差
(設定不可)
・歪曲収差
仕上がり設定 ・輪郭協調 9段
・明瞭度±5
ミドルレンジシャープネス
(Z 7のみ)
・コントラスト±3
・明るさ±2
・彩度±3
・色相±3
・フィルター
・調色
(各0.25段で調整可)
・輪郭協調 9段
・明瞭度±5
・ミドルレンジS
(Z 7のみ)
・コントラスト±3
・明るさ±2
・彩度±3
・色相±3
・フィルター
・調色
(各0.25段で調整可)
ホワイトバランス ・AWB 3種
・自然光オート
・電球
・蛍光灯 7種
・晴天
・フラッシュ
・曇天
・日陰
・マニュアル 6枠
・色温度
(2500~10000)
DR補正 ・4段階
デジタルフィルター 20種
作画機能が豊富

特にEXPEED 6となったことで豊富なデジタルフィルターに対応し、回折補正やミドルレンジシャープネスと言った機能も追加されています。

特に仕上がりを電子ファインダーで確認できるZ 7とデジタルフィルターの相性はとても良好ですね。

インターフェース・搭載機能

Z7 D850
映像/音声出力・デジタル端子 USB 3.0
Type-C
USB 3.0
Micro-B
特殊端子 10ピン
シンクロ端子 あり
HDMI C
外部マイク入力端子 3.5mm
ヘッドフォン端子 3.5mm
リモコン端子 WR-1 / WR-R10対応 10ピン
ワイヤレスリモコン WR-R10
WiFi 802.11b/g/n/a/ac 802.11b/g
Bluetooth 4.2 4.1
NFC
GPS 別売り
GP-1A
電子水準器 2軸
防塵防滴 対応
USB-C端子

Nikon D850のMicro-B端子では無く、スタンダードとなりつつあるUSB-C端子を備えています。他社もUSB-C端子の導入が進んでいるため、USBケーブルを一本にまとめることが可能です。

特にテザー撮影でUSBケーブルを多用する人ならば重要なポイントと言えるでしょう。

WiFi ac規格に対応

WiFiの通信規格で従来と比べてより高速通信に対応しています。

D850までは11nにも対応していなかったのですが、ここにきて急にしっかり対応したようですね。

ニコン・ソニーどちらもキヤノンやパナソニック「電源オフからの画像転送操作」には対応していません。

ボディ・電源

Z7 D850
バッテリー EN-EL15b EN-EL15a
USB充電 対応
USB給電
撮影可能枚数 330コマ 1840コマ
大きさ 134
×100.5
×67.5mm
146
×124
×78.5mm
質量 (CIPAガイドライン) 675g 1005g
質量 ボディのみ 675g 915g
バッテリーは一眼レフカメラ用と同規格

一眼レフカメラからの移行を狙ってかEN-EL15系のバッテリーを使います。モデルは一つ新しくUSB充電に対応した「EN-EL15b」。「EN-EL15a」も使用可能ですが、USB充電には対応していないため充電には専用チャージャーを使う必要があります。

ただし、撮影可能枚数はD850と大きく異なり、実質的にバッテリーあたりの撮影枚数が1/5以下となっています。バッテリー交換が難しい状況ではやや気になるパフォーマンスですね。これはソニーα7 III世代と比べても短いバッテリーライフです。

USB充電には対応したが給電非対応

α7のようにUSB端子を介してバッテリーの充電に対応していますが、外部電源をカメラを動かすUSB給電には対応していないようです。

これは長時間カメラの電源を投入することになるインターバル撮影や動画撮影時に気になるポイント。特にD850のように連続撮影枚数が多く無いので猶更気難しい仕様となっています。

Z 7・D850は”買い”なのか?

Nikon Z 7:コスパは悪いが”高画質”を突き詰めるなら一つの選択肢

Z 7の良いところ

  • 一眼レフと比べると小型軽量(ただしレンズは別)
  • センサーシフト式手振れ補正でシフトブレや回転ブレに対応できる
  • レンズマウントの高いポテンシャル
  • 電子制御のレリーズモード変更
  • 広いカバーエリアの像面位相差AF
  • ファインダーでもモニターでも高速AF対応
  • ファインダーで無反動の電子シャッターを利用可能
  • 高性能な電子ビューファインダー
  • 最新の画像処理エンジンによる多方面への好影響
  • 高機能な動画撮影仕様
  • 豊富なデジタルフィルター
  • WiFiの高速通信接続

欠点もあるけど、魅力的なポイントも多い悩ましいカメラ。さらに拍車をかけているのがその価格設定。

Nikon D850と同水準で登場していたならばもう少し違った評価となったかもしれませんが、40万円に達しそうな価格設定。このスペックから考えると30~35万円くらいが妥当じゃない?と思うのですが…。

とは言え「5軸手振れ補正で4600万画素の高解像を活かしやすい(D850比)」「余裕のあるマウント設計で高画質を期待できる(α7R III比)」と考えると、画質を突き詰める場合は「無くは無いかな」とも感じる価格設定。

画質を重視し、なおかつこれから登場するであろうZマウントのハイクオリティ(高品質・高価格・ラージサイズ)なレンズに付き合えるのであれば悪く無い選択肢となりそうです。

Z 7
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Z 7 24-70レンズキット
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Z 7 FTZアダプタキット
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Nikon D850:驚きは無いが安定感抜群の一眼レフ完成形

D850の良いところ

  • 大きくしっかりと握ることが出来るグリップ
  • 個性的なMODE変更方式
  • 見やすく、悪環境に強い光学ファインダーとアイピース
  • 定評のある高性能イメージセンサーとAFユニット
  • 最高で9コマ秒の追従連写性能
  • XQD/SDのダブルカードスロット
  • 自由度の高いファインダー(位相差)AF
  • 10ピンターミナルによる拡張性
  • シンクロソケット
  • 驚異的なバッテリー持続性能

一眼レフとしては「間違いのない選択肢」。

サイズの大きさや重量に妥協でき、背面モニターを使ったオートフォーカスを活用しなければ特にこれと言って大きな不満点は無いはず。

Nikon Z 7とどちらを買うか迷うくらいであればコチラがおススメ。

考えるべきは持ち味である4600万画素センサーの活かし方。手振れをしっかり抑えるために三脚を持参したり、ピント合わせを確認するために背面液晶を使って拡大表示したりする場合はZ 7より撮影時の手間がかかりやすい。その辺を分かって使うのであればZ 7よりもコストパフォーマンスの良好な高画素機として活躍できるはず。

Nikon D850 ボディ
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