PROズームのボケは如何ほどか?
ボケ味を重視したPROレンズ「F1.2 PRO」シリーズが続々と登場しています。
「それじゃあPROズームのボケ質はどうなんだ?」と言うことで、今回は12-100 PROと40-150 PROのボケ質をさくっとチェックしてみましょう。
ボケ質チェック
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
2線ボケの傾向は無いものの、45mm F1.2 PROのボケを見てしまうとやや硬調。彩度や輝度差のあるボケが重なると少しざわつく可能性あり。
とは言え、12-100mm F4という変態的なスペックとカリカリシャープな描写性能を考慮するとかなり使いやすいボケ。
また、軸上色収差の色づきが無いため、不意に描写が崩れるということは無いはず。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
12-100 PROほどで硬調では無いものの、やはりちょっと硬め。
硬めと言うと語弊があるかもしれないので、言い直すと「このクラスとしては並み」のレベル。
今回は絞り開放からシャープな150mm側を使っているので、周辺解像が少し甘い40mm側を使うともう少しボケがソフトになるかもしれません。今回は40mm側のボケをチェックしていないので後日!
今まで使ってきた大口径ズームレンズでボケの柔らかさに優劣をつけるとすれば…。
「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2」>「SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACRO」>>>「EF70-200mm F2.8L IS II USM」>=「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」
と言った感じ。
タムロン G2はことボケ質に関して言えばほぼ完璧でズームレンズ離れしている。それと比較してしまうとキヤノンやオリンパスは「悪く無いけど普通」と言ったところでしょうか?
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO ×1.4 TC
カメラ雑誌で「×1.4 TCを装着してちょうど良い柔らかさになる」とあったので試しに撮影。
ピント面が僅かに緩くなる(F5.6でほぼ解消)ことを除けばボケ質に大きな変化は無し。
同じサイズで被写体をフレーミングすると僅かながらボケ量が大きい。
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
「滲むボケ」に力を入れたレンズは伊達じゃない。
ボケのアウトラインが強調されないため、背景が形を残さずに溶け込んでいく。比較して前ボケは並みっぽいボケ質。
絞り開放?1段絞りまでは特にナイスな後ボケを堪能できる。2段絞ると「滲み」が解消してしまい平凡なボケに近い。
このレンズの持ち味を生かすのであればF1.2~F2程度を使いたいところ。
それぞれの絞り開放
個人的なボケの好みは…「F1.2 PRO」>>>>>>「40-150 PRO」≧「12-100 PRO」
ボケに関してはF1.2 PROに敵わない感が強い。PROズーム同士の差は僅差。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO…高倍率・高解像・”このカテゴリとしては”綺麗なボケを持つレンズ。サイズを許容できるのであれば常用レンズとしておススメ。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO…明るい望遠レンズなのでポートレート用途に購入を検討している方がいるかもしれない。しかし、ボケは小ボケ領域が硬調なので全身ポートレートなどには向いていないかも。もしもポートレートに使うのであれば40mm側。望遠側の解像性能は半端ないのでハイスピードレンズとして使うのが本領か?
- M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO…45mmの画角一本で問題無いと言うのであれば最良の選択肢。ボケ良し、解像良し、サイズ良し。そしてオートフォーカスが速い。今回参戦していないものの「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」も45PRO同様の美ボケマシーン。もしも美ボケに興味があるならば、買って損はないレンズ。
おススメは「高解像の便利ズーム12-100 PRO」+「好きな画角のF1.2 PRO」の組み合わせ。
正直に言うと、12-100PROはボケ以外の面で非常に優れているため、一度カメラにマウントすると外したくなくなる。そこで、PEN-FなりGX8なり単焦点レンズの似合うカメラをサブカメラとして用意しておきたい。40-150 PROはスポーツ、動物、昆虫マクロなどジャンルを選ぶレンズ。必要に応じて買うのでなければ優先順序は落として良いかもしれません。
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