このページではキヤノンの一眼レフ用交換レンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」のコマ収差と歪曲収差についてテストとレビューを掲載しています。
コマ収差
コマ収差とは?
細かい話は抜きにして、フレーム四隅の点像が変形して点像として写らない現象。天体撮影やイルミネーション・夜景など、明るい点光源が多い場合に目に付くことが多いです。水面の煌めきや木々の隙間から差し込む木漏れ日でも発生することがあるので注意したいところ。
特に広角?標準レンズで収差の大きなレンズが多く、改善するためには多少絞る必要があります。
実写作例
フレーム四隅において内向性のコマ収差が発生します。絞ることで徐々に緩和しますが、完璧に抑え込むためにはF8まで絞る必要があります。
影響を受けるのは像高7割から外側にかけて、特に目に付く収差量となっているのは像高9割かわフレーム端にかけて。
全体的に見ると特に問題は感じない程度ですが、大きく印刷する際は気を付けておくと良いでしょう。
F2.8全体像
歪曲収差
歪曲収差とは?
細かい話は抜きにして、直線的な被写体が直線に写らない現象です。絞り操作による改善効果は無く、光学的に補正出来ていない歪曲収差はボディ内、もしくはソフトウェアによる補正が必要となります。
実写作例
マクロレンズとしては少し大きめの樽型歪曲と感じますが、そこまで大きな歪曲でも無いので後処理は手動でも難しく無いはず。
雑感
このレンズにおける若干のマイナスポイントですが、解像性能など他のパフォーマンスを考えると許容できる欠点。
今回使用した機材
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EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM | |||
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