マイクロフォーサーズ用の広角レンズが欲しくなりパナソニック「LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 ASPH.」を購入しました。
前回の外観・操作レビューに続き遠景解像やボケ質、逆光耐性など見てみましょう。
LEICA DG 8-18mm F2.8-4 レビュー 画質編
遠景解像
- 中央ショット
- 四隅のショット
- 三脚固定
- セルフタイマー使用
- ハイレゾショット 50MB JPEG出力
- Natural
- AWB(ホワイトバランスを固定し忘れたため、中央ショットと四隅ショットで色味が違います)
8mm
memo
広角端 8mmは開放から全体的にほぼピークの性能を発揮。テストする身としては非常につまらないほど高性能です。
倍率色収差は見られず、非点収差などによる四隅の流れは感じられません。
F5.6まで絞ることで四隅に僅かな改善傾向が見られるものの、2000万画素の通常ショットならば絞り開放F2.8でもまず問題ないはず。
F2.8
F4.0
F5.6
F8.0
10mm
memo
8mmと同じく絞り開放からほぼピークの性能。
やはりF5.6まで絞ることで四隅の描写が僅かに改善する。
10mmの広角単が欲しいなと思っていたのですが、ズームレンズでここまでの性能を発揮できるなら必要ないかもしれません(サイズを除いて)。
F3.2
F4.0
F5.6
F8.0
12mm
memo
中央はやはり絞り開放から安定した描写で絞っても改善しない程に良好。
四隅は8mmや10mmよりも僅かに低下するものの、F5.6まで絞ると差を感じない描写となる。
F3.4
F4.0
F5.6
F8.0
14mm
memo
12mmとほぼ同じ傾向。
風景撮影でハイレゾショットを使うのであればF5.6まで絞るとベスト。
F3.6
F4.0
F5.6
F8.0
18mm
memo
他の焦点距離と比べて中央の解像が極僅かに甘い。
全体的な描写の傾向は他の焦点距離と同じでF5.6まで絞ると僅かに解像性能が改善する。
F5.6の四隅は撮り忘れてしまった…。
F4.0
F5.6
F8.0
遠景解像のまとめ
弱点と言う弱点は特に存在しないため被写界深度の調整で絞り値を操作すればOK。
ハイレゾショットやハイレゾモードなど高解像撮影でベストを尽くすのであればF5.6がオススメ。
通常ショットで1600~2000万画素程度ならばどの絞り値でも同様の解像感を維持できそうですね。
回折の影響が懸念される限界絞り値のF8でも問題無く解像します。
ボケ
memo
ニュートラルで前後のボケ質に差が無く、両方が滑らか。
ボケを大きく作ることが出来るレンズではありませんが、接写時の撮影で後ボケは自然とボケてくれるはず。
LEICA DG 25mm F1.4のような癖がある楽しい描写では無いものの、使いやすく上品なボケ質ですね。
比較して後ボケが前ボケよりも僅かに滑らか。
F2.8
- 後ボケ
- 前ボケ
F4.0
- 後ボケ
- 前ボケ
F5.6
- 後ボケ
- 前ボケ
ボケの色づき
軸上色収差などの影響によるボケの色づきは皆無に近い。
実写ではハイコントラストなシーンでも特に目立つ機会は少ないはず。
- F2.8
- F4.0
- F5.6
- F8.0
逆光耐性
memo
フィルター装着可能な広角ズームと言う事でフィルターあり・なしで撮影を実施。
使用したのは愛用しているシリーズのEXUS プロテクトフィルター 67mm。
ご覧のようにフィルター装着時にレンズフレアが増加している。さらに絞るとレンズ前面の白く印字された名が光を反射し、それをフィルター面でさらに反射してしまっていることが分かります。
フィルター無しの場合でもレンズフレアが発生。しかし、フレアの量は出目金の7-14mm系と比べてまだ良好。
F2.8
- フィルターなし
- フィルターあり
F4.0
- フィルターなし
- フィルターあり
F5.6
- フィルターなし
- フィルターあり
F8.0
- フィルターなし
- フィルターあり
F11
- フィルターなし
- フィルターあり
F16
- フィルターなし
- フィルターあり
今回のおさらい
- 遠景では焦点距離全域・フレーム全域で絞り開放からほぼピークの解像性能。12~18mmにおける四隅は8~10mm時よりも僅かに絞り開放の描写が低下する。
- ハイレゾショット使用時でも倍率色収差は四隅でも目立たない。
- ボケはニュートラルで前後とも滑らか。
- 軸上色収差などによるボケの色づきは皆無に近い。
- 強烈な逆光時はゴーストが僅かに発生し、絞ることで目立ちやすくなる。
- フィルター装着時に強烈な逆光状況ではレンズ前面の文字などが反射して写りこむ。
とても使いやすいレンズです。
全ての焦点距離と絞り値で安定した描写性能を発揮し、ボケ質はニュートラルで嫌味の無いボケ質。
さらに使いやすいズームレンジを備え、67mmのフィルターワークが可能で防塵防滴仕様。加えてブリージングが極小のため四隅のAFポイントを使ったフォーカシングも安定しています。
前回の外観・操作レビューに引き続き非難すべき点が見つかりません。敢えて欠点を挙げるとするならば「逆光耐性は抜群ではない」くらいでしょうか。
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